「バギオで留学してみたい!けど、よく聞くスパルタ留学ってどんな授業をするのかな…ちょっと心配。」
そんな気になるバギオでの授業を確かめるべく、今回はTALKアカデミーのYangcoセンターでの授業体験をレポートします。
レポーター:岩辺智博(23歳)
インタビュー・コラムライター。フィリピン(セブ)、インドでそれぞれ1ヶ月語学留学の経験あり。
取材期間 | 1日 |
---|---|
英語力 | 日常会話程度 |
満足度 | |
ズバリ | 0から英語コミュニケーションを学べる |
詳しい料金やコースはこちらへ。
『TALKアカデミー』の概要
TALKアカデミーはバギオ市内に2つのキャンパスを構えています。それぞれのキャンパスでは以下のように明確な別のコンセプトがあります。
キャンパス | 対象 | ルール | 施設 |
---|---|---|---|
Yangcoセンター | スピーキング・英語の基礎能力を学びたい方 | 8:00~22:00はEOP(食事時間は除く) | 寮・売店・食堂(決められた時間外でもオーダー可)・トレーニング設備・バスケットゴール |
ENEセンター | TOEIC、IELTS などテスト対策をしたい方(ESLコースもあり) | テスト対策コースは月曜〜木曜外出禁止 | 寮・スーパー・屋台・卓球台 |
今回授業を受けるYangcoセンターではスピーキングをはじめ英語でのコミュニケーション力の向上を目的としています。
マンツーマンクラスの様子
今回筆者の体験授業を担当してくださったのはLolly先生。気品がありながらも親しみやすい人柄です。受けた授業は初級ライティングクラス。筆者は日常会話程度であれば意思疎通できますが、ライティングは苦手なので良い復習になりそうです。
Lolly先生「まずはセンテンスの意味からいくわね!聞いてもいいかしら?」
岩辺「うん。えっと…ワードの集合体がセンテンスかな!」
Lolly先生「いいわね。でもそれだけじゃないわ。他に必要なものが何かわかる?」
岩辺「え、えっと…」
Lolly先生「絶対に必要なもの、それはSubject(主語)よ。」
岩辺「てことはPredicate(述語)やVerb(動詞)もだね!」
Lolly先生「Exactly!」
Lolly先生「主語があって、述語があって…このように1つの主語に対して1つの動詞がある形態をシンプルセンテンスと言うの。」
岩辺「うんうん、こんなの余裕だよ!」
Lolly先生「そうね。でもこれだけじゃ文章としてもストーリー的にも全然面白くないわ。今日の本題はここからのセンテンス・ストラクチャー(文章構造)よ。」
岩辺「センテンス・ストラクチャー?」
Lolly先生「とりあえずもう少し内容を盛り込んだ文章を作ってみましょう。一文に内容を盛り込むためにはandやorが有効だわ。前後のことが両方当てはまるandはpositiveな用法、どちらか一方ということでorはnegativeな用法として使い分けをするの。主語が1つで動詞が2つの一文を作れる?」
岩辺「OK, He sings and dances famous song.」
Lolly先生「いいじゃない!でも例えばこれをそれぞれHe singsとHe dancesの短文として続けたらどう思う?とても幼稚よね…。こうやってシンプルセンテンスをくっつけたものをコンパウンドセンテンスと言うの。」
岩辺「へえー!他には大人な文章を作る上でどんな用法があるの?」
Lolly先生「接続詞なんかもよく使うわね!例えば逆説のbutだとかは使いやすいでしょ?」
岩辺「確かに!」
Lolly先生「もうちょっとレベルを上げるわ。ICとDCはわかる?」
岩辺「…?」
ICとDCの違い
IC(Independent Clause):独立説。すなわちそれ自体で意味の通る文。
例)
I am single.
DC(Dependent Clause):従属節。それ自体では文の意味は成立しない。
例)
× Because he is married.
⚪︎ Because he is married, he can’t love me.
