フィリピン留学の代名詞と言えばマンツーマン授業です。他の国の英語留学には無いこの特徴を持って、フィリピン留学は英語留学の最たる地として成長しました。
またマンツーマンでじっくり学習できることから、英語が苦手な初心者の方でも自分のペースで学習できるという点をもって初心者向きだと言われる理由だと思います。
しかし、そのマンツーマン授業にも欠点はあります。タイトルにもありますが「マンツーマン授業だけでは話せるようにならない」ということについてお話ししたいと思います。
もくじ
- 英会話を身につける上で慣れるべき2つのこと〜「話すこと」と「聞かれること」〜
- マンツーマンだけだと「聞かれること」には慣れない
- 授業はグループクラスも受けましょう
- まとめ:マンツーマンとグループをバランス良く受けるのが最適
英会話を身につける上で慣れるべき2つのこと〜「話すこと」と「聞かれること」〜
まずマンツーマンだけだと良くない説明の前に、英会話を身につけるために必要な「慣れるべき2つのこと」について触れます。これがわかることでマンツーマンだけだと良くないことの理解につながります。
まず一つ目は「話すこと」。
そしてもう一つは「聞かれること」です。
英語を人前(特に日本人の前)で話すのが嫌という人は多いのですが、よくよく突き詰めると英語が話せないから嫌なのではなくて、人前で話すことが嫌=苦手な英語を聞かれたくない=恥ずかしいというケースが非常に多いです。つまり「英語が苦手な理由=聞かれることに慣れていない」というケースは意識できていないだけで、しっかりと存在します。
しかし、実際に英語を話すのは人前です。
むしろマンツーマン授業のように個室で、限られた特定の個人(フィリピン留学ならフィリピン人の先生)とだけ話す方が圧倒的に少ないです。つまり皆さんは英会話の上手い下手に関わらず、人前で話すという状況を避けることができません。
つまり、英会話は「話すこと」と「聞かれること」の両方に慣れる必要があることを意味します。
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マンツーマンだけだと「聞かれること」には慣れない
マンツーマン授業だと特定の先生にしか自分の英語を聞かれないため、最初は嫌でも段々慣れていきます。2週間もやれば、恥ずかしさはなくなるでしょう。ところがそれをずっとやり続けると、先生なら自分の英語を聞かれても大丈夫、という状況になっていきます。
そのあとは、先生以外の前では話せない、となってしまいます。
実際に良くある話で、授業中は先生とよく話しているのに他の生徒さんと出かけたりするとその出先で全く英語を話さなくなるという人が一定数います。
これは自分の英語を不特定多数に聞かれることに慣れる練習をしなかった結果、特に自分のレベルを判断しやすい日本人の前で英語を話したくない、恥をかきたくない人のままということです。
つまり、マンツーマン授業だけで学習すると、特定の人の前なら話せるという偏った成長を遂げてしまう可能性があるのです。
これが「マンツーマン授業だけだと話せるようにならない」とタイトルに書いた理由です。
授業はグループクラスも受けましょう
ではどうすれば良いかというと「グループクラスを使う」ことです。
グループクラスでは不特定多数、特に日本人に聞かれることに慣れることができます。通常のグループクラスは同時期、もしくは同じレベルの人で編成されますから、自分だけできないという状況は少なく、抵抗感も減るはずです。
まとめ:マンツーマンとグループをバランス良く受けるのが最適
フィリピン留学はマンツーマン授業が売りとなっているため、すべてマンツーマン授業という学校もあります。もう既に英語が話せて、自分で授業をコントロールできるレベルであればそれも良いと思います。
ただ、これから英会話を始める方、初心者の方には本記事で紹介したようなデメリットが実際にあるため、注意深くカリキュラムを決める必要があります。
マンツーマン授業を主に受けながら、グループクラスもバランス良く受けることが英会話の初心者の方には最適な授業構成だと言えるでしょう。