フィリピン留学相談はスピーディーで選ぶ時代

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「2017年1月よりオーストラリアでワーホリの年齢制限を30歳から35歳に引き上げ」

こちらのニュースに驚かれた方も多いのではないでしょうか?現在日本からは毎年2万人の若者がワーホリをするために海外に渡航しています。フィリピンでも多くの方がワーホリを見据えて留学されています。今回はバギオで行われたワーホリセミナー2016の様子と、そこで得られた有益な情報をまとめてお届けします!

(渡航先として最もポピュラーなオーストラリアの事例を中心にお伝えします)

木村和展さん
留学・ワーホリエージェントSAT-AB(サット・アブロード)代表。自身もオーストラリアでワーホリを経験。一人でも多くの若者に海外への興味を持ってほしいという想いのもと、教育コンサルタントとして活動している。

 

もくじ

ワーホリセミナー2016

ワーホリセミナー2016
ワーホリセミナー2016はBESA(バギオ英語学校協会)とSAT-AB(サット・アブロード)共同企画のイベントであり、今回で2回目の開催となります。10月8日土曜日の当日には、BESA加盟校に留学する生徒のべ30名ほどが午前の部・午後の部とそれぞれに参加していました。木村さんによる講演が終わると、生徒のみなさんが絶え間なく質問をしているのがとても印象的でした。

フィリピン留学からワーホリというフローももはや王道となりつつあります。次章では改めてワーホリについて説明していきます。

ワーホリとは?

ワーホリとは?
ワーキングホリデー、すなわちワーホリとは二国間の協定に基づいて合法的に相手国で1年間(オ−ストラリアは最長2年間)の就労・留学、または自由滞在ができる制度です。対象は18~30歳(国によって制限は異なります)の青年に限定されています。各相手国には一生に一度だけ1年間制度を適用することができます。

ただしオーストラリアは例外で、1年目に農業・漁業・林業などオーストラリア政府が認める仕事を3ヶ月することでセカンドビザと呼ばれる2年目のワーホリ許可証を得ることができます。また現在一つの職場は最長6ヶ月と決まりがありますが、こちらも2017年1月に撤廃になるとのことです。

国が異なれば期間内に何度でもワーホリをすることができます。2016年9月現在日本は16ヶ国と協定を結んでいます。以下提携国一覧です。()内は制度開始年度です。

  • オーストラリア(1980)
  • ニュージーランド(1985)
  • カナダ(1986)
  • 韓国(1999)
  • フランス(2000)
  • ドイツ(2000)
  • 英国(2001)
  • アイルランド(2007)
  • デンマーク(2007)
  • 台湾(2009)
  • 香港(2010)
  • ノルウェー(2013)
  • ポルトガル(2015)
  • ポーランド(2015)
  • スロバキア(2016)
  • オーストリア(2016)

日本とワーホリ

現在ワーキングホリデーをする日本人は毎年20000人いると言われています。日本人にはどの行き先が人気なのでしょうか?以下はその渡航先です。

オーストラリア 9000人
カナダ 6500人
(1年間にワーホリできる人の人数が制限されている)
ニュージーランド 2000人

こう見ると日本人の渡航先としてオーストラリアが圧倒的に人気ですね。しかし実はオーストラリアでワーホリをしているのは日本人だけではありません。以下はオーストラリアでワーホリをする国籍別人口です。

イギリス 40000人
台湾 30000人
韓国 25000人
日本 9000人

こうして見るとイギリスからの渡航者が目立ちます。さらに驚くべきは台湾・韓国という人口では日本を下回る近隣国からは日本の3倍ほどの若者がオーストラリアでワーホリをしているということです。国のスケールもあってか日本以上に海外志向が強いことが伺えます。フィリピン留学をはじめたのも韓国が発端でしたね。

ワーホリと賃金

ワーキングホリデーでは合法的に相手国で働いてお金を稼ぐことができます。ただし一般的なのはアルバイトレベルの仕事です。以下は日本人の人気渡航先の最低賃金です。

最低賃金(時給)
日本 907円
オーストラリア 16ドル
ニュージーランド 15ドル25セント
カナダ 11ドル+チップ(会計の10%)

