以前に、英語で映画を見ることが『英語の勉強に効果的である』3つの理由を書きました。
今回はその続きで、映画で英語学習するにあたり、気をつけるべき点とおすすめの映画をまとめます。
映画で英語学習する際に気をつけるべき7つの点
繰り返しとなりますが、以前の記事でも書いたとおり、英語の基礎ができてない(TOEIC600点未満)方は、映画での英語学習に適していません。英語の基礎力がある方のみ、映画での英語学習にトライしましょう。
以下に、映画で英語学習するにあたって気をつけるべき点を8項目まとめました。さっそく見て行きましょう。
1. 興味のある(知っている)映画を見ること
当たり前のようにですが、興味がなければ続きません。最も良い方法は以前見たことがある映画をもう一度見ることです。なぜかというと、既にそのストーリーを知っているのと理解がしやすいためです。ストーリーではなく、言語に集中することができます。
2. 英語字幕を付けること
英語字幕を使いましょう。その際に言葉一つ一つを完全に理解する必要はありません。英語のスピードが速すぎたり、言葉がカジュアルすぎたりしてわからなかったときには、その都度辞書をひくのではなく可能な限り、文脈で理解するように心がけましょう。
3. 『映画で英語学習 = 簡単に英語が上達する』という幻想を捨てること
当たり前のことですが、映画を見ているだけだと英語は身につきません。
わからなかった単語や英語フレーズはノートに書き溜めましょう。そのノートを定期的に見なおして、記憶を定着させましょう。
4. 繰り返しみること
映画は繰り返し見ましょう。
1回目で聞き取れなかった英語も、繰り返し聞くことで耳が慣れてきます。理想としては、1本の映画を見続けることですが、さすがに飽きてしまうと思いますので、1つの映画を3回以上は繰り返し見ることを目標としましょう。
5. あなた英語レベルに合った映画を選ぶこと
初心者には、ラブストーリー・アニメ・ディズニー映画がおすすめです。
内容が理解しやすく、使われる英語もシンプルな場合が多いです。
6. 古すぎる映画は見ないこと
30年以内に公開された映画を見ましょう。
それ以上古いものですと、古い英語表現を覚えてしまう可能性があります。
7. 辞書を使うこと(前後の文脈があっても理解できない場合のみ)
前後の文脈があっても理解できない場合は、辞書を使いましょう。
調べた単語はノートにまとめておき、覚えてしまいましょう。
8. お気に入りのフレーズを音読すること
例えば、「Got it(分かった)」など。ネイティブスピーカーは日常的に使いますが、非ネイティブはあまり使っていなかったりしますよね。そういったお気に入りフレーズを、完全に覚えるまで繰り返し音読しましょう。
英語の勉強になる映画27選!あなたにあった映画を選ぼう
それではおすすめの映画をまとめていきます。映画で英語学習する際には、興味のある映画をみることが大切です。以下にあげるまとめから、興味のある映画を探してみてください。
難易度別に掲載していきます。では、さっそく見て行きましょう。
ハイスクール・ミュージカル(難易度:★☆☆☆☆)
ミュージカル好きにおすすめの映画です。使われている英語は簡単であることに加え、ミュージカル映画ということもあり、ストーリーが理解しやすいです。
それだけではなく、単純に映画として見ても楽しめる作品です!
ターミナル(難易度:★☆☆☆☆)
トム・ハンクス主演のターミナルは、心温まるヒューマンドラマです。この映画のポイントは、主人公のトム・ハンクスが英語を話せない設定のところです。最初は全く英語を話せなかったトム・ハンクスが、徐々に英語を覚えていきます。もちろん、会話で使われている表現も簡単なので、初心者にはうってつけでしょう。
ファインディング・ニモ(難易度:★☆☆☆☆)
ファインディング・ニモ言わずと知れたピクサー製作の大ヒットアニメですね。子ども向け映画であり、ストーリー面、英語面がわかりやすい作品です。
魔女の宅急便(難易度:★☆☆☆☆)
中学1年レベルの単語力があれば理解できる映画です。映画で英語学習と考えると、海外の映画をイメージしがちですが、日本の作品を英語で楽しむものありです。
サウンド・オブ・ミュージック(難易度:★☆☆☆☆)
アカデミー賞を5部門も受賞したサウンド・オブ・ミュージック。見たことがなくても、名前は聞いたことがある人が大半なのではないでしょうか?
