英語ができて本当に良かったと思うことがあります。
それは『英語で情報収集ができる』という点です。もちろん外国人と日常的にコミュニケーションがとれる点も嬉しいですが、情報収集はそれ以上に役立ちます。その理由は以下のデータをご覧いただくと明らかです。
日本語で「英語学習」と検索した際の検索結果数
約 2,710,000 件
英語で「study english」と検索した際の検索結果数
約 289,000,000 件
その差は約100倍です。
つまり英語ができる人は、日本語しかできない人よりも約100倍の情報収集ができることになります。
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ぜひこの機会に直接話を聞きに来てください!!
英語で情報収集をするにあたり重要なスキルとは
では、英語で情報収集をするにあたり重要なスキルはなんでしょうか。
言わずもがな、英語のリーディングスキルです。
もちろんYoutube等を使い音声での情報収集も有効ですが、動画コンテンツとテキストコンテンツを比較した際には、テキストコンテンツの方が圧倒的に多いことが明らかです。
では、英語のリーティングスキルを伸ばす方法ななんでしょうか。色々な方法がありますが、多読が効果的と言われています。坊つちやん等で有名な作家である夏目漱石。作家になる前は英語教師として生計をたてていた時代がありますが、そうとうな英語力の持ち主だったと言われています。夏目漱石も多読に関して以下のように述べています。
英語を修むる青年はある程度まで修めたら辞書を引かないで無茶苦茶に英書を沢山読むがよい、少し解らない節があって其処は飛ばして読んでいってもドシドシと読書していくと終いには解るようになる
出典:現代読書法
注意点があります。夏目漱石の言葉にもありますが、『英語を修むる青年はある程度まで修めたら』という点を見逃してはいけません。つまり、英語基礎力がない状態での多読は効果がない(うすい)ということです。
そこで当記事では、TOEIC換算でスコアが500点以上の方向けに(TOEIC500点を取得できた場合に英語の基礎力があると仮定)、英語学習のリーティングスキル向上に有効な多読におすすめな小説を30冊まとめます。
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英語学習の多読におすすめな小説30選
以下が英語学習の多読におすすめな小説(文庫本)30冊となります。難易度別に掲載しておりますので、気になったものを手にとってみてください。
The Little Prince[星の王子様](難易度:★☆☆☆☆)
カテゴリー:ファンタジー
星の王子様はフランスの作家、サン・テ・グジュペリの代表作です。この作品は困った大人たちに捧げられています。困った大人たちとは、ナチス・ドイツに迫害されていた友人のユダヤ人ジャーナリスト、レオン・ヴェルトのことを指しています。ストーリーは星の王子様の放浪の物語です。星の王子様は文字通り、困った大人たちが住む惑星を何か所も訪問します。そしてサハラ砂漠で作者の分身と思われる飛行機のパイロットと出会います。飛行機のパイロットもまた、墜落した飛行機と格闘している困った大人の一人でした。星の王子様はストーリーの最後に、自分の故郷に帰るため、仲良くなった蛇に咬まれて倒れます。
Charlotte’s Web(難易度:★☆☆☆☆)
カテゴリー:童話
どの年齢層の人でも読める、心温まる小説です。もともとは英語圏の子供向けに書かれた本ですが、大人にも非常に人気があります。物語はウィルバーという仔ブタが生まれるところから始まります。その仔ブタは未熟児だったため「役に立たない」「価値がない」として殺されそうになります。しかしそんな仔ブタを助けたのが、ファーン・アラブルという名付け親の女の子。「絆」がテーマの物語です。教材としても世界中の学校で使われているので、見かけたことがあるかもしれません。
The House on Mango Street(難易度:★☆☆☆☆)
カテゴリー:小説・エッセイ
この小説はエスペランサというメキシコの女の子の一年間を追ったお話です。ある日彼女は、マンゴー通り沿いの新しい家に引っ越します。今回の家は前の借家よりずっといい場所にあり、両親が初めて買った家でもあります。しかしエスペランサは、ちっとも嬉しくありませんでした。もっと大きな家を夢見ていたのに、その家は古くて小さいし、そのうえ騒がしいシカゴの、ラテン系住民が住む地域にありました。何より新しい家では、一人になれる時間が全くありません。そんな彼女は「いつかここを出て自分の家を持つ」と決心します。
Peter Pan(難易度:★☆☆☆☆)
カテゴリー:ファンタジー
世界中の誰もが知っているピーターパン。ピーターは、毎晩ダーリング夫人の家を訪れて、彼女が娘の枕元で話す物語を聞いていました。ある夜、姿を見られて逃げようとしたピーターは、陰をそこに置き忘れていってしまいました。陰を取りに戻ったとき、娘のウェンディを起こしてしまいますが、ウェンディは彼の身体に陰をつけ直すのを手伝います。そんなウェンディをピーターはネバーランドに招待します。
