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フィリピンの財閥を一覧で7つまとめました【2016年版】

おいしい食べ物や自然に囲まれ、観光地として人気のある「フィリピン」ですが、近年では、海外企業の流入も多く今後の経済に期待が持てる国としても注目されています。そんなフィリピンで今、特にフィリピン経済の基盤を担っていると言われている大企業を7つまとめてみました。フィリピンに興味のある方は、ちょっとした知識として、参考にしてみてください。

その1. San Miguel(サンミゲル)

その1.San-Miguel(サンミゲル)

純資産 2,776億円
総資産 2兆3,600億円
売上 1兆7,610億円

San Miguel Corporation

1890年に創立されたSan Miguel(サンミゲル)。設立当初は清涼飲料事業に参入するところから始まりました。香港に工場を建設したり、コカ・コーラ社とニュージーランド乳製品の合弁会社を設立したりと、創立間もない頃からメキメキと業界での地位を確立していった会社でもあります。

現在では、San Miguel社といえば、なんといってもビールが有名。日本でいう、キリンやアサヒのようにどのお店にも用意があるブランドのビール会社として名高いです。

しかし、実は、このビール事業はすでに子会社化されていて、今では日本のキリンホールディングスが48パーセントの株を保有しています。ちなみに、近年、San Miguel社を支えている事業は建設関係やエネルギーに関連したインフラ事業。飲料会社として成功しつつ、時代のニーズに合わせた会社運営が今でもこの会社を大きく成長させている理由のひとつと言われています。

その2. BPI(ビーピーアイ)

その2.BPI(ビーピーアイ)

純資産 895万円
総資産 2兆3,900億円
売上 1兆4,800億円

BPI Bank of the Philippine Islands

金融業界でNO1と言われているBPIは分かりやすく言うと、日本のみずほ銀行のような存在です。ちなみに、みずほ銀行とは業務協定が締結されています。

フィリピンの街を歩けば、至るところにこの銀行のATMを発見し、多くの人がここの口座を持っています。なにかとトラブルの多い海外の銀行ですが、サービスも行き届いていると評判で、日本人が海外に口座を開くときに、最初にこの銀行を訪れる人も多いのだとか。査定も大変厳しいので、着実な経営で信頼のおける銀行でもあります。

その3. Metrobank(メトロバンク)

その3.Metrobank(メトロバンク)

純資産 121億円
総資産 1兆8,800億円
売上 2,170億円

Metrobank

こちらはBPIに次ぐ、フィリピンで2番目に大きな銀行。フィリピンの金融業界TOP3の中では唯一日本に支店を持っていて、海外関連の融資に強いことが特徴です。

日本の企業では、トヨタ自動車、三井物産、オリックスなどの大企業とも共同事業を行っており、さらには、株式会社国際協力銀行(JBIC)、株式会社日本政策金融公庫(JFC)とも業務提携を締結しているさまざまな分野で日本と振興の深い銀行でもあります。

その4. SM Investments(エスエム インベストメント)

その4.SM-Investments(エスエム-インベストメント)

純資産 5,000億円
総資産 1兆3,600億円
売上 5,780億円

SM Investments Corporation

このSMグループを支える大黒柱は、アジア最大と呼ばれるマニラにあるショッピングモール。このショッピングモールはとにかく大きく、観光地として多くの人が足を運ぶ場所としても有名です。

この会社のすごいところは、なんと、街角の靴屋さんから一代でデパートチェーンを築き上げたところ。初代社長のヘンリーシーはフィリピン国内でも、最もお金持ちであることで有名で、なんと総資産は会社が持つ総資産額とほぼ同等の1兆3,500億円とも言われています。最近では、土日も運営をしている新しいスタイルを始めた銀行業や不動産業にも力を入れているようです。

その5. Ayala(アヤラ)

その5.Ayala(アヤラ)

純資産 2,500億円
総資産 1兆1,500億円
売上 2,500億円

Ayala

Ayalaは小売業というより、むしろ財閥で、フィリピンで最も評価の高い企業グループと言われています。その歴史は深く、1834年に貿易会社として創立され、今では、損保、生保、不動産・開発、通信、食品・農業・水道・化学エレクトロニクス事業と幅広い分野の企業を傘下に収めています。

そして、なによりこの会社の評価をグンとあげたのは、フィリピンで最大のビジネス街マカティ市を振興したこと。日本企業も多く集まっているこの場所は、高級レストランや、巨大なアラヤショッピングセンターを構え最も地価の高い地域。フィリピンで最も豊かな場所です。

その6. PLDT(ピーエルディーティー)

その6.PLDT(ピーエルディーティー)

純資産 1,117億円
総資産 9,900億円
売上 3,970億円

PLDT

PLDTはフィリピンで最も広いシェアを誇る通信会社。フィリピンの家庭にある固定電話とネット回線はほぼPLDT社のものを使用しているといっても過言ではありません。日本でいうNTTのような存在です。

ちなみに、NTTがdocomoを持っているようにPLDTもスマート・コミュニケーションズ、トークン・テキスト、サンセルラーという子会社を通して携帯通信端末へのサービスを行っています。

その7. MERALCO(メラルコ)

その7.MERALCO(メラルコ)

純資産 111億円
総資産 5,300億円
売上 6,800億円

Meralco

フィリピンの最大電力販売会社であるMERALCOはマニラ首都圏唯一の電力販売会社で、首都圏と周辺都市を含む22市89自体への電力分配権を所有している電力の大手企業です。創立は1981年、マニラに最初に電力を供給し、今ではバスケットボールやボクシングなどさまざまなスポーツチームのスポンサーも務める知名度の高い会社です。

また、フィリピンでは電気を盗む、盗電問題も多発しているためMERALCOはいち早く、ネット上で自分がどれだけ電力をつかっているか調べることができるサービスを取り入れました。近年では、不正入札やシステム損失などなにかとスキャンダラスな話題で注目を浴びてしまう会社ですが、ネットで自分の使用電力を調べることができるシステムを導入したように、顧客のニーズを汲み取ったサービスを取り入れ、信頼の回復に努めています。

結び文

初めて名前を聞いたような企業も多かったかもしれませんが、実は日本の企業と提携しているなど、なにかと私たちと繋がりの多い企業ばかりです。フィリピンはこれからの産業に期待が持てると世界各国から多くの資本家たちが訪れ、新規参入事業に乗り出しています。

人口は1億人を突破し、なんと経済の成長率はアジア第2位!日本には持ち合わせていない未知なる力を秘めているフィリピンの今後の行く先にも、注目したいものです。

3度の飯よりサーフィン好き。普段はOLをしていますが、休みを使ってちょくちょく海外に出ています。とくに南国が好きで、フィリピンには5回ほど渡航済みです。

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