「留学してる人、海外に行く人って一体どんな人なんだろう?」
そんなことを思ったことはありませんか?あるいは身近で海外によく行く人と自分を比べて気後れしてしまったりしていませんか?初めて海外、初めて留学に行こうかと迷う人なら、リアルに考えれば考えるほどなんだか不安に思ってあれこれ考えてしまうものです。
今回フィルポータルでは、特に悶々としている大学生や若手社会人が留学や海外に出てみる意義を解説していきます。また、それをより自分ゴトとするために11月に東京でイベントを開催することに決定しました。イベントはフィルポータルでもおなじみ、バギオでも大好評だった物語cafe。ついに待望の日本開催です。
最後にイベントについてもご紹介していきますので、自分のことかもと思った方は最後まで読み進めてみてください!
もくじ
- 何を始めるにも“理由”が必要な時代ですが、そんなもの要らないですよ
- やりたいことがわからない大学生や若手社会人がフィリピン留学する意味
- そもそもフィリピン留学はゴールではない。「なんとなく」でフィリピンへ。そこで原体験を重ねていく
- 物語cafeの概要
- お申込みはこちら
何を始めるにも“理由”が必要な時代ですが、そんなもの要らないですよ
これは留学に限らずですが、何かを始めようとすると「理由は?」と飛んでくる今日。なんとなく、それっぽい理由がないと自分でもその行動への自信がなくなってきてしまう。そんな経験はありませんか?
正直に「なんとなく…」と言うのがはばかられますが、ここでまず大事なことを言います。
行動するきっかけは「なんとなく」で十分です。
この記事で言いたいのは実はそれだけです。ただ、せっかくなので色々と理由を説明していきます。
やりたいことがわからない大学生や若手社会人がフィリピン留学する意味
何かを始める動機は「なんとなく」でいい。前章で書いたその理由を、バギオでも行った物語cafeでおなじみの中川瑛さんに伺いました。
中川 瑛さん(25)
中央大学在学中にオックスフォード大学とストラスブール政治学院へ留学。在学中に株式会社ちえものを設立。2017年4月に著書『最高のキャリアの描き方』出版。現在はフィルポータルの留学・キャリアアドバイザーとしても活動中。
中川さんのインタビュー記事はこちら
トビタテ留学1期生中川瑛さんの提唱する物語理論とその哲学について
やりたいこと・夢がわからない大学生がするべき2つのこと
— 中川さんは自身も1期生として奨学金を獲得したトビタテ留学の広報や、そこから派生した物語cafeなどの活動をされていますね。中川さんのワークショップに参加される学生のうち、将来の目標が明確で、そのためのアクションが取れている人というのはどれくらいの割合でしょうか?
だいたい参加者は2種類に分かれています。1つは自分の留学計画がすでに見えていて、それをより整合性のあるものにしようという層。こちらがだいたい3~4割。もう1つは、「自分は何がやりたいんだろう?」ということがわからずに悩んでいる人たちで、こちらの方が多数派の6割というところです。
*トビタテは文部科学省が官民協働で運営しているグローバル人材を育成するための、奨学金制留学制度です。
— なるほど。やはり、次の一歩をどうしたらいいのか悩んでいる方が多いですね。そういうやりたいことや夢がわからないという学生さんたちはどうしたらヒントを得られるのでしょうか?
まず、やりたいことがわからないという学生さんたちも2種類に分かれます。1つ目は、本当はもうあるのに気づいていないというパターン。だいたい20年前後生きてきて、自分の中にグサッと刺さるものや、感情が揺れ動いた経験は誰にでもあるはずです。そういう人たちは単純に、それを思い起こす場がないのかなと思います。ぜひ物語cafeに来て、そういう部分を確認してほしいですね。
— ありがとうございます。確かに、将来のことや自分のルーツについて真面目に語りあえる人ができたのは自分も大学の後半頃から増えましたね。ではもう1つのパターンというのは?