The Call of the Wild(難易度:★★☆☆☆)
カテゴリー:ファンタジー
ジャック・ロンドンというアメリカ人作家のカナダの極北を舞台にした犬ぞりの物語です。人間が主人公でなく、バックという犬が主人公でストーリーが進みます。厳しい飼い主がから、信頼の置ける飼い主に代わったり、厳しい自然の中を、飼い主と仲間の犬達と苦楽を共にして耐え抜いたりしていくようすが描かれています。犬にも人間らしい感情や仲間意識があったり、心情がいろいろと読み取れ、感情移入できるとストーリーになっています。
The Alchemist(難易度:★★☆☆☆)
カテゴリー:フィクション
本書はブラジル出身の作家パウロ・コエーリョによって書かれた世界的に著名な小説です。世界で6,500万部販売されており、海外では幼少期に必ず読まれる小説と言われています。この本は洋書入門者にうってつけの、シンプルかつ美しいストーリーで、中学生から大人まで楽しめる内容です。ストーリーはあえて詳しく書きませんが、スペイン・アンダルシア地方の羊飼いがピラミッドにある宝物を探しにアフリカ大陸へと渡り、その冒険の中で人生に大切な教訓を獲得していく物語です。少々スピリチュアルワードも出てきますが、物語の系統としては『星の王子様』に通ずるところもあります。
Winnie-the-Pooh(難易度:★★☆☆☆)
カテゴリー:童話・メルヘン
きっと子どもの時に絵本で読んだことでしょう。A.A.ミルンの「熊のプーさん」の原書です。熊のプーさんと森の仲間たちが繰り広げる大騒ぎがおかしくもほほえましい、子供向け不朽の名作。子どもが読んで面白いのはもちろんのこと、大人が読んでも楽しい。いえ、大人こそが読むべきかもしれません。ただ楽しいだけじゃなく、しんみりとするところもあり、妙に哲学的な趣きすらあります。プーさん、イーヨーなど登場人物(動物?)を描いた味わい深いイラストも多数収めています。
Mieko and the Fifth Treasure(難易度:★★☆☆☆)
カテゴリー:子供向け歴史書
この作品の素晴らしいところは、77ページというその短さ。すぐに読み終えられます。
書道の才能に恵まれていたミエコは、戦争によってその手をひどく痛めてしまい、戦争の被害が少ない祖父母のいる田舎に移ることになりました。やがて新しい学校に通い始めたミエコですが、いじわるなクラスメイトからいつも笑いものにされ、毎日悲しんでいました。祖父母に我慢強く耐えることを教わると、ミエコの心はやがて晴れていきます。そしてヨシという素晴らしいクラスメイトに出会い、彼女の伯母とも仲良くなります。ミエコは再び筆を持つことをヨシの叔母から勧められます。
The Outsiders(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション
この本はテーマが現代的で、世界中のどこにでもいる、典型的な10代の少年の悩みが描かれています。文章も短く簡単で分かりやすく、語彙も易しいので、特に問題なく読み進められます。ポニーボーイ・カーティスは、この小説の主人公の一人です。彼は不とある不良少年のグループのメンバーでした。喧嘩を繰り返す日々を送る彼はある日病院で目を覚まし、気づくと裁判をすることになっていました。彼の運命は裁判官に委ねられることに。果たしてポニーボーイは、無罪を勝ち取ることができるのでしょうか。
The Old Man and the Sea(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション
この本は、サンティアゴという熟練した漁師のおじいさんと、彼の漁師人生で最も手ごわかった魚との、長い戦いのお話です。サンティアゴは、84日間ものあいだ魚が釣れずに村に戻ってきますが、85日目のある日、巨大な魚がエサに食いついてきました。彼は魚を引き上げようとしますが、その魚は大きくて力が強く、なかなかうまく引き上げられません。それどころか、やがて魚が船を引っ張り始めました。魚は2日間も船を引っぱり続け、ました。3日目に入ると魚は疲れ果て、ようやくサンティアゴは魚を引き上げることができました。しかし釣った魚の血が今度は鮫を引き寄せ、アオザメに船は襲われます。
Number the Stars(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:児童文学
歴史に基づいた小説ですが、歴史的文学とは思えないほど読みやすく書かれています。ただし第二次世界大戦についてあまり知識がないと楽しめないかもしれません。お話は1943年のデンマーク、コペンハーゲンで始まります。この地域はヒトラー率いるナチス軍に支配され、至るところに軍人がいます。食料も十分にはなく、誰もが恐怖に怯える毎日です。やがてユダヤ人を別の場所に移動させるという話が出てきます。戦争を描いた作品としては珍しく、この話では戦時中に苦しんだのはユダヤ人だけではないことがよく描かれています。
