フィリピン留学相談はスピーディーで選ぶ時代
フィリピン留学

この記事を書いた人

フィリピンで物語cafeに参加したら留学後の進路へのヒントが見えてきた

「留学後は何をしたいですか?」この問いに即答出来る方はどれくらいいるでしょうか。

先日フィリピンバギオで開催された『物語Café in バギオ』ワーホリ後にフィリピン留学に来た私にとって、とても興味深いお話が聴けた上に、自分の物語までできてしまいました。その当日のイベントの様子を体験者としてお伝えしたいと思います!

【フィルポータルで初イベント】物語cafe in バギオの活動報告

物語 café in バギオに参加した理由

物語 café in バギオに参加した理由
わたしはオーストラリアで2年間のワーホリの後、バギオの語学学校A&Jのアシスタントマネージャーとしてここフィリピンに来ました。そんな時、学校の日本人マネージャーよりこのワークショップのお誘いがあり、好奇心旺盛なわたしは「なんだか面白そうなことがバギオで起こっている!」と思い参加することに決めました。

正直、今後の進路については自分の中で決まっていたので、今回の参加対象者である、留学やワーホリ後の進路が定まっていない方ではないのかなと思ったのですが、他の語学学校情報や生徒さんとの交流の期待も込めて会場に向かいました。

事前に聞いた話では、意外と留学後の進路が曖昧だったり、フィリピン留学に来たことで満足してしまい、留学後のプランを見失ってしまう方が多いそうです。

物語 café in バギオの内容

物語 café in バギオに参加した理由
講師である中川さんの印象は、「天才っぽいのに癒し系の人だな」でした。子供の頃のあだ名は“ハカセ“だそうで、その経歴からもスマートさがにじみ出ているのですが、穏やかな話し方と笑顔で一気に引き込まれました。

その中でも“欠如と解消”のお話が印象的で、物語の中に欠如と解消があることで、他人も自分も納得できる物語になる。自分の物語を作ることで自分自身をより理解し、次のステップに進むための行動ができるというものでした。

中川さんのインタビュー記事はこちら
トビタテ留学1期生中川瑛さんの提唱する物語理論とその哲学について

1回目の自己紹介

物語 café in バギオの内容
ワークショップは少人数のグループ毎に進められ、まず、1人3分間で自己紹介をしました。みなさんバギオで英語を勉強しているということ以外に共通点はあまりなく、年齢、性別、留学の目的や今後の進路についてもさまざまでした。

1人3分間という時間を与えられて自己紹介してみると、わたしのグループではみなさん時間ピッタリくらいに終了しました。この自己紹介が後半で大きな変化をもたらします……!

過去→未来→現在

物語 café in バギオの内容
この物語理論、過去→未来→現在の順で自分を説明する言葉やエピソードを見つけていきます。

過去
わたしの場合、過去の自分を示すエピソードとして、以下の要素が浮かびました。

  • 音楽
  • 田舎
  • 東京
  • オーストラリア
  • アメリカ人
  • 旅行
  • 自由
  • 英語
  • 無知

これらを20個程を挙げ、そこから自分のストーリーラインを“海外が好き”“自由でいたい”“人と繋がりたい”としました。

オーストラリアに留学したことでわたしの人生は大きく変わりました。海外では全く通用しない日本の常識や、オーストラリア人の仕事や家族に対する考え方や接し方など、何もかもが新鮮で、自由に自分の人生を選択できる生き方に強い憧れを持ちました。

当たり前ですが、その経験が今の自分を形作っています。それを具体的なエピソードを元に説明することで、納得感が生まれ、相手に伝わる自分の説明ができるとのことでした。そこから更にその自分を表すエピソードを、横軸が時系列、縦軸がポジティプネガティブの表に落とし込みます。その表に先ほど作った三つのストーリーラインを書き足します。これで過去の自分を説明する材料ができました。

未来
次に未来です。過去のストーリーラインから理想の人生を考えてみます。それは職業である必要はなく、どういう人物になりたいか、どういうことをしていたいかという理想の自分でも良いとのことでした。わたしは過去のストーリーから理想の人生を“自由な場所と時間で人と繋がりながら、旅しながら働きたい”と、しました。

次にその理想の人生を達成するための欠如を考えます。わたしの場合の欠如は以下に設定しました。

  • 英語力
  • 写真スキル
  • ライティングスキル
  • コーヒーの知識
  • 経営学の知識
  • 心理学の知識
  • 国際政治の知識
  • 哲学の知識

さらにその欠如をできるだけたくさん解消できる理想の一歩を“インバウンドメディア業界でライターとして働く”と設定しました。ここでひとつ気づきがありました。

この理想の一歩は、このセミナーに参加する前に考えていた自分の次の目標だったのです。つまり、順序立てて欠如と解消を考えていなかった為に、本当の理想の人生とその手段である理想の一歩を混同していたのです。

わたしは普段から、「○○を達成する為に△△をする」という方法で目標を設定するのですが、今回は“欠如を考えてそれを解消できる一歩を設定する”という逆からのアプローチだったので、はっきりした理想の人生像が見えてきました。

また、そこからさらに理想の一歩を達成するための欠如を設定し、図に落とし込んで未来の物語が完成しました。

現在
過去、未来の自分が説明できるようになったところで、いよいよ現在のパートに移ります。まずは現在の自分の1日の生活スタイルを書き、そこから未来パートで示した“理想の一歩を達成するための欠如”を解消するために24時間以内にできることを書き出します。わたしの場合は以下の通りです。

  • 日本でケンブリッジ英検を受験できる場所を調べる
  • 画像編集に関する動画(You Tube)を見る
  • インバウンド業界について調べる
  • その業界の企業を洗い出す

24時間以内にできること、とすることで行動が実現化しやすく、さらに理想の一歩が遥か遠くのことではなく、現実に近づいている実感が持てました。ちなみに24時間以内に行動は起こせなかったのですが、後日達成しました。

自分の物語の完成!

