元々は金魚の糞だったけど、いまは違うと信じてる
— マナブ@セブ島 (@manabubannai) January 4, 2016
元々は金魚の糞でしたが、今は違うと思っている、そんな僕が書いていきます。
フィリピン留学でTOEIC学習?
「なにそれ、初めて聞いた」って人もいるかもしれません。最近(2016年)ですと、フィリピン留学業界でTOEIC熱が高まっています。
どれくらいに人気かというと、フィリピンにある語学学校の『8割以上』がTOEICコースを導入するほど。フィリピンには500以上の語学学校があると言われていますが、8割以上がTOEICコースを導入しているとなると、、、その数は400校。少しはスゴさが伝わりましたか?
それはさておき、僕は怒っています。
なぜ怒っているのか?その理由は、情報の少なさです。これだけTOEICコースが人気になりつつあるのに、ネットにはしっかりした情報がありません。情報発信マニアの僕としては悲しい限りです。
試しに検索してみてください。
フィリピン留学 TOEIC – Google 検索
検索結果の大半はTOEICコースのある学校まとめです。たしかに語学学校がまとまっている情報にも需要はあります。しかし、読者が本当に欲している情報は、TOEICの点数が伸びるのかどうか。さらにいうと、フィリピン留学でTOEICを勉強すべきなのかどうか。こういった情報ではないでしょうか?
というわけで今回は、僕の経験を含め、がっつりまとめていきます。
この記事は以下に該当する方向けに書いています
- フィリピン留学のTOEICコースに関する知識がない人
- フィリピン留学中にTOEICを勉強すべきかどうか迷っている人
- フィリピン留学で目的に応じて英語力を伸ばしたい人
記事のもくじ
1. ざっくり解説。フィリピン留学のTOEICコースってなんなの?
2. フィリピン留学でTOEICノー勉。でも、帰国後に835点取った方法
- 2-1. アメリカ留学で失敗した話
- 2-2. 休学決意、日本で出来るインプット型の英語学習開始
- 2-3. フィリピン留学前のTOEICの点数
- 2-4. フィリピン留学中の学習方法
- 2-5. 帰国後にTOEICで835点取得した方法
3. おわりに。フィリピン留学のTOEICコースに対する考え
1. ざっくり解説。フィリピン留学のTOEICコースってなんなの?
まずは、フィリピン留学のTOEICコースざっくり解説します。「TOEICコースってなに?」って方向けの情報です。
フィリピン留学のTOEICコースとは、その名のとおり『フィリピン留学でTOEIC対策授業を受けることができる』という内容です。
フィリピン留学ではマンツーマン授業が一般的ですが、TOEICコースでは、マンツーマンでTOEIC指導を受けることができます。学校によっては、TOEIC対策授業がグループクラスだったりしますが、その点は各学校の公式サイトをご覧ください。
1-1. TOEICの点数保証型コースとは
あまり知られていませんが、フィリピン留学のTOEICコースには、点数保証コースがあります。
これもその名のとおりです。なんと『TOEICの点数が伸びなかったら返金します』というシステムです。すごいですよね。点数保証コースを導入しており、かつ有名な学校は下記の3校です。
- CIA
- SMEAG
- PHILINTER
すべて韓国人経営の学校ですが、歴史ある学校で生徒満足度も高いです。「これはいいな。よし申し込もう。」と思う前に1つ注意点があります。
TOEIC点数保証コースの受講条件とは?