Japan FAQ(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:エッセイ・ガイドブック
アメリカ人の著者が素朴に思う日本に関する質問とその答えを日本の解説本のように英語で綴られています。外国人が不思議に思う日本のことから、日本人でも不思議に思うものまで興味深く読むことができます。日本語や日本文化、政府のこと学校のこと日本食のことや伝統文化や習慣、日本人の心理的なことなど外国人はもちろん、日本人が日本のことを改めて知ったり勉強になったりといろいろな知識を増やす意味でも読む価値はあると思います。
The Curious Incident of the Dog in the Night-Time(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション・ミステリー
イギリスの作家が2003年に出版した、少年を主人公にしたミステリー小説です。主人公の15歳少年クリストファーはある日隣の家の犬が何者かに殺されているの発見します。この「incident」から始まる彼の推理冒険が話の筋となっています。この本の面白いところは、主人公クリストファーが実は自閉症の少年で、その彼の第一人称でストーリーが書かれているところです。最初はその語り口の不思議さや、ややぎこちないところに戸惑いますが、そのうち彼の世界に取り込まれていくような感覚が読書ならではの面白さを感じさせてくれます。
Animal farm(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション
ジョージ・オーウェルと言えば、超管理社会の恐怖を描いた「1984」で有名な作家ですが、全体主義の恐怖について動物を使ってユニークに表現した本書も傑作の一つだと思います。ウィキペディアによると、プログレッシブ・ロックバンド、ピンクフロイドの「アニマルズ」という音源は本書を題材にしているそうです。筆者はこの本のペーパーバックを文字通り、真っ赤になるまで書き込んで英語を学習した思い出があります。風刺物の寓話として大変良く出来た大傑作だと思います。
In the Pool(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション
直木賞作家の奥田英朗のシリーズをロンドン生まれのジャイル・マリーが英語版で翻訳したフィクションです。主人公も日本人で舞台も日本なので英語で書かれていながらもイメージしやすくコメディタッチで思わず噴出してしまうシーンもたくさんでてきます。現代社会の日本人代表のような主人公自体が面白いのですが本人は真剣なのところが余計にそのおかしさが倍増されます。支えてくれいる奥さんと最後はちょっといい感じで終わるところも十分英語で伝わってきます。
Get to Know the USA vol.1 Enjoy Your Visit(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:解説書
アメリカを熟知した日本人著者が英語でアメリカに行く場合の基礎知識を解説しています。決して難しい英語ではなく日本人がアメリカに行くときに思う素直な疑問点などがまとめられて実用書としてもとても役に立つと思います。日本とアメリカにはいろいろと違う面、例えば宗教や人種、気候や習慣などの違い、また社会ルールや人々の意識の違いなど知っておいたほうがいいこと、知っておかなければいけないことなど英語を勉強しながら学べます。
Get to Know the USA vol.2 Enjoy Your Stay(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:解説書
Get to Know the USA のシリーズで vol.1 Enjoy Yourの第2版です。こちらはアメリカで住むことで直面するいろいろなアメリカ独自の事柄について英語で綴られています。旅行や短期滞在と違って上辺だけの違いで済まされない実際に暮らすためのノウハウが散りばめられています。住んで暮らしていくための手続きや情報収集、法律なども詳しく書かれ、保険のこと、運転免許のこと、教育のことなど住民として知っておくべきことがまとめられています。
Gone girl(難易度:★★★☆☆)
カテゴリー:フィクション・スリラー
ベン・アフレック主演で映画化されたことで有名になった2012年出版のフィクションです。結婚5年目の記念日に突然居なくなった妻とそれを探す夫のストーリーです。妻が突然居なくなったというのは本当に突然居なくなっていて、家にはアイロンがけが途中になって置かれ、記念日のためのプレゼントが包まれて放置されていました。記念日にいつも贈られる宝さがしのメッセージを追いながら、夫は妻を探します。いったい妻の身に何が起きたのか、真実がわかるまで最後まで読むページが止まらない傑作スリラーです。
