ビジネスの場面では、小さなコミュニケーションミスが大きなトラブルに繋がります。自分の理解に不安がある時や相手が理解しているか念押しをしたい時、すぐに確認できるためのフレーズを覚えておきましょう。
今回の記事では、様々なビジネスの場面での確認にまつわるフレーズ、コツをご紹介します。
何かを確認するときの定番フレーズ!『Let me ~』を覚えよう!
『Let me ~』という表現はビジネスシーンで使う英語としては、かなりカジュアルな表現です。ですが、同僚や仲の良い相手に対しては最もよく使われるフレーズです。使えるようになると便利ですので、これを機会に覚えておきましょう。
ビジネス英語で何かを確認する際の注意点10個
日本でのビジネスシーンでもこまめな確認はコミュニケーションに欠かせません。海外の方とのコミュニケーションでは、さらにいくつか気をつけたいポイントがいくつかあります。今回はそうした、ビジネス英語で確認をするときの10個のポイント(注意点)をご紹介します。
1. きつい表現の確認にならないよう注意
ビジネスにおいて英語で何かの確認をするときは、きつい表現にならないように注意しましょう。確認は相手の間違いを指摘したり問いただす行為ではありません。不愉快な思いをさせないような気配りが重要です。きつくならない英語表現を覚えておきましょう。
2. わからない単語が出てきたら聞き返そう
わからない単語は聞き流さず、必ず聞き返しましょう。相手を不快にさせてしまうかも知れない、と遠慮する必要はありません。それよりも、理解したフリをして仕事でミスをしてしまう方が、自分にも相手にもマイナスの結果となります。聞き返しに使える英語の表現を抑えておきましょう。
3. 簡単な単語ほど意味を確認
知っているつもりの単語にも広い意味があったり、文脈により意味が変わってくることがあります。簡単な単語ほど、しっかりと意味を確認しましょう。
4. 打ち合わせ、会食の前には事前連絡で確認をしよう
打ち合わせや会食など、待ち合わせが必要なときには、間違いのないようしっかりと確認しましょう。時には日程の再調整が必要になることもあり、ここでも様々な英語が使われます。打ち合わせや会食の予定確認、事前連絡の表現も抑えておきましょう。
5. 待ち合わせ場所は詳細に確認
ビジネスのうえで待ち合わせの場所を間違えるような事態は絶対に避けたいものです。外国人と待ち合わせをするときは、目印になるような分かりやすい場所を伝えたり、より詳細に確認しましょう。
6. 大事な話は書面やメールでも確認
大事な話は口頭で確認をするだけでなく、書面に残したり、メールなどでも確認しておきましょう。あとでトラブルが起こらないよう、しっかりと念を入れておきましょう。書面やメールで確認する際の英語表現を抑えておきましょう。
7. やるべきことや依頼内容は期限もしっかり確認しよう
仕事などを頼む時は、その内容だけでなく期限についてもしっかりと確認しておきましょう。依頼する場合も、内容や期限をしっかりと確認しておいた方が安全です。期限の確認にまつわる英語の表現も抑えておきましょう。
8. 英語の名前はスペリングもしっかり確認
東南アジアやインド、中国、ロシア、等など、世界中のいろいろな地域から来た人とビジネスをする場面もあるかと思います。いろいろな文化から来た人の中には、初めて耳にするような、一回では聞き取れないような名前を持つ方もいらっしゃいます。名前を聞き取れなかった際には、英語でのスペリングもしっかりと確認しましょう。
9. ニュアンスを足してキツさを和らげる確認の表現を覚えよう
相手を困惑させたり不愉快にさせないためにも、キツい英語にならないよう気をつけたいものです。ニュアンスを足すことで、やんわりと確認するための英語表現を抑えておきましょう。
10. 聞き返すのは決して失礼じゃない
日本人は得てして外国人に対して遠慮してしまいがちです。わからないことを聞き返すのは決して相手に失礼な事ではありません。上手に聞き返すための英語表現を抑えておきましょう。
コミュニケーションミス防止策!ビジネス英語の『確認』フレーズ20選
確認のためのビジネス英語をしっかりと覚えて、わかったふりでごまかしてしまったり、小さなコミュニケーションミスでのトラブルを起こさないようにしましょう!