- 留学期間が12週間以上であること。
- 留学前のTOEICスコアが350点以上であること。
各学校により、足切りラインがちょっと違ったりしますが、この点も学校情報の詳細ページをご覧ください。
1-2. 実際にTOEIC対策授業を受けてみた感想
タイトルに『フィリピン留学でTOEICノー勉』と書きましたが、すいません、1回だけTOEIC対策授業を受けました。
当時ぼくが通っていた語学学校には、無料開放のグループクラスがありました。無料開放のグループクラスは、お金を払わなくても、無料で受講できます。そこにTOEIC対策の授業があったので、試しに受けてみたのです。
感想は、『これ、日本で参考書解いたほうが早いな』でした。なので、2回目以降は出席していません。
かんたんに授業のながれを説明すると、下記のとおりです。
- TOEICの試験問題を解く。
- みんなで答え合わせする。
- 先生が解説する(英語で)。
一般的な塾と同じ形式です。唯一の違いは、言語がすべて英語という点。
たしかにTOEIC試験に慣れるには良いかもしれません。
しかし、解説はすべて英語です。たまーに解説が聞きとれなかった僕は、萎えてしまいました。さらに、グループクラスだったこともあり(※注1)、自分が問題を解き終わっても他の生徒を待たなくてはなりません。これがダルかったです…。自己中なので…<(_ _)>
※注1:学校によってはマンツーマン授業でTOEIC試験対策をやっています。僕の経験は、グループクラスでの経験なので、参考までにどうぞ。
1-3. 余談:TOEICで900点以上を目指す友人『ロック(韓国人)』の話
ここでちょっと息抜きを。余談です。
フィリピン留学中に出会った韓国人(通称:ロック)の話をします。ロックとは彼の英語名で、本名はキムだった気がします。ずっと同じ部屋だったので仲良くなったのですが、韓国におけるTOEIC事情や大学事情、さらに就活事情の話をよくしました。
- TOEIC900点以上じゃないと、大企業で足切りされる。
- 大学は宿題が多すぎて、日々つらい。
- 大企業に入らないと、人生に希望はない。
ロックだけではなく、8割以上の韓国人(男性)が同じことを言っていました。女性の場合は、CAを目指している人が多かったように記憶しています。
「韓国って大変なんだな〜(しみじみ)」と思った記憶があります。すいません、つい懐かしくなってどうでもよい話を書いてしまいました。
次の項から本題に入っていきます。
2. フィリピン留学でTOEICノー勉。でも、帰国後に835点取った方法
記事の本題です。僕がどのようにして、TOEIC835点を取得したのか?留学前から留学後まで時系列にそって解説していきます。
2-1. アメリカ留学で失敗した話(大学1年〜2年の時)
フィリピン留学前に、短期(3週間)でのアメリカ留学経験がありました。たまたま大学のプログラムも見つけて、ノリで申し込んだだけです。
結果は絶望。
アメリカでは、自分の雑魚さを嫌というほど思い知りました。自分で何もできず、いつも誰かにくっついている人を『金魚の糞みたい』といいますが、アメリカにいた僕は『金魚の糞以下の存在』でした。
だれも僕を認識していない。これが率直な感想です。
金魚の糞なら「うざいなぁ」といった感じで認識されますが、アメリカにいた僕は『空気』でした。
英語もできない、自分の意見もない。
英語ができて、しっかり主張できる韓国人がいたのですが、「羨ましいなぁ…」と遠くから見ていました。空気だった僕は、空気のまま過ごしたかったのですが、ちょくちょくアジア人差別に遭ったり、下手な英語を笑われたりしました。
そんなこんなで、留学1週間後には完全に挫折。気持ちを入れ替えて、日本人の友達とショッピングに専念しました。いうまでもないですが、英語はいっさい伸びていません。
帰国後は、『とりあえず金魚の糞レベルの人間を目指そう』と意気込んで、なんとなくインターンシップを始めてみました。インターンシップでの話は長くなるので省略しますが、帰国してから時間が経っても、『やっぱり英語を話せるようになりたいなぁ』という願望が捨てきれずにいました。
そんな思いをかかえつつ月日が経ち、大学3年の就活を前にして「とりあえず海外に出るか」という考えで東南アジアの一人旅に出ました。「一人旅ってかっこいいし、就活のネタになるっしょ」という思惑でした笑。
