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フィリピン留学

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留学前は日本でタレントの仕事をしていた高森慎司(たかもりしんじ)さん。異色の経歴を持ちながらも、海外での仕事を志し、フィリピンへの留学を決意したそうです。スパルタで知られるPINESで勉強漬けの日々を送っている高森さんに詳しくお話を伺いました。

高森慎司さん
筆文字デザイナー。千葉を拠点に、筆文字を通して人々とつながる活動をしていたが、活動範囲を海外に広げるためにバギオへ留学。「遊びながら働く」がモットー。

満足度
留学期間 4週間
英語力 初心者

モットーは「遊びながら働く」。海外起業に向けて英語の勉強を開始

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— 留学前のお仕事と、留学しようと思ったきっかけついてお聞かせください。

2年間ほどタレントをと、その前も5年くらい同じような仕事をしていました。もともと海外で仕事をした経験はあるのですが、事務所を辞めて、今後は本格的に海外で仕事をしていきたいと思い、語学力を高めるために留学を決意しました。僕は「遊びながら働く」をモットーに活動をしています。

いろんな国を探しましたが、フィリピンならマンツーマンでスパルタな授業を受けられるということでここを選びました。

— 海外でのお仕事というのは、具体的にどのような内容ですか?

僕は今、筆文字をデザインする仕事をしています。日本文化である漢字を使用した筆文字を海外にも広めていきたくて、路上で筆文字を書くパフォーマンスをすることもあります。

ゆくゆくは海外で起業してそのデザインや日本の文化を世界中に広めていきたいと考えています。

例えば、最近ではパソコンで文字のフォントを簡単に変更できますが、「この筆文字格好いいから使おうかな」って思ってもらえるくらい、社会に浸透していけばいいなと思います。

故郷の文化を取り入れたパフォーマンスで、海外との接点を持つ

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— 筆文字を海外に広めたいと考えるようになったのはいつ頃でしたか?

僕が筆文字を書くことを仕事にしたいと思ったのは2010年の7月頃でした。以前にも自分の視野を広げたいとか、自分の人格を磨きたいと思っていたのですが、そのためには日本に居続けるだけでは不十分だと感じたのです。

いざ海外に出て行こうとしたものの、何も持たずに出て行くのではなくて、出て行くからには海外に通用する何かがあったほうがいい。

そこで海外の人に興味を持ってもらえるような日本の文化、筆文字を思いつきました。筆文字を書くことによってすぐに世界とつながれるし、お金も稼げると感じたことも理由のひとつです。

始めてしばらくは、千葉市の千葉駅前の路上で筆文字を書いていまして、翌年から海外に行くようになりました。

文字を書くときに大胆な動きをすると、海外の人から興味を持ってもらえることもあって「Japan cool!」なんて言われることもあります。

育ちが忍者ハットリ君の地元、三重県の伊賀上野で、伊賀上野の忍者の文化を伝えながら筆文字を書くスタイルでやらせてもらっています。生まれは兵庫県明石市ですが、僕のホームタウンはこの伊賀上野と言っても過言でもないくらいです。

2週間で、英語を使うことを恐れなくなった

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— 今回留学されてどれくらい経ちましたか?留学前と比較して語学力は伸びましたか?

2週間経ちました。僕のレベルはI amとかI wasとかから始めたくらいのレベルです。
勉強を始める3ヶ月ちょっと前にTOEICを受けたところ、280点というすさまじく低いスコアでした笑。

ここに来る前にちょっと勉強してきて、今では海外の人と物おじせずにコミュニケーションをとれるようになりました。ここでは自分で喋る言語を決められるシステムがあって、この首から下げているひもの色は青色が基本なのですが、僕は赤色にチェンジしています。

赤の場合、授業が終わる6時まで絶対に日本語を喋ってはいけない、喋ったらペナルティがあるというシステムがあるので普段は英語しか話しません。

目指す姿を想像し、たくさん調べ、バギオでの留学を選択

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— 今回、バギオに留学されるにあたって他の地域と比較されましたか?その中からバギオを選んだ理由を教えてください。

もうたくさん調べました。僕の目標とする姿と求めているものをエージェントさんに洗いざらい話した結果、バギオを勧められました。スパルタでカリキュラムが豊富な点もここを選んだ決め手になりましたね。

エージェントさんには、スパルタな環境で授業が充実して、先生の質がいいということと、遊びに行くわけではないのでちゃんと勉強したいということをお伝えしました。

実際にここに来て、ちゃんと勉強したいという希望はかなえられていると実感しています。
あえて厳しい環境であるバギオに来てよかったなと思います。みんなとても意識高いし、パーソナリティもキャラクターもいい人たちばかりです。英語を上達させるという目的を持ってきているので、お互いに刺激しあいながら勉強できるのですよね。

自分がくじけそうな時も周りの人の言葉に励まされてまた頑張ろうという気持ちになれます。本当に仲間や環境に恵まれたなと感じています。

慣れるまで1週間かかった。朝から晩まで勉強漬けのスパルタ学習

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— 授業はどれくらい受けていますか?ここは平日外出禁止でストレスがたまると想像します。

授業は朝8時から始まり、すべて終了するのは夜10時くらいです。その間、ご飯を食べる時間も挟んでいますが、基本的にはずっと授業ですね。

起きて勉強して寝て、また起きて勉強して寝て、を繰り返しています。平日の外出はできなくても、土日は外出できるのでいろんなところにでかけておいしいものを食べたり遊びに行ったりしてリフレッシュできていますね。

— 予習・復習はどれくらいしていますか?

