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引きこもりLAへ行く。バギオで働くBECIマネージャー野津志歩さん

フィリピンはバギオに籍を置く学校で、スピーキングの伸びに定評のある語学学校BECI。ここに2018年にマネージャーとして新しく着任した、野津志歩さん。僕が耳にした彼女の英語は、バギオで聞いたどの女性の英語よりもかっこいいものでした。今回は彼女の個人史に迫ります。

野津志歩(26)
バギオにある語学学校BECIで日本人マネージャーとして働く。16歳でLAに留学、17歳の時にセブ留学を経験し、オーストラリアで留学をへて2018年バギオに。

 

引きこもりLAに行く

引きこもりLAに行く
−よろしくお願いします。同い年で、すでに友達ということで根掘り葉掘り聞いていこうかなと思います。

よろしくお願いします笑。

−とてもかっこいい英語だなぁといつも嫉妬していますが、英語学習のきっかけは?

もともと中学2年の途中から引きこもりだったんですよ。

−唐突、そして意外だ。もう部屋から一切出ずに、ご飯も部屋でみたいな感じですか?

ご飯は親がいない時に、リビングに降りて食べてました。最初は先生をはじめ色んな人も来ましたが、しんどいフリをしていると喋らなくていいから楽で、フリをしてるうちに本当に誰とも喋れなくなっちゃって、1年間くらいずっと引きこもってました。結局、家で勉強して高校は普通に入学したんだけど、やっぱり合わずに3ヶ月で辞めちゃいました。

−近しい人にそういう人がいるので、全然変だとは思いません。オリジナルですね。じゃあ、その時はまだ英語には全く触れてない?

授業も受けてないし一番苦手なぐらいでしたね。100点中20あればいいかなぐらい笑。それからものすごく大変だったけど徐々にバイトをはじめました。お金は貯まったんですが自分の未来を考えたときに真っ暗で、眠れない日々が続いてたある日、テレビでみたグランドキャニオンの特集に感動して、アメリカ行こうと思い立って16歳の時にロスに1ヶ月留学しました。

−急やね!!引きこもりからLAはパンチが強い。バイトがやっぱり大きかったんですか?

バイトは大きかったですね。話を聞いてくれる大人もいて、学校みたいに人に気を使わず、やらなければいけないことに追われていたので楽だった。

一歩踏み出したことで動き出した人生

一歩踏み出したことで動き出した人生
−なるほど。そこから留学関係の道が拓けて行くわけですね。

1ヶ月なんで英語は喋れるようにはならなかったですけど、LAで出会った夢を持っている日本人たちにとても刺激を受けました。日本に帰って1年またバイトしてお金貯めながら基礎の英語学習をして、またLAに3ヶ月留学しました。そこで英語が伸びましたね。

−その年齢で本場で4ヶ月は英語的にも人生観的にも大きな影響だったでしょうね。フィリピンとの繋がりは、いつからですか?

帰国して、海外の大学に行きたいっていう気持ちになりました。うまく喋れない日本語や今までの経歴が関係ない気がして、同世代の他の子との遅れを取り戻せる気がして。それでアメリカより身近なオーストラリアに留学を決めました。その準備段階で4ヶ月セブに留学してから、オーストラリアに行ったのがフィリピンとの出会いです。

−セブでやったことはネイティブの国で通用しましたか?

マンツーマンでIELTSの学習をしたので、ライティングなんかはすごく伸びてオーストラリアに行ってから向こうの講師にはフィリピンで凄いいい講師がついたんだねって言われました。

−なるほど。やっぱりマンツーマンというのは大きな特徴ですね。オーストラリアからバギオへはどのようにたどり着いたんですか?

その後、日本に帰ってまた出戻りで昔のマックのバイトに戻って21〜25は夜勤で5年働いてました。でもまた昔の自分に戻って来ている気がして、人生設計を考えてたところオーストラリアで知り合った人からインターンを探しているという誘いをいただいて、セブでBECIのマネージャーの花島さんに偶然お会いして、お誘いをいただきバギオで働く選択肢が増えました。

−結構偶然の巡り合わせでセブに戻って、バギオにも偶然道が拓けたって感じなんですね。

生徒と向き合うことにやりがいを感じる日々

生徒と向き合うことにやりがいを感じる日々

−色んな経験、場所を経てバギオに来たわけですが、現在の活動はどんなことを?

今はBECIという語学学校で、マネージャーをやっていて主に生徒さんの対応と学校のマネージメントです。英語も日本語も使いながら働いていています。自分が体験してきたので、生徒さんの語学を学ぶ過程での悩みや、状態をわかってアドバイスできるところに特にやりがいがありますね。

−色んな経験をしているからアドバイス的確にできますね。オススメの英語の勉強法は?

関連する単語や似ている表現をまとめて覚えました。あと、私の場合は何を言いたいかを先に常に考えて、それを英語で覚えるっていう方法で学びました。その中でわからない文法はフォレストを使って勉強しました。

−セブ留学も経験してて、同じフィリピンでバギオはどう感じますか?

留学に来ている総数が違うという前提はあるにしろ、全体的にやっぱり学習に対してしっかり向き合えてる人がバギオは多いです。パーティーみたいなのも少ないですしね。あとはやっぱり治安がいいのは生活する上で大きいかな。学校関係者の側面からは学校同士の連携が密で学びあえるし教えてもらえることが多いので、そこは素敵だなと思います。

−これからやりたいことは?

BECIのことでいうと今は、現場に一番近いところにいるので見えている課題を少しずつ改善していけたらなと思います。目の前のことをしっかりと

インタビューを終えて

インタビューを終えて

かっこいい英語も、しっかり者の雰囲気も大きな苦しみや努力を経て獲得したものだと知ることができました。

逃げることや殻にこもることが後ろ向きなことようにに捉えられることも多いですが、人それぞれ人生の目的地は違うのだから、それがその人にとって前向きか後ろ向きかは他人に決めることはできません。次のステップへの休息であったり、思いもよらなかった世界の扉を開くきっかけになることもあります。逃げることは悪いことではなく、逃げたことから逃げずに少しずつでも向き合えば、人生は続いていくのだとお話を聞いていて思いました。

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昔から縁のあるフィリピンにて、肩書きのない個人として様々なことに挑戦しています。その中でこのフィルポータルでは企画・編集・執筆に携わらせていただいてます。旅と自然と言葉とバスケが好きで福岡→京都→東京を経て、フィリピンに流れ着きました。水のような風のような人生です。「何か一緒にしたい」という声もお待ちしてます。Twitter

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