映画の中の有名な台詞「If I could be any help. (お役にたつのでしたら)」は日常生活でも使える英語フレーズです。
魔法にかけられて(難易度:★☆☆☆☆)
ハイスクール・ミュージカルと同様に、ストーリーが理解しやすいミュージカル映画です。女性の方で、ミュージカル好きでしたら必見の映画です。
テッド(難易度:★☆☆☆☆)
テッドと言って、あの可愛いクマが思いうかばない人はいないでしょう。テッドが少々早口なときがありますが、概ね簡単です。字幕なしでもわかるシーンが数多くあると思います。
ライフイズビューティフル(難易度:★☆☆☆☆)
ライフイズビューティフルは、第二次世界大戦中のユダヤ人迫害を描いた作品です。英語学習のために見るとしても、涙なしでは見れない作品です。父親が息子に持つ、愛が伝わってきます。
ホームアローン(難易度:★★☆☆☆)
大ヒット映画ですね。日本では何度テレビ放映されているため、見たことがある人は多いのではないでしょうか?ストーリーを完全に理解している場合は、いきなり字幕なしで挑戦してみるのもありだと思います。
タイタニック(難易度:★★☆☆☆)
タイタニック号は、ご存じのとおり映画の歴史の中で最も有名な映画のひとつです。ローズ·デウィットブケイター(裕福な家庭の娘)とジャック·ドーソン(船に潜入した貧しい画家)との実話に基づいた愛の物語。ラブストーリーであるため、ストーリーがわかりやすく、シンプルな表現が多いです。愛の告白フレーズを覚えるのには最適かも?!
バック・トゥ・ザ・フューチャー(難易度:★★☆☆☆)
バック・トゥ・ザ・フューチャーの良い点でもあり、悪い点でもあるところは、スラングが出てこないとことです。稀に専門用語が出てくるため、わからない単語を調べつつ鑑賞しましょう。
トイ・ストーリー(難易度:★★☆☆☆)
ストーリーは簡単ですが、会話のスピードがすこし早いです。英語での映画学習にある程度なれてきた人はトライしてみましょう。
パイレーツ・オブ・カリビアン(難易度:★★★☆☆)
ジャック・スパロウの冒険を描いたパイレーツ・オブ・カリビアン。使われる英語は少々難しいので、事前に日本語でストーリーを理解しておくと良いでしょう。
ハリー・ポッター(難易度:★★★☆☆)
ハリーポッターとヴォルデモード卿との因縁の戦いを描いた作品です。映画とセットでハリーポッターの洋書にもトライしてみてはいかがでしょうか?かなりボリュームがありますが、映画を見た後なら、わりとスムーズに読み進めることだできるかと思います。
キャスト・アウェイ(難易度:★★★☆☆)
システムアナリストであるチャック・ノーランド(トム・ハンクス)を主人公で、世界中のフェデックスの運送センターで起こった問題を解決するために世界へ出張しなければならない、というアメリカのアドベンチャー映画です。
この映画はほとんどの会話がモノローグ(一人での会話)であり、複雑な関係やいろいろな人物が出てきません。さらに、トム・ハンクスははっきりとゆっくりと話しますし、英語を勉強する人にとってもすごく理解しやすいのです。
ターミネーター(難易度:★★★☆☆)
ターミネーターシリーズは、人工知能(AI)マシンと人間の戦争についての未来のストーリーです。アクション映画なので英語のスピードが早いですが、ストーリーはシンプルな作品です。
(500)日のサマー(難易度:★★★★☆)
若い建築家トム・ハンセン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)はサマー・フィン(ゾーイ・デシャネル)に出会います。トムは、サマーに一目惚れし、彼女は愛を信じないと言いますが、それでも数か月を一緒に過ごしていました。彼らがどんなに一緒の時間をすごしても彼のお気に入りの場所に行こうとも、友達の結婚式に出席しようとも、サマーのトムに対する気持ちは同じままでした。どれだけトムがサマーを愛しても彼女は同じようには感じてくれませんでした…。 この映画はストーリーと英語がとてもシンプルで理解しやすいです。典型的なラブストーリーではなくて、視聴者の興味を引き付けるような映画です。
ハンガー・ゲーム(難易度:★★★★☆)
近未来のパネムという独裁国家が舞台であり、毎年くじ引きによって「ハンガー・ゲーム」という戦いに二人が選出されます。選ばれた者はハードなトレーニングを積みながら、第74回目のハンガーゲームに送り出れることになります。
この映画は映像のみでも理解しやすいです。もし会話を聞き逃したとしても、そのアクションから話の流れが掴めるでしょう。アクションは速いですが、複雑な専門用語を使用する他のSF映画比べると、言葉が比較的易しいので理解するには難しくないでしょう。また、アクセントは北米のきれいなものですし、ゆっくり話すので話が理解しやすいでしょう。
スター・ウォーズ(難易度:★★★★☆)
