フィリピン留学の魅力は次のように言われています。
- 講師の人件費が安いから授業料が安い
- 授業料が安いからマンツーマン授業をたくさん受けれる
- フレンドリーな国民性で日本人が馴染みやすい
実は、このマンツーマン授業をたくさん受けれる所に落とし穴があります。
特に、次のような方は要注意。
オレ、英語の重要性わかってっからさ、
3ヶ月で誰よりも英語詰め込んでペラペラになってくる!
こんな感じに頑張ろうと奮起する方、危険です。
今回は実際に身を以て失敗体験をしてしまった僕が、フィリピン留学で失敗しないために気をつけるべきことについてお話しします。
記事の目次
1. メンヘラの僕がフィリピン留学を決意した理由
留学に至った経緯についてお話します。
大学3回生の冬頃、就活を始めた僕は、自己PRを書かされる度にPRできることが無いと嘆いていました。国立大学に通いつつも中身が何もない自分に嫌気がさした僕は、「堂々と自己PRできるようになるために1年間休学しよう!」と思いました。
そこで、就活塾と語学学校を運営されている方に相談した所「まずは3ヶ月英語を学んでインターンシップをしたらどうか?現状でTOEICが600点なら3ヶ月もフィリピン留学すれば800点にまであげられる。そうなれば選べるインターンの幅も広がるよ。」と言われました。
それがきっかけとなり僕は3ヶ月のフィリピン留学へ臨むことになりました。
2. スパルタ授業を受けてもフィリピン留学で効果を出せなかった理由
メンヘラの僕は、留学開始3週間目にははやくも苦痛を感じ始めていました。
それは、1日8時間英語を話すことを義務と感じてしまっていたことが原因でした。結果、その頃からストレスで英語学習へのやる気が起きなくなりました。1ヶ月後、英語を話す怖さが取り除かれた程度の成果しか実感できず、不安が増していきました。
学習した内容の定着率が悪すぎる
その後僕はやっと重要な事実に気づきました。それは、学習した内容の定着率が非常に悪いこと、講師と行う価値が見いだせないマンツーマン授業ばかりだということです。酷い時は50分中30分の間ライティングやディクテーションをさせられ、その間先生は別室に行ってしまうなんてこともありました。僕はこの事実に納得がいかず、しかし打開策もなく、「とりあえず復習だけでもしなければ」と焦りが積もるばかりでした。
ですが、プレゼンなどの宿題に追われて1週間前出題された単語リスト(※毎週単語テストが課されていました)すら思い出すことができませんでした。
復習ができないほどの授業数をとったこと、本当に後悔しました。
予習・復習なしだとフィリピン留学は効果なし
フィリピン留学エージェントに相談すると、
「授業料が安いから1日8時間マンツーマンだって実現出来ちゃいますよ」
「よし、本気で勉強したいからそのコースで行こう」
こんな感じになります。
多くの人が忘れている大前提として、「学習内容を定着させるためには予復習は絶対必要」です。予習しなければマンツーマン授業を有効に活用することができませんし、復習しなければせっかく学んだ知識を定着させることはできません。
しかし、果たして本当に8時間授業をこなした後にその日の復習と翌日の予習をこなす時間と体力は残っているのでしょうか?授業1時間当たり1時間の予復習が必要だと試算しても、+8時間の自習時間が必要となります。1日16時間の勉強を3ヶ月続けることはほとんどの人間にとって不可能でしょう。
大学生は飲みに出かけたいでしょうし、寮の食事が合わなければ外食したくもなります。日本の恋人と電話をしたくなることもあるでしょう。そうなるともはや、自習時間は皆無です。参考までに僕の実際の一日のスケジュールを掲載しておきます。僕は長い時で3時間自習できたらいい方でした。
僕がフィリピン留学していた時の1日スケジュール
7:30 | 起床 | 8:30 | ①発音 |
9:30 | ②スピーキング |
10:30 | ③TOEICリーディング |
11:30 | ④プレゼンテーション |
12:30 | 昼休み |
13:30 | ⑤発音 |
14:30 | ⑥TOEICボキャブラリー |
15:30 | ⑦スピーキング |
16:30 | ⑧スピーキング |
17:30 | 帰宅・自由時間 |
19:00 | 夕食 |
20:00 | 予復習もしくは休憩 |
23:00 | シャワーなど |
24:00 | 就寝 |
今あなたは放課後や仕事終わりに、継続的に英語を勉強されていますか?留学を検討している方であれば自分に英語が必要だと認識している状態であるはずです。日本でもそれほど英語を勉強されてないのであれば、フィリピンに来てもほとんど変わりません。
3. 夢見る留学生が効果的にフィリピン留学する方法とは?
まとめると、一般的なフィリピン留学の問題は、「長時間マンツーマン授業」です。これにより予復習時間は確保できず、学習内容は定着しません。
少し考えてみればすぐにわかることなのに、なぜこの落とし穴に嵌まってしまうのか?それは、留学するだけで自分は変われると、夢を見てしまいがちだからです。
留学したら英語力が伸びるという幻想を捨てること
一番良い解決策は、「フィリピン留学をして長時間マンツーマン授業を受講すれば英語力は上がる」という幻想を捨て、授業と予復習にきちんと取り組むことです。
そのためには、マンツーマン授業の時間数を減らせる語学学校を選びましょう。人は皆怠惰なので、8時間も勉強すれば疲れてしまい、放課後は早々に勉強を切り上げます。8時間も受け身で集中力の無い授業をこなすならば代わりに4時間は授業を受講して、放課後は復習と翌日の予習にあてる方がよほど良いです。
関連:フィリピン留学に最適な授業時間は1日○コマ。【事例から学ぶ】
話す時間が足りないと感じたなら、余った時間は外に出て現地の友達を作って遊びましょう。英語も喋れて一石二鳥です。最近はカウチサーフィンやミートアップというサービスを使えば簡単に現地の人と知りあえます。もしくは、小さなカフェにでも通えば気さくなフィリピン人は話しかけてくれ友達になれることもあります(経験談)。この方がよっぽど能動的で効果的ではないでしょうか。
フィリピンでCouchsurfingを使って『ネイティブの友達を作る』方法
まとめ:効果的にフィリピン留学する方法とは
- フィリピンに行くだけで英語がぺらぺらになるという幻想を捨てましょう
- 毎日の授業と予復習にきちんと取り組みましょう
- 英語が話し足りないなら、余り時間に現地人の友人を作って話しましょう
→できないなら授業時間を減らしましょう
学校の授業は4時間程度にして、毎日の予復習を欠かさないようにしましょう!
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大学生の僕が1ヶ月のフィリピン留学で英語が伸びなかった話
こんにちは!僕は現在関西の大学の2回生で去年の夏に大学の留学プログラムで1ヶ月のフィリピンに留学に行きました。今流行りのフィリピン留学。行ってみたいけど実際はどうなの??という方も多いかと思います。今回は僕が1ヶ月のフィリピン留学で英語が伸びなかった話を書きました。