2-2. 休学決意、日本で出来るインプット型の英語学習開始
東南アジアからの帰国後には、決意が固まっていました。
大学を1年間休学して、半年くらい留学しよう、と。
東南アジアではゲストハウスを転々としつつ旅したのですが、英語が話せないと、外国人の輪に入れません。約1ヶ月旅して、日々そういった場面に直面すると、嫌でも英語を学びたくなります。
このような経緯で、休学して留学することを決意したのですが、その日から日本での英語学習をはじめました。具体的な方法は下記の記事にまとめています。
【留学前の英語勉強】「あきらめたら、そこで試合終了ですよ?」
2-3. フィリピン留学前のTOEICの点数
お金がなかったので、休学を決めてから4ヶ月ほどアルバイトをしていました。
- 昼間はラーメン屋
- 夜は居酒屋の夜勤
- 空き時間は英語学習
激しく疲れましたが、4ヶ月で70万円ほど貯まりました。これがフィリピン留学の資金です。
留学前の英語力をチェックしたかったので、とりあえずTOEICを受けてみたのですが、当時は635点でした。TOEIC試験対策は一切していなかったので、問題集を解いておけば少しくらいは点数が上がっていたかもしれません。
でも、僕が留学する目的は『英語が話せるようになること』のみだったので、TOEICスコアは特に気にしませんでした。「600点超えていたし、まぁいいか〜」くらいの気持ちです。ちなみに、日本でしっかりと事前学習できたのは、アメリカ留学での失敗経験が活きたと思っています。
2-4. フィリピン留学中の学習方法
ここからが本題です。フィリピン留学中にどうやって勉強したか?根性論っぽいですが、本当のことです。以下に箇条書きしました。
- マンツーマンでとにかく話す。
- 嫌でも話す。
- コミュ症でも話す。
- 喉が痛くても我慢、水を飲む。
- 息抜きは外国人と遊ぶ。
こんな感じです。
よく言われることですが、フィリピン留学はアウトプット型の留学です。つまり、事前にインプットがないと、効果が最大化されません。たまに、マンツーマン授業で英文法を学んでいる人を見ますが、「時間がもったいないなぁ」と思います。英文法は留学前の事前学習でマスターしておきましょう。
とにかく、話せ。そして自習しろ。
これに尽きます。
以下にフィリピン留学前に読んでおくべき関連記事をまとめておきます。記事を読む事で、より効果的なにフィリピン留学生活を送れると思います。
フィリピン留学失敗の記事
フィリピン留学の失敗例です。英語が伸びずに帰国するパターンは避けましょう。フィリピン留学でマンツーマン授業を受ける(創る)コツもまとめています。
フィリピン留学で失敗する留学生が続出している件【出会いに感謝!】
フィリピン留学中の授業の様子
マンツーマン授業とグループクラスの様子と授業内容をまとめました。
フィリピン留学の授業内容&授業の受け方を『画像をで完全再現』してみた
セブ島でネイティブの友人を作る方法
留学中の息抜きでも英語に触れましょう。ぶっちゃけ記事で紹介しているイベントはあまり楽しくないですが、英語を伸ばすには効果的です。
フィリピン留学中に『ネイティブの友達を作る』方法
2-5. 帰国後にTOEICで835点取得した方法
記事のフィナーレです。
フィリピン留学からの帰国日は2012年6月6日で、TOEIC試験日は2012年の7月でした。つまり、試験日までは3週間ほど余裕があったのです。
僕がやったこと
約3週間引きこもって、ひたすら問題集を解く。
具体的な手順
- TOEICの問題集を3冊購入する
- スコアアップのテクニック論を学ぶ
- 毎日2回ずつ過去問を解く
- 間違った部分(特に単語と文法)はノートにまとめて丸暗記
たったこれだけです。大学受験の経験者なら、受験期を思い出せば余裕です。ちなみに、間違いをまとめたノートは、試験直前まで眺めておきました。単語と文法は暗記しておけば点数があがりますからね。
尚、TOEIC試験ではテクニックを学ぶことで大きく点数を伸ばすことが出来ます。その手法は下記リンクを参考にどうぞ。
TOEIC800点以上を目指す方必読の記事10選【勉強法まとめ】
3. おわりに。フィリピン留学のTOEICコースに対する考え
ほぼ余談なので、興味ない方は読まなくて大丈夫です。フィリピン留学でTOEIC対策することに対する考えを主観的に書いていきます。
3-1. フィリピン留学はTOEICのスコアアップに最適なのか?