フレーズのもくじ
意見や同意の確認を行うフレーズ
1. Unless I’ve misunderstood, I think you’re saying that~ . (私が誤解していないのであれば、あなたのおっしゃっていることは、〜かと思います。)
一言挟むことで、丁寧な表現での確認になります。
2. I’d like to confirm our verbal agreement that ~ . (口頭で合意した、〜のことについて確認させて頂きたく思います。)
「確認する」という英語の表現で最もシンプルな表現が、「Confirm」です。「Check」ではないので注意しましょう。
3. Could you please explain that again? (あなたは再びそれを説明していただけますか?)
「もう一度お願いします」と頼む際の丁寧な表現です。Explain(説明する)という言葉により、ただ繰り返し述べるだけでないお願いになります。聞き取れなかった際も、同じ表現ではなく別の表現を促すことでわかりやすくなることがあります。
4. Apologies if I’ve misinterpreted what you’re saying, but are you saying that ~. (誤解しておりましたら申し訳ありません。あなたの仰っていることは、〜でしょうか。)
ミスコミュニケーション等で相手が少し気分を害しているような場合でも、確認しなければいけないことはしっかり確認しましょう。
5. Please clarify that statement ~. (〜の発言について明確にして頂けますか?)
相手の発言の不明瞭さに関して、明確にするための「確認」に使う動詞は「Clarify」です。
スケジュール、予定を確認するフレーズ
6. What’s your schedule like tomorrow? (明日のスケジュールはどんな感じですか?)
細かく予定を確認するのではなく、ざっくりと「忙しいかどうか」などの雰囲気を確認したい時には、「Like」を挟むことでおおまかなスケジュールを尋ねる表現になります。
7. I’d like to confirm our appointment ~ . (私は、私たちの予定を確認したいのですが~)
アポイントの予定を確認する際の定型表現です。よく使うので覚えておきましょう。
8. When would be best for you next week? (来週でしたら、いつがご都合よろしいでしょうか?)
アポイントの予定を調整する際の定型表現です。メールや電話でも非常によく使う表現です。
9. Okay, so we’ll meet on Thursday at 10:00 at my office. (わかりました。それでは木曜日の10時、弊社オフィスにてお願いいたします。)
時間と場所を確認するフレーズです。簡単な表現ですので、すぐに使えるようにしましょう。
10. I would be grateful if you could let me know whether you plan attend by ~ . (〜までに出欠をお知らせいただければ幸いです。)
イベントなどの出席を確認する表現です。
支払いや手続きの確認を行うフレーズ
11. We have already begun processing~. (〜すでに手続きに入っております。)
事務手続きや支払いに関する確認のフレーズは、主に時制で表現することが多いです。時制が得意でない人も、これを機にしっかりと覚えておきましょう。
12. I would like to notify you that we have successfully received ~ (〜を確かに受領したことをお知らせいたします。)
時制での表現に加え、「Successfully」という副詞でも完了を表現しています。こうした表現方法も使えるようにしましょう。
13. I am contacting you to let you know that we received. (〜を受領いたしましたのでご連絡し
ます。)
冒頭の動画でも確認した「Let you know ~」を間接的な表現にすることで丁寧な表現として使っています。
14. We have confirmed the payment of ~ made by ~ on ~. (〜に〜から〜お支払いいただいたことを確認しました。)
支払い期日などは前置詞での日付の表現に注意しましょう。
15. The processing of ~ has already been completed ~ . (〜の処理はすでに済んでおります。)
Processing (手続き)という単語はビジネス英語ではよく耳にしますので、何を意味しているかをしっかりと理解するようにしましょう。
相手に確認を求めるフレーズ
16. Upon receiving ~, could you please confirm that ~? (受け取りになり次第〜の確認をお願いいたします。)
「〜したら〜してください」という表現です。よく使うので覚えておきましょう。
17. I’m sorry to trouble you, but could you please contact us to ~? (〜お手数ですがご連絡をお願いいたします。)
相手からの返信がないときなど、一言挟むことで、追い立てている雰囲気を和らげることができます。
18. we would be very grateful if you could let us know once it has been confirmed that ~ . (〜を確認され次第、ご連絡をいただければ幸いです。)
時制と仮定法での確認です。確認の文で文法の間違いをして余計な混乱を招かないよう、しっかりと覚えておきましょう。
19. We ask you to read and make sure that you have no objections to ~ . (〜についてご異存がないかどうかご確認いただきたく思います。)
「Make sure」 (確認する)という表現も一般的に耳にする表現です。
20. Please come back to me on this issue before the close of business. (営業終了前に、この問題について私に再度確認してください。)
出てくる単語はシンプルですが、「Come back to me」などの表現は文脈によって意味に幅がある表現です。こうした表現にも対応できるようにしましょう。
ちょっとでも不安に思ったら、ためらわずに確認!
ビジネス英語での確認や質問のフレーズはしっかりと覚え、いつでも使える状態にしておきましょう。
英語でのコミュニケーションでは、どうしてもネイティブにしか馴染みのない言い回しや表現を耳にすることがあります。簡単な英語から、重要な局面での確認まで、すぐにその場で確認するクセをつけておきましょう。また、重要な会議やイベントなどの前にもしっかりとお互いの認識の確認を行いましょう。また、海外とのビジネスでは、英語でのコミュニケーションと言っても、ネイティブではない方とコミュニケーションを取る場面もあります。自分の英語力に自信があっても、しっかりと些細な点まで確認しておく必要があります。
ビジネス英語での確認のフレーズをしっかりと覚えて、ミスのないコミュニケーションができるようになりましょう。
以上となります。この記事が参考になりましたら幸いです。