フィリピン留学相談はスピーディーで選ぶ時代
人生

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国際カップルが日常的に遭遇するのが文化の違い、そう、カルチャーショックです。
フィリピン留学にきたばかりの頃、週末に友達と街へ出掛けるたびに文化の違いに衝撃を受けていました。しかし、留学を終えてフィリピン人の彼氏と一つ屋根の下で生活するようになってからは、一緒に住んで初めて分かる、よりリアルなカルチャーショックに直面し、さらに刺激的で楽しい毎日を送っています。
今回は、そんな私が経験した数々のカルチャーショックの中でもとくに受け入れるのに苦労したことベスト3と、それをいかにして乗り越えたか、その解決策をご紹介します。

第3位:仕事の優先度が低い

仕事道具のパソコンの画像
仕事に対する価値観が違うというのは、話には聞いていたし頭では分かっていたつもりでした。が、同棲を始めて「ここまでか!」と驚きました。

仕事<家族

フィリピン人の基本的な考え方として、仕事<家族があります。実際には仕事<<<家族くらい。
彼は今在宅で仕事をしています。例えば午前10時から仕事があったら15分前くらいにはパソコンの電源を入れてインターネットの接続状況を確認しておいてほしいところですが、9時過ぎに同じ市内に暮らすお母さんから「パンとコーヒーを買ってきて」と言われれば、仕事があるからと断らず届けに行きます。その結果、遅刻ギリギリになります。(笑)

体調不良ですぐ休む

日本の会社に勤めていた時は、微熱だろうが風邪で声が出なかろうがとりあえず出社するのが当たり前だったのでそれが普通だと思っていました。彼は、ちょっとした頭痛で仕事を休みます。しかも一緒に住んでいると分かるんです、「だから昨日あれだけ言ったのに明け方4時まで起きてるから・・・」とか「さっきまで元気だったのにナゼ・・・」とか(笑)

とっても愛情深くスイートなフィリピーノ。私が少し気分が悪かったときに私のために仕事を休んでくれようとしたこともありました。その時はさすがに「大丈夫だから!」と無理矢理働かせました(笑)

解決策:理解してもらえるまで根気よく話す・リマインドする
個人的にフィリピン人の家族を第一に考える文化は好きですし、日本の仕事第一・這ってでも行け!みたいな文化は行き過ぎだと思っています。それに、フィリピン人がフィリピンで仕事する分には、現地のやり方でやればいいと思っています。でも、仮にパートナーが将来日本で働くことを目標にしているのなら、日本の価値観は共有しておいた方がいいです。私たちの場合は、せめて時間は厳守した方がいいよ、という点は根気よく話しました。時間を逆算して行動するのが苦手なので、いつも仕事時間をリマインドして逆算して行動するトレーニングもしました。その結果、今は仕事直前に家族に呼ばれても仕事を優先させるし、ちょっとした頭痛や腹痛ぐらいだと休まなくなりました(笑)

第2位:生肉・生魚を触った手を洗わない

魚を手で持っている写真です
週に1度くらいのペースで、マーケットに食材を調達しにいきます。バギオのパブリックマーケットでは、野菜・フルーツ・肉・魚介・米とセクションが分かれており、数えきれないほどのお店が隣り合わせで出店しています。商品は全て裸のまま売られていて、お客さんは商品を自由に素手で触って品定めします。
バギオの市場で魚を選んでいます
バギオの市場で肉を捌いている様子です
彼も買い物中に肉や魚を素手で触るんですが、問題はそのあと。
買い物が終わると、手をアルコール消毒するわけでもなく、ウェットティッシュで拭くわけでもなく、そのまま私と手を繋いできたり髪を触ってきたりするんです(笑)これには最初は衝撃を受けました。日本だと、まず買い物中にお客が肉や魚などの商品を素手で触ることなんてないし、家で料理をするときは少しでも肉や魚を触ったら次の工程に移る前に石鹸で手を洗うのが普通だったからです。肉を素手で触るまではまだしも、その手が私の髪に伸びてきた時は、心の中で「あっ、サルモネラ菌が・・・」と思いました。でも「触らないで」とも言えず、平然を装って触られていました(笑)