強烈な体験を作ってしまうということです。自分のやりたいこと、そしてそれが揺るがないものになるのは、思いっきり自分が揺さぶられた原体験を持つことが必要になります。簡単に言えば、これまで味わったことのないようなものに出会ったり、見たりすること。未知との遭遇です。そういう意味でぼくはフィリピン留学やそれに付随したインターンやボランティアにはめちゃくちゃ可能性を感じていますよ。
— 物理的に近い割に、文化・言語など生活習慣も全然違うので、単なる英語学習以上に発見も多い国ですよね。
はい。興味を探るファーストステップとしてはすごく良い場所だと思います。実際にトビタテ留学で奨学金を獲得できる学生というのは、だいたいそれより前にも海外経験があったりすることが多いんですよ。
— わかりやすい物語として、そうしたきっかけ体験が説明できますしね。
原体験がない人っていうのは、過去をうまく説明できないんです。過去がないと当然未来へのビジョンはふわふわしていて具体性のないものになってしまいがちです。そうすると将来計画は薄っぺらいものになってしまいます。
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あなたが踏み出せない理由〜【やりたいことがわからない大学生編】
今からでも変われる。20代社会人がフィリピン留学・ワーホリに行くメリット
— ここまではやりたいことが漠然としている大学生について、その構造を解説いただきました。では、次に自身のキャリアに納得がいかずに迷っている20代社会人の方についてはどんなことを言えますか?ワーホリ希望者が多いのも、この層ですね。
社会人を数年経験してみると多くの人が、「自分のやりたいこと」「自分のやりたかったこと」について考えるはずです。そして、そのキャリア選択に不安を感じ、それでいて「じゃあ何がしたいの?」ということに対して答えが出せずにいます。ワーホリやフィリピン留学はそういった部分を見つめる時間になるということですね。
— その後のキャリアとは言わず、人生全体のビジョンを持つ上で20代はまだまだ冒険期と言えそうですね。でも社会人のワーホリとかフィリピン留学って、「そんなの海外でアルバイトしてるだけなんでしょ?遊びじゃん。逃げてんじゃないの?」とか言われることもあるんです。こういう声にはなんて対応できますか?
まず、挑戦なの?逃げなの?みたいな議論がよくありますが、挑戦と逃げは表裏一体なんです。ぼく自身の例を挙げると、自分の生まれ育った場所では、「理屈っぽい」とか「頭でっかち」など言われてきて、好意的に解釈されることは少なかったんです。でも、地元を飛び出してみるとロジカルであることで評価していただける場所はたくさんありました。
— なるほど。地元を飛び出したという意味では逃げとも言えます。でも飛び出した結果評価される場所に行き着いたわけですし、少なくともそういった期待を持って出たわけですから、これは挑戦ですね。
「この場所にいたくない。ここにいても辛いし、評価されない」それで飛び出してみて、違う評価軸の世界に行ってみる。そうすると、もしかしたら驚くほど違った世界に囲まれることになるかもしれません。少なくとも、どこにでも行ける自由は持っているはずなので、フィリピン留学やワーホリは十分に意義のあることと思います。
— そうやって海外経験を積んで帰国して就職活動する時に、そのブランクについて突っ込まれたらどうすればいいでしょうか?結構不安な方が多いかと思います。
ネガティブにはなりますが、やはり嫌がる会社は当然あります。でも同時にOKな会社もめちゃくちゃいっぱいあるんです。それは大企業においてもです。ポイントは「あなたが入りたい企業はどういう会社ですか?」ということだけです。
人生の空白期間、自分を再構成する期間も許さない会社であなたは働きたいですか?ということを考えてもらいたいですね。
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あなたが踏み出せない理由【このままでいいの?な社会人編】
そもそもフィリピン留学はゴールではない。「なんとなく」でフィリピンへ。そこで原体験を重ねていく
実際にフィリピン留学やワーホリをはじめ、海外に出る人の多い大学生層、20代の若手社会人についての行動原理を中川さんに伺いました。
インタビューの中で中川さんが述べているように、フィリピン留学やワーホリは確かに楽しいのですが、それ自体を目的にするのではなく、原体験すなわち「自分のつくりなおし」のきっかけを得られる場として選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
人はある日突然変わるなんてことはありません。物語の伏線をつくっていって、それを回収する中に未来を見つけていきましょう。
物語cafeの概要
物語caféはワークシートをもとに、過去・現在・未来という3つの時間軸で自分を考え、それを共有していく参加型ワークショップです。
今回はフィルポータルとの協働で、オリジナルなワークショップを企画しました。あなたのやりたいことをルーツから考えながら、どうしたら踏み出せるのか?どうして踏み出せないのか?を一緒に考えていける内容になっています。
2時間のワークショップで納得感をもって、次の一歩を選択して踏み出せるお手伝いをさせていただきます。
ワークショップ情報詳細
日程 | 2017/11/5(Sun) |
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時間 | ①大学生の回:13:00~15:00 ②社会人の回:16:00~18:00 |
定員 | 各回10名 |
開催場所 |
フィルポータル(狼たちへの伝言) 東京オフィス
行き方はこちら |
参加費 | 前払い:500円(お申込み後、個別でフォームをお送りします) 当日:1,000円 |
物語café in バギオの体験談はこちら
【フィルポータルで初イベント】物語cafe in バギオの活動報告
フィリピンで物語cafeに参加したら留学後の進路へのヒントが見えてきた