知らない人はいないでしょう。スター・ウォーズは大作映画のシリーズですね。スター・ウォーズが好きなら、スター・ウォーズ作品でひたすら英語学習するのもありだと思います。現状は6作品ほど出ていますので、ローテーションしつつ、繰り返し鑑賞しましょう。
フォレスト・ガンプ(難易度:★★★★☆)
フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)は、彼がバスを待っている間、居合わせた人に彼の過去を話すことでストーリーが進行してゆきます。彼の悲しい物語は子供の頃から始まり、足が悪く杖が必要で他の子供からからかわれていました。
ある日ジェニーという女の子(ロビン・ライト)に出会います。彼は彼女に恋をしますが、親友として付き合っていました。ある日彼が他の子供たちから逃れようと走っていると、彼の杖が壊れ、そこで彼は早く走ることができると気づくのです。それは大学への奨学生として招待されるくらいに速かったのです。
大学の卒業後、彼はベトナム戦争に出兵します。そこで彼は仲間を救い、表彰されます。同じ時期にジェニーは家の事情で悩んでいて、ドラッグ中毒に陥ってしまうのですが、その時にフォレストが戻ってきて、ジェニーと再会し、彼の愛を一度は受け入れたものの彼女はプロポーズを断ります。フォレストはとても動揺して走りだし、そのまま3年間走り続けるのです。
この映画はフォレスト・ガンプが精神的病なのでとてもゆっくり英語を話します。言葉はシンプルで追いやすく、アメリカの歴史や文化、ベトナム戦争、60年代のヒッピーのことが描かれています。この映画は世界中の人々に愛されている映画です。
ハニーvs.ダーリン 2年目の駆け引き(難易度:★★★★☆)
ゲイリーとブルックは、シカゴ・カブスの試合で出会います。彼らはすぐにお互いに惹かれていき、付き合い始めました。その後すぐにマンションを購入して同棲を開始します。しかし一緒に住み始めたものの、彼らの育ってきた環境が全く違うので、ケンカばかりになり、とうとう別れることを決意します。しかし購入したマンションのことで折り合いがつかず、ルームメイトしてそのまま住むことになります。ある日、ゲイリーはパーティーで出会った女性を家に連れてきます。彼の行為がブルックの心を深く傷つけ、彼女は仕事を辞めてヨーロッパの旅に出かけます。そして彼女が帰ってきたころ、ゲイリーは自分が間違っていて、彼女の心を取り戻したかったのだと気づくのです。
この映画はいろいろな場面で日常会話の言葉を使っています。パートナーと話す時や、ケンカをする時の言葉などスラングもたくさん出てきます。ユーモアたっぷりで面白く、シンプルで明確な映画なので、ノンネイティブでもジョークが理解できるでしょう。
ロードオブザリング(難易度:★★★★☆)
ロードオブザリングは、ハリー・ポッターと肩を並べる、大ヒット映画です。ハリーポッターと同様にロードオブザリングの洋書にトライしてみるのもありだと思います。指輪物語が原作でして、興味のある方は以下のリンクからどうぞ。
プラダを着た悪魔(難易度:★★★★★)
Can you go any faster? (もっと急げない?)のように、忙しいビジネスマンが使いそうな英語フレーズの学習に役立ちます。ビジネス英語が中心なので難易度は高いです。
ハング・オーバー(難易度:★★★★★)
まず第一に、すごく面白いです笑。映画の間はずっと目が離せません。コメディであり、その映像で話の流れがつかみやすく、それぞれの人物が話していることも理解しやすいです。登場人物は日常使われる英語を使うので、アメリカでよく使われているスラング、例えば“Stag Party(独身パーティー) ”や“all-nighter (徹夜する)”などが分かるようになるでしょう。
トワイライト(難易度:★★★★★)
十代の女の子であるベラ・スワンは、女の子たちでつるんだりする子ではありませんでした。彼女のお母さんが再婚すると、ベラは、ワシントンの小さな町でお父さんと一緒に暮らしはじめます。そこはいつも雨が降っている退屈な街だったのですが、エドワード・カレンという男性に出会うことで一変します。エドワードは、彼女が今まで出会ったこともないような男性で、ハンサムで知的ですが、実は彼は吸血鬼なのです。 この映画は十代や若い層をターゲットにした映画なので、日常会話で使う英語を使っています。英語自体は典型的なアメリカ英語のアクセントで、はっきりしていて理解しやすいと思います。
ソーシャル・ネットワーク(難易度:★★★★★)
最後に紹介するのがソーシャルネットワーク。いまやFacebookを知らない人はいないでしょう。ソーシャルネットワークはFacebookの創設者マーク・ザッカーバーグの半生を描いた作品です。IT好きの方には必見の映画です。
以上となります。
興味のわく映画がありましたが、ぜひ手にとって見てください。