一見すると「ワーホリすげえ!」となりますが、大事な原則として「賃金は物価に比例する」ということです。例えて言えばオーストラリアではマクドナルドのハンバーガーセットでも8~9ドルと1000円近くかかります。なので賃金と物価の感覚は日本にいる時とそれほど変わらないそうです。またそれぞれの国でタックスリターン(確定申告)があるので税金のことも気をつけましょう。

ワーホリの現実

ワーホリの気になるところ
自由と夢を求めて毎年多くの日本人が世界各地にワーホリをしに渡っているわけですが、ここではあえて負の側面についても触れておきたいと思います。こうした実情を把握することで事前に何をすべきかを理解する必要があります。

ファームやローカルなお店では最低賃金以下の労働がザラ…

ファームやローカルなお店では最低賃金以下の労働がザラ…
木村さん曰く、日本人で最低賃金以上をもらって働いている人は少ないといいます。ほとんどの人は最低賃金、またはそれ以下で働いているのだそうです。当然最低賃金以下で人を働かせるのは違法とされています。ではなぜこのような事態が蔓延しているのでしょうか?

特にオーストラリアでは、アジア人労働者や世界各国からのワーホリ従事者、さらには地元の人が同じポジションの仕事を取り合うので当然ポストはすぐに埋まってしまいます。そうした場合に英語が達者ではない日本人をはじめアジア人は不利な立場になりやすいです。そこに目をつけるのがアジア人経営のレストランや一部のファームだと言います。また、賃金は不明ですが、ワーホリ従事者を集めたキャバクラなども都市部にはあるそうです。なぜ、わかっていてもそうした職場に人が絶えないのでしょうか?

それはこうした職場では簡単に人を採用するからです。通常正規のアルバイトとして採用されるためにはほとんどの人が数十社と履歴書を配ると言われています。当然いくら配ってもスキルや語学力不足によって職に就けない人は往々にしています。そんな人々の受け皿となっているのが、上に述べたような職場なのです。

こうした職場では、簡単に使い捨てられたり、劣悪な環境の下で働くことを余儀なくされることも多いと言います。時給は9~14ドルが相場だと言われています。「なんとなく」「行き当たりばったり」で来てしまう人ほどこういった職場に陥りやすいことは明らかです。働いても働いても一向に貯金ができない、なんてことのないように事前の準備は怠らずにいきましょう。

カフェの仕事は簡単にはできない!?

カフェの仕事は簡単にはできない!?
「海外の都市でカフェ仕事をしてみたい」いや「する!」と意気込んでワーホリを検討されている方も多いのではないでしょうか?実際にそのように活躍されている方もいらっしゃるかと思います。ただ現実そう簡単にはいきません。

現状多くの日本人はキッチンハンドと言われるレストランの皿洗いやハウスキーピングなど裏方仕事に従事しています。カフェやレストランでのウェイターとなると必然的に高い英語力を求められると同時に、そのポジションを現地の求職者とも争わないといけません。

また、ここは重要ですが、海外では「実績」が何より求められます。「カフェの仕事はしたことないけどワーホリに行ったらやってみたい」ではまずほとんど可能性はないと言えるでしょう。ではカフェで仕事をするためにはどうしたら良いのでしょうか?対策については次章で木村さんのアドバイスから説明します。

ワーホリの気になるところ

ワーホリの気になるところ
ここまでは「ワーホリの現実」と称して少々気が重くなるような情報が多くなってしまったので、ここからはそういった事態を避けるための施策、さらにはワーホリを充実させるためのコツなどを木村さんの解説を基にまとめていきます!

Q. 憧れのカフェで仕事をしたい!

Q. 憧れのカフェで仕事をしたい!
先ほどの章の続きになります。まず海外での重要事項として「実績」というワードが出てきました。現時点で経験がない。だけどカフェで仕事したい。そんな方は少しでもいいのでアルバイトをしましょう。大手でなくてもいいので「カフェで働いた」という実績を作るのが得策です。

また、したい仕事に就くためには「もう一歩」プッシュすることが大事です。日本では採用の連絡がなければそのまま何も起こさず終わってしまいますが、海外ではそういった連絡がなかったときには「もう一度尋ねてみる」など強気の行動が必要になってきます。実際そうやって職を獲得するパターンも少なくありません。つまりカフェや、したい仕事が明確なのであれば、「実績」「情熱」が重要なのです。

Q. 田舎より都会の方が仕事を見つけやすい?

Q. 田舎より都会の方が仕事を見つけやすい?
どちらでも同じです。都会の方が職場が多くて仕事に就きやすいという話もよくありますが、スケールが大きい分、求職者の数ももちろん多いです。難易度だけで都会か田舎を選定するのはやめて、自分の気になる街で暮らして働きましょう。ワーホリの醍醐味の一つは「自由」です!