生肉関連でいうと、市場やスーパーで買った肉や魚を調理前に洗わないといけないのも一つのカルチャーショック。日本では「スーパーで購入した食品は清潔」という絶対的な信頼がありますが、フィリピンではハエがブンブン飛び回り、ネズミがウロチョロしているようなところに並べられている肉や魚を、ビニール袋に直で入れて渡されます。だから調理前には必ずキレイな水で洗う必要があるのです。

解決策:外では我慢、家では指摘
市場では、「手拭いて!」と毎回ウェットティッシュを差し出すのもあからさまで可哀想な気がするし、現地の人の目もあるので私が我慢することにしました(笑)今では全然気にせず(いや、まだちょっと気にしてるけど)手も繋ぐし髪も触られてます。
家の中では、料理中に肉や魚を触ったあと手を洗わずに何かをしようとしたら、「手洗って!石鹸で!!!」と、いちいち指摘しています。彼の気持ちを考えると少し可哀想な気もしますが、やっぱり気になるので(笑) それか、できるだけ肉や魚の調理は自分がすることですね。私は丸ごと一羽の鶏を一人でさばけないのでそれだけは毎回お願いするんですが、やってもらっておいて直後に「ああっ!手洗って!」と指摘するのはちょっと申し訳ない気持ちになりますね。

第1位:土足で歩くところを裸足で歩く

裸足の写真です
気になる第1位は、手動のトイレでもなく、シャワーのない手桶のお風呂でもなく、「土足と裸足を区別しない」です。
フィリピンでは、日本のように玄関で靴を脱ぐ家庭もあれば、家の中でも靴を履いたままの家庭もあります(他に、寝室に入るときだけ靴を脱ぐ家庭などもあるようです)。
彼の実家は基本的に家の中でも靴を履いたままなので、二人でアパートに住むようになってからも自然とそのスタイルになりました。で、気が付くと日常的に土足で歩いているところを彼が裸足で歩いてたりします。私はなぜかそこだけ神経質で、その足でベッドにあがられたときには鳥肌ものでした。これに関しては今でも「やめてええええええ!!!」となりますね。

解決策:玄関で靴を脱ぐスタイルに変更
私はこの悩みを長いこと彼に打ち明けられずにずっと自分の心の中に秘めていました。が、ある時「ずっと一緒に住むのにこんなこと隠してるのもおかしいな」と思い、提案してみました。
「ねえねえ、家の中では靴で歩くから、裸足では歩かないようにしない?」(超控えめ)
すると、すんなり受け入れてくれました。よ、よかったー!!!!なんだ、簡単じゃん!!!!

でもまあ、効果はまったくなかったですね。その直後から彼が裸足で歩く歩く。それが当たり前の環境で育ってきたのでしょうがないですね。
これは根本的な改革が必要だ・・・そう思った私はついに、玄関で靴を脱ぐスタイルに変更することを決意したのです!!!(なんで同棲開始から9か月目まで思いつかなかったんだろう)
家具をすべてどかして床全体を何度も水拭き。これで、晴れて家の中を堂々と裸足で歩けるようになり、私もいちいち姑のように目を光らせて彼の言動をチェックすることもなくなりました。

文化の違いは大いに楽しむべし

国が違えば常識が違うのは当たり前。どちらが正しいということはありません。それに、お互い長いことその環境で育ってきて、それを相手に合わせていきなり変えるのは難しいです。こちらが現地の生活スタイルに合わせるべきことはもちろんありますが、それでもどうしても無理なことは出てきます。ずっと一緒にいるパートナーだからこそ、そこはちゃんと話してお互いに理解し合うことが大切ですね。

実際に現地で一緒に生活をしてみると、ここに書ききれないほどのカルチャーショックに遭遇することになります。自分の知らなかった世界を知れることは、国際恋愛の大きな魅力でもあります。カルチャーショックを乗り越える最大のコツは、文化の違いを問題と思わず楽しむことだと思います♪

海と熱帯夜が好きなのに、気が付けばどちらとも程遠いフィリピン バギオに住み着いていました。フィアンセは現地のタクシードライバー(元)。現在はコロナ禍で一時帰国、二度目の遠距離恋愛を楽しんでいます。 「郷に入れば郷に従え」をモットーに、現地の人と同じ物を食べ、同じように生活します。 BlogTwitterInstagram

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