自分の物語の完成!

物語cafe in バギオで使用したワークシート。画像は記入済みのもの

過去・未来・現在と、中川さんと一緒に自分の歴史と欠如と解消を紐解いていき繋げてみると、なんと自分の物語ができているではないですか!自分で書き起こして読み返してみると、自分を説明する要素が後からもどんどん出てきます。

今まであまり、自分の人生について書き起こすという作業をしてこなかったので、過去のエピソードが今の自分と密接に関わっていて、それを意識することによってこれからの未来の可能性が大きく変化する、ということを強く意識しました。

逆に今回このワークショップに参加しなかったとしたら、この24時間以内の行動は起こせなかったと思うので、理想の人生に近づく一歩を踏み出す事が遅くなっていたのかと考えるとこの時間の有意義さを強く感じました。

2回目の自己紹介

物語 café in バギオの内容
いよいよ自分の物語をグループメンバーに説明します。一度自己紹介はしているので、お互いの簡単な経歴などは頭に入っています。2回目ともなると、もう既に知っている情報があるので、3分間の自己紹介は長いのかなと思ったのですが、私の場合はあっという間に終了し、時間が足りなかったくらいです。グループ内の他のメンバーもほとんどの方が時間内に自己紹介が終わらず、内容も1回目とは比べものにならないほど、濃いものになっていました。

この人はこれまでこういう経験をしてきて、こういう失敗をして、素晴らしい出会いがあったから、将来この分野で活躍できる人間になりたいなど、みなさん以前の自己紹介からは計り知れないほど飛躍した自分の物語をお話ししてくれました。

わたしの場合ですが、オーストラリアでのワーホリの経験から、日本人とオーストラリア人の働き方や家族との関わり方の違いに大きな衝撃を受け、自由な場所と時間で人と繋がりながら旅をしながら働きたいと考えるようになりました。

また、それと同時に外国人と接することで、自分がいかに日本に対して無関心で無知であるかということを知りました。そこから、日本に帰ったら日本のさまざまな場所を訪れて、日本をより良く知り、またそれを海外の方に伝えたいと思うようになりインバウンド業界に携わりたいと考えました。

そのために今できることは業界研究、企業研究、語学力の向上、ライティングスキルの向上、写真技術や画像編集スキルの取得などがあります。このように過去から未来、そして欠如と解消を順序立てて示すことで、自分も相手も納得する自己紹介、そこから自分の道標のようなものが見えてきて、自分の理想とする人生に近づけるのだとわかりました。

まとめ:留学後の物語

まとめ:留学後の物語
私がオーストラリアやフィリピンで会った日本人から「とりあえず英語を勉強したい」と、いう言葉をよく聞きました。個人的に英語を勉強する事は多分に良いことだと思います。しかし、“なぜ英語を勉強するのか“が欠けているのです。

海外旅行で困らないため?語学が好きだから、趣味で?仕事で必要だから?キャリアアップのため?そこに「学生時代から英語に対するコンプレレックスがあったため、克服して自信を持ちたいから」や、「昔テレビで見た発展途上国での現状を知り、海外で人道支援のボランティアをしたいと思ったから」などの理由があれば他人も自分も納得して、次の一歩が踏み出せるのです。

わたしは、日本人は忙しさから考えることを時々忘れてしまうというか、疎ましく思うのではないのかなと思います。そのために現状を変えたいけど行動に移せない、何をして良いか、また何がしたいのかわからないという人が多く、”とりあえず海外に行きたい“”英語を勉強したい“という人にはうってつけのワークショップだったと思います。

 

まとめ:留学後の物語
もちろんわたしのように将来実現したいことが分かっていると思っている人間にとっても新しい気づきがあったので、わたしにとってもとても実りのある3時間になりました。

また、それを他人に伝えるということも重要だと感じました。このワークシートを通じて他人が納得する説明の仕方や、伝えたつもりでも伝わっていなかったことなどのフィードバックをもらい、また他人の物語を聞くことで生まれる質問から、自分に対する欠陥も認知することができました。

グループメンバーより、「以前はただ漠然と理想の自分を思い描いていましたが、今回のワークショップを通して留学後にすべきことが見つかりました。」との感想をもらいました。中には理想の人生の部分が定まらなかった方もいましたが、「やりたいことの見つけ方がわかりました。」と、おっしゃっている方もいました。

このワークショップを通して、この場で記事を書かせてもらえることになったわたしにとっても、留学中の方も、今後の進路について悩んでいる方も、そうでない方にとっても、“自分のことをよく知って次に進む第一歩になる大切な3時間”になったと感じました。

趣味は音楽、旅、おしゃべり、ぐでぐで、カフェ、たまにお姉さんづらする事、みんなで何かするのが好き。座右の銘は”何事もやってみないとわからない”。追い詰められると力を発揮します。石川→東京→オーストラリア→現在フィリピンバギオの語学学校A&Jにて絶賛インターン中!TwitterFacebookInstagramBLOG

SOUDAバナー

編集部からのおすすめ記事一覧