今回はフィリピンセブ島にある語学学校、LIFE CEBUで実際に授業を体験し、取材を行った。感じたことを端的に書いていきたい。
レポーター:伊藤 光太
ライター、クリエーター、音楽プロデューサー。未来の働き方を提案しながら生きてます。
Twitter: @koutaitou
取材期間 | 2日間 |
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英語力 | TOEIC750点 |
満足度 | |
ズバリ | 安いのにセブ中心部に立地 |
LIFE CEBU(ライフセブ)の場所・立地
典型的な語学学校の場所だ。これは治安を考慮してのことで、大通り沿いだと何かと物騒なので語学学校系はみな大通りから一本入った場所にある、よって立地は文句ないだろう。
また、すぐ近くに小さなショッピングモールやマックもあったので、外食に困ることはないだろう。
生徒に話を聞いて回ったが何か犯罪に巻き込まれたという人は一人もいなかった。だが、発展途上国であることは間違いない。深夜に一人で外をふらつていたら確実に何か犯罪の被害に巻き込まれるであろう。もちろんこれはこの語学学校がという話ではなく、フィリピン全体における話だ。
LIFE CEBU(ライフセブ)の外観・校舎
教室のある階のトイレは、海外に行ったことのない日本人からしたらかなり汚いと思う。(セブ島ではかなり綺麗な部類に入る)。
教室の奥にあるラウンジでは学生が集っていくつかのグループに別れ、話をしていた。
ラウンジ横には売店があり、お菓子や飲み物が地元のコンビニと殆ど変わらない価格で売っていた。
校舎は全面禁煙。ラウンジのベランダが喫煙所になっており、授業が終わった喫煙者の生徒たちはみなそこでたばこを吸っていた。また学生にはこのようなIDが配布され、常に首からぶら下げているように求められていた。
LIFE CEBU(ライフセブ)の寮・部屋
各階のエレベーター前には警備員が配置されており、出入りを厳しくチェックしていた。
校舎自体古いので、部屋も古かった。しかし、これは良い面でもある。校舎が新築で、出来立てほやほたの場合、学校ができて間もないということなる。つまりベテランの教師が少なかったり、学校運営が手探りだったり、授業の骨組みが曖昧だったりする。
全体的な印象として、日本の都市でたとえるならば京都のような学校だ。全体的に古き良き語学学校というイメージである。よって東京のような近代的で、斬新的な授業を求めるものには向いていないだろう。
LIFE CEBU(ライフセブ)の食事
まず、これが今回の滞在中に出た食事だ。
肝心の味だが、見た目よりかなり美味しかった。だがこの感覚はすでに数ヶ月セブ島に在住している私の食感であるので、日本から来て初めて食べる食事がこの食事だったら、正直さほど美味しくは感じないだろう。
しかしフィリピンの地でこのクオリティーの食事を提供するのは非常に難しい。長年の学校経営の賜物である。従業員も「生徒さんからの要望を聞いて、今の食事メニューに行き着いた」と語っていた。
栄養バランスも考えられており、各々好きなだけ取り皿によそることができる。
以前は韓国人の経営者が経営していた名残なのか、キムチは全食事についていた。味付けも本場韓国の味でとても辛い。
また、生徒同士のコミュニケーションは至って良好であった。雰囲気も申し分ない。夜ラウンジに顔を出したら卒業する生徒のためにビデオメッセージを作成していた。
LIFE CEBU(ライフセブ)の授業
ここからは授業について書いていきたい。今回は2日間生徒と全く同じ条件で授業を受けさせて欲しいとお願いして、一日目の午後と2日目の午前と分けて授業を体験した。
授業のスタイルだが、全く同じ授業をずっと受けるというわけではなく、それぞれ全く違う視点から教師が授業をするというものだった。まず、以下の写真を見て欲しい。
“Class”という欄にアルファベットが記載されているが、このアルファベットによって授業の内容が違う。ひとつひとつ見ていこう。
LIFE CEBUのマンツーマンレッスン体験
まず一回目の授業はマン・ツー・マンレッスン。
2畳ほどの部屋にホワイトボードと机と椅子があるシンプルな教室。
この授業ではとにかく会話をするというが目的。質問事項が書いてある紙をもらい、その質問に対する意見を述べる。先生も自分の意見を述べて、お互いの考えを楽しく会話するといった形だ。
質問はそれぞれの好みがあるもの、例えば
“Where do you usually go on Sunday?”(普段日曜日はどこにいく?)
