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セブ・マクタン島にある語学学校『First English Global College』。日本の塾経営を活かした学校の運営スタイルが人気になっています。その特徴やこだわりについて、創業者であり社長の本多正治さんに直接お話しを伺いました。
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本多正治さん(44歳)
日本の学習塾『明光義塾』を広島に9教室開校。その経験を活かし、セブ島に日本の塾のシステムを取り入れた語学学校、First English Global Collegeを創業。

First English Global College本多社長のカリキュラムに対するこだわりとは? ~日本語を英語に訳すシナプスを作る~

ファーストイングリッシュCEO
— 学校に関して、カリキュラムのこだわりをお聞かせください。

インスタントトランスレーション(IT)といって日本語を英語に訳すカリキュラムがあります。これを毎日ずっと続けることに意味がある。僕たちは日々いろいろ考えていますよね。黙っていても考えていると思うんですが、それを考えるのは日本語(母国語)なんですよ。心は言語が作っているものなんですね。僕たちが考えてセルフトークしているのは、全部日本語なんですよ。こいつ腹立つなあって日本語で思うでしょう。I’m very angry!とは思わない。

だから、日本語をいかに英語に訳すかというシナプスを作っておくことが大事なんです。これを毎日していくことが、非常に大事なんです。日本語をすぐに英語に訳せるようになると、英語でものごとを考えられるようになるんですよ。日本語で考えていることをいかにトランスレーションしていくか。その機能が必要なんですね。

よく英語でものを考えると言うんですが、そんなのは無理ですよね。例えば、bookと言われたら、日本語にあるものだからわかりやすい。けれど、例えばatmosphereと言われたら、環境や雰囲気と訳すと思うんですよ。Atmosphereと聞いて、1回訳していると思うんですね。そうやって近づけていく作業を、インスタントトランスレーションを用いて長期的にしていくという感じですね。

あとは、発音。発音をマンツーマンでチェックする学校は、非常に少ないんです。どこができていないかをまずチェックして、改良していくわけですね。発音を大事にしていない学校が非常に多いので、僕が何回か留学に来たときに、改善すべきだと思ったことのひとつだったんです。

日本人の発音では例えば、waterという語がなかなか通じなかったりするんです。Waterと言ったつもりでも、コーラを持って来られたり。発音はそのくらい大事なので、毎日必ずきっちり発音で1時間することにしています。

後は、シチュエーション・ベイスド・トレーニング(SBT)というカリキュラムで、会議でミーティングしたり、ビジネスで必要としたり、その人の条件に合わせたものを実施しています。

明光義塾の経営で培ったノウハウ ~First English Global Collegeが復習を重要視する理由とは~

明光義塾の経営で培ったノウハウ ~ファーストイングリッシュが復習を重要視する理由とは~
— カリキュラムでは、復習の部分に力を入れておられるようですが。

人は、覚えたことを忘れる能力を持っているんですよ。忘却曲線というんですが、それが能力なんですよ。ずっと忘れなければ、悲しいことばかり覚えてるので、辛くて死んでしまうんです。だからそういった能力があるんですね。それで、24時間たったら9割がた忘れてしまう。だから忘れる前に復習したら、忘れずにそのまま日常になっていくんです。日常に関係ないことを人はすぐに忘れますから。日常化するまで、復習します。1コマ50分の内の最後5分から10分の復習時間、1日1コマ50分マンツーマンでの復習時間があります。また、1週間分の復習を1週間に1回設けています。

— それは、明光義塾を経営していたときのノウハウですか。

そうですね。復習は大事なので。宿題もそうなんですね。宿題も出すんですが、その日に終わらなかったことを宿題にするのは最悪なんですよ。学習した内容で、間違った問題の類似問題を宿題に出すべきなんですよ。

宿題が嫌だというのは、1人で考えてわからないからなんですよ。だってしんどいでしょう。教えてサクサク解けるようになった内容と、間違った内容をもう1回させる復習が絶対大事なんですね。それが、宿題なんですよ。先の内容をさせちゃだめだという考え方です。