Lolly先生「意外とライティングで間違いやすいのは、文法的に間違いじゃないからといってDCをそのまま書いてしまうことなの。気をつけてね!」
こんな感じで「そんなこと聞いていいの?」というくらい初歩的な概念から教えてもらえるので初心者の方も心配いりません。スパルタ制度とはいえ、先生は優しく丁寧なことが多いです。
グループクラスの様子
グループクラスではFides先生のリスニングクラスを体験しました。他の生徒さまのスケジュールの事情もあり、今回は学生マネージャーの山崎さんと一緒に授業に臨みました。
使用する教材はTALKアカデミーで開発しているオリジナル教材です。
早速今回の問題ページへ。何もモノが置かれていない部屋の写真が2枚続けて載っています。
In My Brother’s Roomというタイトルです。音声を聞いて弟の部屋のベッド、机、本棚がどこに置かれているのかを答えるという問題。2枚目の写真も同じく何もない部屋ですが、こちらには姉のアドバイスをもとにそれらの家具を動かしてどこに移動するのかを書き加えなさいという問題です。
Fides先生「どう?」
山崎「ベッドは今までと反対側の壁際で、窓の前には机が来るのかな…」
Fides先生「そうよね。こういう場所を問われる問題は“前置詞”に気をつけて聞いてみて!じゃあもう1回」
岩辺「確かに!気をつけて聞くと家具の前後の前置詞が聞き取れて位置関係も少しずつ分かってきたよ。」
Fides先生「それは大きな進歩よ。次は移動した理由の部分まで聞き取れるようになるといいわね。最後にもう一度流すわ。」
(音声3回目)
岩辺「そうか!窓際にベッドがあると寒くて眠れないから反対側に動かすのか。」
こんな要領で、繰り返し音声を流しつつ毎回先生が聴き方のヒントを与えてくれます。これを何度も何度も繰り返すことで英語を聴く耳ができていくのだなと実感しました。
ナイトクラス
任意のナイトクラスは以下の5クラスから任意で選択することができます。ただし新入生の参加は義務付けられています。
- Survival English
- Speech Communication
- Intensive Pronunciation
- Job Ready Program
- TOP Presentation
Intensive Pronunciation
まずは最近加わったというIntensive Pronunciationの授業を見学させていただきました。発音のクラスです。
アップテンポな先生と8人の生徒たちで構成されたクラスです。授業が始まるととにかく生徒を指名して発音させていきます。
発音がうまくできない場合にはとにかく何度もやり直しさせていきます。真顔で煽っているように思えますが、教室の雰囲気は笑いに包まれ和気藹々とした感じです。
また単語一つにしてもアメリカ英語とイギリス英語で大きく読み方が変わるなど、プロジェクターとホワイトボードでわかりやすく説明してくれます。
例)before
- アメリカ英語:ブフォー
- イギリス英語:ビフォー
ちなみに筆者はこの教室を取材の待合室として使用していましたが、先生は授業の始まる1時間前から念入りに準備されていました。
Speech Communication
次に見学したのは生徒が一人ずつ他の生徒の前で話すSpeech Communicationというナイトクラス。
日によって一人の持ち時間が5分の日、10分の日、15分の日と分かれており、筆者の見学した日は最も長い15分の回でした。一人の生徒が前で話している時に他の生徒は本当に静かにそれを聞いています。とてつもなく緊張感のある場で生徒はその日ごとのテーマに沿って事前に用意してきた文章を声に出していきます。
大事なところは大袈裟に繰り返して読む、大きな声で話す、聞き手を見るなどの様子からは手軽なスピーチというよりは演説といった方がイメージに合う気がしました。イメージ的には「TED talk」のような感じです。
生徒が話し終わると真剣な眼差しで聞いていた先生が、それぞれの生徒にフィードバックしていきます。「声が小さい」「聞き手を見ていない」など英語のみではなく「話す」ことにフォーカスをした授業でした。
先生曰く、毎日大事にするポイントを少しずつ変えていると言います。事前準備など圧倒的に大変なだけに生徒数はそれほど集まらないと言いますが、他の授業で学んだことなどもすべて活かせる時間なので、すべてを出すアウトプットの場として活用してほしいとのことでした。
Survival English
スピーキング・リーディング・ライティングを組み合わせて、総合的に英語環境下で“生き残る”ための力をつけます。
Job Ready Program
スピーキングや発音を通じて自己理解を高めます。仕事の面接対策に最適です。
TOP Presentation
4週に一度行われるチーム対抗のプレゼンテーション大会です。英語で試行錯誤しながらもチームワーク、タイムマネジメントなども学べる仕組みになっています。優勝チームには豪華商品も贈呈されます。
単語テスト
夕食後には任意の単語テストが行われます。生徒は持参したPCでオーディオを再生しながら毎日50分のテストを受けます。日本人生徒の場合キクタン4000(Basic)、キクタン6000(Advanced)が使用されています。
ちなみにオンタイムで出席しなければ罰金のペナルティがあります。
まとめ:基本から応用までコミュニケーションを学べる!
TALK Yangcoセンターの生徒は初心者の方も少なくありません。1日を通して厳しいスケジュールではありますが、頑張りきれる自信のある方にとっては最良の環境なのではと講師陣をはじめ勉強環境を見て思いました。
最後にYancoセンターのGeraud先生から読者の皆様へメッセージをいただきました!
TALK Yangcoセンターの寮・施設・食事など気になる方はこちらの記事も御覧ください。
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【徹底取材】TALK Yangcoセンターの施設・食事・講師
バギオの体育会系コミュニケーション特化型アカデミーであるTALK Yangcoセンターの取材記事です。美味しい食事ときめ細かいサポート制度。朝早くから夜遅くまで勉強に勤しむ生徒たち。海外でコミュニケーションを取れるようになりたい方必見です。
TALK(バギオ)のコース/料金
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