必ずしもそうとはいえない、と思います。
たしかに、マンツーマンでTOEICを学べばスコアは伸びるでしょう。
しかしマンツーマンレッスンの最大の強みは、長時間話せることです。
何度も言いますが、フィリピン留学はアウトプット型の留学です。日本で学んできた知識をアウトプットしつつ、ブラッシュアップしていく。このような留学スタイルが最適です。
TOEIC対策だと、どうしても英会話時間が短くなります。
せっかくのマンツーマンレッスンがもったいないのではないか、と思います。僕はそう思ったので、ひたすらスピーキングを鍛えました。
3-2. TOEIC対策は自習 or 塾のほうが効率良い
実際にTOEIC対策授業を受けてみた感想の項でもふれましたが、TOEICは独学でも十分にスコアを伸ばせます。Amazonや書店にいけば、山程TOEIC対策本がありますし、日本にはTOEICスコアアップ用の塾もあります。これらを活用すべきです。
「わざわざフィリピンに来て、TOEIC学習する意味とは…」と考えてしまいます。各項目別でおすすめの参考書は下記記事をご覧ください。
TOEICの文法対策におすすめな参考書15選
TOEICの単語対策におすすめな単語帳・参考書17選
TOEICリスニング対策におすすめな参考書18選
TOEICのリーディング対策におすすめな問題集17選
TOEICのおすすめ問題集13選
3-3. ニーズ別におすすめ校をご紹介
とはいえ、絶対にTOEICを伸ばしたい人もいるでしょう。人それぞれ考え方は違います。というわけで最後にですが、ニーズ別のおすすめ校を3校まとめます。
絶対にTOEICを伸ばしたい!国際交流なんて必要ない方向け
サウスピーク
3ヶ月でTOEIC試験の点数を200点上げる語学学校。レッスン料、食事、宿泊費込みで 99,800円/月 から。少人数制の語学学校でフィリピン・セブ島にあります。
キャッチフレーズは『3ヶ月でTOEICが200点上がる語学学校』です。僕の友人も行っていますが、たしかにTOEICの点数は伸びているようです。絶対にTOEICを伸ばしてやるぜって方はサウスピークをどうぞ。
TOEICの点数保証コースを受講しつつ、国際交流も楽しみたい方向け
SMEAG
日本資本の比政府公認フィリピン留学・セブ島留学最大SMEAG校。フィリピン留学唯一の公式試験会場TOEIC・TOEFL・IELTS。リクルート・ヤマト・東洋大・関西大学など大手多数利用の安心校。
歴史ある語学学校です。フィリピン留学で最初にビジネス英語コースを開講したことでも有名です。日本人比率が50%程度で、ある程度の国際交流を楽しみたい方におすすめです。
本質的な英語力を伸ばして、自然とTOEICの点数もあげたい方向け
Brighture
フィリピンセブ島で手に入れる最良のフィリピン留学はBrighture。Brightureでは、創業者の松井博がアップルで培った経験を元に作られた英語学習カリキュラムに加え、優秀な講師と最高の学習環境をご提供します。
上にあげた2校とは異なり、英語スキルの基準としてTOEICスコアを使っていません。したがって、TOEIC対策授業はありませんが、松井氏が提唱するカリキュラムに沿って「使える英語を身につける」というコンセプトを掲げる学校です。
以上となります。
元々は金魚の糞以下の僕でしたが、世の中に少しでも価値提供できていたら幸いです。