はじめの1ヶ月は「義務自習」といって夜8~10時まで自習をする義務があります。一つの部屋にみんな集まってそこで自習するのです。

授業の予習と復習はお昼休みや休憩時間の合間とか、義務自習が終わった10時以降にしています。睡眠時間を削って勉強しているので、夜10時から始めて深夜2時とか、遅いときは3時になることもあります。

授業が朝8時にスタートするので7時半くらいに起きています。もっとも、疲れた時は10時の自習が終わってすぐ寝て翌朝6時まで寝ることもできますが、やはり予習復習をした方が授業の内容が断然理解しやすいですね。

— まさにスパルタ!はじめは大変だったと思いますが、慣れるまでどれくらいかかりましたか?

だいたい1週間ちょっとで慣れてきました。一日の流れとか自分のペースをつかめてきます。

慣れない環境×スパルタ学習では、身体のケアが大切

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— 過ごしてみて感じた、バギオの良い所と悪い所を教えていただけますか?

バギオは気候ががいいですね。フィリピンの他の地域だとすごく暑かったり、蚊が飛んでいたりすると思うんですよ。実は僕の友人も、最近までセブの学校に留学していまして、セブは蒸し暑くて蚊がすごかったと話していました。

こちらではそういうことは全くなく、日本で言えば秋のような、夏の軽井沢のような過ごしやすい避暑地のイメージですね。

また、他の地域と比べて治安がいい方だと思います。僕もいろんなところへタクシーを利用したり、買い物に行ったりしましたが、ぼったくりに遭った記憶はありません。

反対に、日中の寒暖の差が激しいところには注意が必要ですね。日中暖かいからといって半袖で外出してしまうと、夜になって冷えて風邪をひくという人は結構います。

僕の友達も1週目より2週目で風邪をひいたという人がすごく多いです。僕は体調が悪くなりやすいと事前に聞いていたので、ケアを怠らないようにしました。

具体的には暖かい格好をして、疲れたらゆっくり休んで、食べ物をちゃんと選ぶことです。もともと胃腸が弱いこともあり、他の人よりケアをしていた方だと思います。

あとは、ニワトリが朝早い時間にたくさん鳴いていますね。早い時は深夜3時くらいから鳴き始めるので、今から寝ようかなというときに鳴かれて眠れなくなることがあります。

やる気が継続する環境に満足。留学後は筆文字と英語を提げてアジアを回る

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— 深夜3時のニワトリは勘弁して欲しいですね笑。さて、PINESを100点満点で評価するとしたら、どれくらいですか?

85点です。講師の質が良いし、周りの人とかカリキュラムの組み方からやる気にさせてくれる環境であることに満足しています。逆に、やらなければどんどんドロップしていくのではないかと思うので、意欲をもって勉強できますね。

マイナス面としては、講師の質に開きがあることと、全体的にもっとフレキシブルであってほしいというところです。

1ヶ月目にある義務自習クラスでは夜8時から10時まで自習が義務付けられています。僕たち大人の場合は、義務で自習させられなくても勝手に自習しています。特定の教室に集まらなければならないし、Wi-Fiが繋がらないため、調べものができなくて非効率だと感じています。

この学校は韓国資本の学校なだけあって、韓国の学生をターゲットにしたカリキュラムになっているのかな、と思います。

— フィリピン留学を終えた後の今後の予定についてお聞かせください。

残りの2週間でとにかく必死に勉強することに夢中になって取り組んで、卒業後するころには語学力が上達したことを実感できるようになりたいですね。

海外の人たちと自然に会話できるようになりたいなと思います。ここを卒業したら、筆文字を書くパフォーマンスをするために、シンガポール、マレーシア、タイ、マカオ、香港に行った後に、3月の半ばに帰国します。

ここで学んだ英語をいかんなく発揮したいと思っているので、学んだ英語をしっかりと活かせるようにしたいという気持ちです。

— 英語を早速実践し、現地で得たものを吸収して筆文字に活かすわけですね。今までインタビューした中では、フィリピンの後は欧米諸国へワーキングホリデーに行かれる方が多くいらっしゃいます。今回アジアをまわることにしたのはなぜですか?

時間的な問題もありますが、とにかく今はアジアを知りたいのです。行ったことがないアジア諸国にまとめて行ってこようという気持ちで決めました。自分の語学力を試すいい機会だと思って、近いところを選んだという理由もあります。その後に日本に戻ってしばらくしてからオーストラリアに行きたいなと考えています。

インタビュー後記

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今回のインタビューは、元タレントという方を前にして、とても緊張してしまいました。しかし高森さんはとても話しやすく、たくさんの方々とコミュニケーションを取られてきたのだと感じました。

筆文字を通して、英語を提げて海外で活動する高森さんには今後も注目です。

放浪系フリーライター。引っ越しは年に4回くらい。日本ではゲストハウスに住み込みで働きながら執筆をして生計を立てていました。現在はセブ島でコンテンツライティングのお仕事をいただきながら編集と英語の勉強中。個人ブログ(放浪系フリーライターの日常)も書いています。味覚がハジケルほど旨みのある暮らしを追い求めています。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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