Q. 時給の良いファームはどうやって探すの?

ファーム
ファームに限らずですが、ワーホリの出だしは情報戦です。優良なファームを見つけるためにはなるべく信頼できる情報を得ることです。そのためには、まず語学学校に1ヶ月でも通うことをおすすめします。というのも語学学校で先に卒業した友達が実体験と共に情報を与えてくれることが多いからです(語学学校は仕事の斡旋はしていません)。運が良ければ、友達に採用を後押ししてもらえるかもしれません。

Q. 住居はどのタイプがおすすめ?

Q. 住居はどのタイプがおすすめ?
住居についてもファーム探しと同じことが言えます。「ワーホリで稼ぎたい」と考える人はシェアハウス×ファームとセットにする人が多いですが、シェアハウスも当たり外れの差が大きいです。そのため初めはホームステイをおすすめします。

シェアハウスは入居前のやり取りなどがややこしく、トラブルになることも多いそうです。食事なども出ないので結果的にホームステイより支出が大きくなることもあります。その点ホームステイでは異文化体験に加え、毎日食事も提供されます。はじめは安心を買うつもりでホームステイを検討されてみてはいかがでしょうか?

ワーホリのカギは情報の量によるといっても過言ではなさそうです。

フィリピン留学でできるワーホリ準備

フィリピン留学でできるワーホリ準備
ワーホリ前にフィリピン留学をする学生が増えています。インタビューを行っていると、ここバギオでも多くの生徒が卒業後にオーストラリアやカナダにワーホリをするために向かっていきます。フィリピンで培った語学力がワーホリの強い味方になることは間違いありませんが、せっかく英語圏フィリピンで過ごしているので、さらに留学を利用してみましょう。

例えば履歴書の書き方や面接の練習。実際に授業をしてくれる先生だって履歴書や面接を切り抜けてきているということを見落としていてはいけません。いきなりこちらからアウトプットだと難しいという場合には先生が実際に使用した過去の履歴書などを見せてもらうのも良いでしょう。

実際にワーホリではそうしたネイティブの人々とも求人枠を争うわけなのでイメージが湧きやすいかと思います。面接の練習も同じです。少なくともどんな質問をされるのか、などはだいたいつかめている先生が多いでしょう。フィリピン留学の貴重な時間もワーホリ準備に充ててみるとより有意義に過ごせるのではないでしょうか?

またバギオには市内のカフェでの実践もカリキュラムに含まれたワーホリ準備コースを提供するA&Jもあります。気になる方は以下リンクよりご覧ください!

木村さんのアドバイス

木村さんのアドバイス
ここまでワーホリの基本情報から関係者談を赤裸々に紹介してきましたが、中でも木村さんが頻繁におっしゃられていたことをお伝えします。それは目的とそれに対する目標設定を明確にするということ。

木村さんの実感としては7割の方は達成感を得られないままワーホリを終えているそうです。なぜか?目標がもやもやしているから。逆に満足できた3割の方は具体的に目的に対する道筋が設定されていたとのことです。何のために何をすべきかということが把握できていればそれが原動力になるのではないでしょうか?

セミナー後記

セミナー後記
木村さん、企画してくださったBESAの皆様ありがとうございました。ワーキングホリデーの解説と、準備・対策にどんなことが必要なのかを知ることができました。私たちフィルポータルでは11月1日から9日にかけてオーストラリアのシドニー・キャンベラ・ブリスベン・ゴールドコースト地域でバギオ留学経験者を対象にワーホリインタビューを敢行します。ご協力いただける方は以下の記事のお問い合わせフォームよりご連絡ください。

あなたの声を次のワーホリ予定者のために活かしましょう!

インタビューと社会派コラムを担当するライターです。いろんな場所に行って、たくさんの人と話して、その声を代弁できる情報屋でありたいと思っています。個人ブログ(さぐりさぐり、めぐりめぐり)で紀行文・コラムも書いてます。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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