ほかにも学習塾の機能を学校にたくさん取り入れました。こちらではふつう授業スタートのチャイムがないんです。でも、ものすごく違和感があるんです。朝礼やミーティングがないというのも。なのでそういう機能をどんどん入れて、日本人に合わせた効果的なスタイルにしたんです。

First English Global Collegeがマクタン島にある理由とは ~生徒のモチベーションに合わせたコンセプト~

ファーストイングリッシュがマクタン島にある理由とは ~生徒のモチベーションに合わせたコンセプト~
-学校はマクタンにありますが、なぜここを選ばれたんでしょうか。

マクタンは留学生にベストだと思うんです。まず、4週間から8週間留学しに来る人は、できたら海に行きたいでしょう。セブシティは海まで1時間以上かかるんですが、ここだったら5分くらいです。非常に近いですし、安全です。また空気がすごく綺麗。渋滞もありませんし、美味しいレストランもたくさんあります。なので、どの部分を捉えても、留学生にはマクタンだなと思っています。

本気で勉強したい人は、ここで十分なんです。学校の中にはいろいろなものが揃っていますから。基本的には出ていく必要はない。ただ、出て行きたい人は当然出て行っていいし、門限もないんです。

日本人の場合は、自分で英語を学びたいと思って来ている人が多いので、楽しみながら勉強しようよとか、自己管理ができる。遅刻しないし、ちゃんとやるんです。だから、門限は要らないし、ここでお酒を飲んでもいいと思うんですね。自分でやりたいというモチベーションの高い人が多いから、そもそものターゲットが違うんです。食事にしてもそうですね。安かろう悪かろうじゃだめなんです。日本人の場合は、満足度を求めるから、ターゲットに合わせています。トイレットペーパーやドライヤーなどももちろん全部支給しています。これは全部、当たり前のことなんですが、そうやって勉強しやすい環境を整えていますので、ぜひお越しください!

ファーストイングリッシュCEO

本多さんは非常に熱意にあふれた方でした。インタビューの最後に個人としての夢をお聞きしたのですが、60歳で大学を創りたいとおっしゃっていました。

「僕は日本人を強くしたいと思っているので、英語とファイナンシャル能力とIT能力が日本人につけば、世界にうって出て行くことが絶対できると思っていて。今は全部足りていないんですが、日本にはもともとポテンシャルの魂があるんです。世界を平和にする力も持っている。だから、日本人が英語とファイナンシャル能力とITを身につけて世界に出て行けば、日本人を中心にして世界を平和にできると思っているんです。これからはアジアの時代だ、日本人の時代だ。」

20代のあなたへ「条件は考えずにがむしゃらに働くべき」

ファーストイングリッシュCEO
また、20代の人は条件は考えずにがむしゃらに働いたほうがいいとも語ってくれました。

「情報もスキルも何もないのに、給料とか休みとか条件がいいわけがない。むしろその状況に感謝してやっているほうが、幸せになると思うんですよ。それで、がむしゃらにやること。20代の結果は30代についてくるし、30代の成果は40代にでてくる。また、不平不満を言わないこと。全部自分の人生で、自分で選択していくんだから、環境のせいにしない。雇ってもらっている社長に感謝したり上司に感謝することが自分の源となって行動していったほうが絶対に幸せだと思うんですよ。不平不満をさんざん言ってきた自分のことを考えても。」

目の前のことへ一生懸命取り組むこと。そうすれば、道は開ける。

目の前のことへ一生懸命取り組むこと。そうすれば、道は開ける。

「目標が見つからない、自分の生きている意味がないというのは基本的に、がむしゃらにやっていないから。まず目の前のことを一生懸命にしたら仕事も面白くなり、次のステージに行くために神様がすっと手を出してくれるんですよ。進みたい道がわかってくるんです。自分の能力がないのに条件が低いなんて文句ばっかり言ってがむしゃらにやらなかったら、神様が助けてくれるはずがありませんよね。目の前の人に喜んでもらおうと一生懸命仕事して、その人が喜んでくれたことを喜びにした先に、何か意味があるんじゃないかと思うんですよ。」

とにかく頑張りたい。世界に出てみたい。英語をマスターしたい。そんな方にはぴったりの学校なのではないでしょうか。

取材記事やインタビュー記事を主に担当しているライターです。動画コンテンツにも力をいれています。Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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