と言った質問だ。
この授業はコミュニケーションが取れるようにという目的なので、細かな文法のミスはあまり気にせずとにかく会話することに焦点をおいていた。また、先生の言った言葉の中にわからない単語があるときは、ホワイトボードに単語を書いて丁寧に説明してくれる。
私の場合、中学の時に習ったであろうsiblingsという単語の意味をすっかり忘れてしまっていた。こういった英単語知識の節穴は意外とあるので、まずはそれを着実に埋めていき、スムーズに会話ができるようにするための授業だ。
わからなかった言葉はメモ帳に書き写してあとで復習できるようにした。
そしてこの次の時間の授業では、同じように会話をするのだが今度は先ほどと正反対で、前置詞の位置や”The”の使い方などが少しでも違ったら教師が即座に指摘して補正するという授業だった。(教師に写真取らないでと言われたので写真は割愛させていただく)
こうすることにより一回目でコミュニケーション能力をあげ、二回目で正しく補正ができ、よりネイティブスピーカーに近い語学能力を形成できる。実際この方法は非常に効果的で数時間受けただけでもその後の私の英語会話に違いが生まれた。
その後、部屋で一晩過ごし翌日の一時間目は発音の授業を受けた。
発音が難しい単語が並んでいる文章を私が読んで、教師が即座に発音が違う単語を聞き取り、その単語をホワイトボードに書いていき、発音練習をするという授業だ。
正直、私はこの授業が一番きつかった。いわば発音の矯正をするわけで、一度違う位置にずれてしまった発音の骨を先生が整体師のように元の位置に戻す作業なわけだが、最初はいくら直されてもすぐに元のカタカナ発音に戻ってしまった。それだけ日本人が半生使ってきたカタカナ英語を治すのは簡単ではないとうことだ。これは練習あるのみだと感じた。そしてこの授業は座学やインターネットでは受けることが出来ない、語学学校の強みの授業だと感じた。
LIFE CEBUのグループレッスン体験
授業はマン・ツー・マンレッスン以外にも用意されていた。今回はグループレッスンを2コマ分体験させてもらった。
一コマ目はパソコンに映るCNNのニュースを見て、難しい単語の意味をグループのメンバーが順番に説明していくというものだった。複数人でのコミュニケーションが要求されるため、個人レッスンよりも自然な会話を教師や他の生徒達とすることができた。
ニュース番組のアナウンサーはわりと早い英語を話すので、マン・ツー・マンレッスンよりも聞き取るのは困難だったし、普段人とコミュニケーションを取るときに話す英語ではなかなか出てこない言い回しや英単語も多かった。
しかし、実際に様々な場面で英語を話すときはこのくらいのスピードと読解力が求められるだろうから、生徒にとっては必要な授業だと感じた。
もう一つのグループレッスンは事前に宿題を課し、授業で答え合わせをしながら英語力を上げていくという授業だった。
もちろんただ答え合わせをするのではなく習った単語や熟語を使って、その場で自分たちで文章を作るといったような、反復練習も行っていた。
この授業も他の生徒との会話ができるので、お互い刺激になったり仲良くなったりすることができた。また、長文の中に使われている英語は少し洒落が効いていたり、知らないと想像もつかないような意味の英熟語が多かった。よってある程度英語力がついたところでこの授業を受ければ、もっとおしゃれな英語を話すことができるだろう。
LIFE CEBUの総評(感想・レビュー)
以上が授業の内容だ。どれもしっかりと考えられていたし、教師も熱心だった。あとは個人のやる気と努力次第だろう。また、どうしても怠けてしまうという人向けにスパルタコースというコースも用意されていた。このコースは外出一切禁止で、宿題や自習時間も強制されている。その名の通り強制的に勉強をさせる。自分でいくら勉強しても怠けてしまうという人はこちらのコースに入るのもよいだろう。
以上が学校体験のレポートだ。できるだけ客観的に書いたつもりだが、いかがだっただろうか。もし不明点があれば、チャット/SNSから問い合わせいただければと思う。
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