Thirteen Reasons Why(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:ヤングアダルト向け小説
この本はカリフォルニアブック賞の受賞作で、ニューヨーク・タイムズのベスト・ブックス・リストにも載っているので、間違いなく読んで損はありません。ただし、テーマは重たいので、明るい小説を読みたいときにはおすすめしません。主人公は物静かな高校生、クレイ・ジェンセン。ある日学校から帰宅すると、家のドアの前に小包が置いてあります。送り主不明のこの包みを開けてみると、カセットテープが7本。以前クラスメイトだった、ハンナ・ベイカーから送られたものでしたが、精神面に問題を抱えていた彼女は、既に自殺してこの世にいません。テープには説明書がついており、こう書かれていました。「このテープを聞いたら、また別の生徒にまわすこと」。 そこには12人の名前が書かれていました。説明書によれば、彼女を死に追いやったのはそこに名前を挙げられた人たち。さらにそこには、13の理由が挙げられています。
Daddy-Long-Legs(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:小説
テレビアニメなどにもなりましたジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』です。孤児院に育ったジュディがその援助者にあてて贈る手紙で構成された書簡体小説です。少女から大人へと成長していくジュディの様子をみずみずしい文章でつむぎだして忘れがたい一作。手紙文の英語を読む楽しみもあります。少女時代に熱中して読んだという女性に、今一度、読み返してもらいたい乙女小説の傑作です。ジュディが手紙に添えるイラストもおかしくて時々クスクス笑ってしまいます。
The Help(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:フィクション・社会
2009年に出版されたアメリカ60年代の黒人ハウスメイドをテーマにしたフィクションで、ハリウッドで映画化もされた小説です。作家はアメリカ南部出身の白人女性で、60年代当時のアフリカ系アメリカ人女性の白人家庭でのメイドの生活をテーマに、当時の黒人の人権問題や白人社会の堅苦しさなどを上手に描いています。個性的な登場人物も魅力で、章ごとに話し手が変わっていくのも面白く読み進められる秘密です。またアフリカ系アメリカ人独特の英語の使い方で書かれているところもあり、その違いを読み取るのもとても面白いです。
Autobiography of a Yogi(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:瞑想
本書はアップルコンピュータのスティーブ・ジョブスが、生涯で最も深く影響を受けた本の中の一冊、と公言している本です。著者はインドの瞑想指導者のパラマハンサ・ヨガナンダ。彼はアメリカ、西洋にヨガを広めた人として未だに多くの人に影響を与えています。この本は、ヨガに興味がなくても楽しめる一冊だと思います。パラマハンサ・ヨガナンダは、我々の目に見える物質世界は大いなる幻想(マーヤー)であるという世界観の人ですが、同時に科学的な探究心を持った人で、インドにいる不思議な人を訪ねて歩き、実際に自分の目でチェックしていきます。例えば50年以上も飲まず、食わずに生きている伝説のヨガ行者などなど。そして晩年はアメリカでヨガを広めました。
Charrie and the Chocolate Factory(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:小説・ファンタジー
ロアルド・ダールの子ども向けファンタジー。ティム・バートン監督、ジョニー・ディップ主演で映画化もされたとびきり楽しい物語。貧しい家に暮らす少年チャーリーは幸運にも夢のチョコレート工場に招待されますが、その工場でほかの子どもたちが次々と不思議でおかしく、そして怖いメに遭います。さあチャーリーを待ち受けている運命は?そしてお菓子づくりの天才ウォンカのたくらみは?日本でも有名なロアルド・ダールの傑作。英語の本なのに、ページをめくる手ももどかしい思いです。
Things fall apart(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:フィクション・歴史
植民地制度が終わった1958年のナイジェリアで書かれたアフリカ人作家による作品で、アフリカの歴史小説ジャンルで高い評価を得ている作品です。アフリカ全土の学校では必須の読書とされており、英語圏の学校などでも広く読まれています。物語はナイジェリアの植民地化以前と以降のが描かれており、主人公である英雄的なアフリカ人青年の人生を軸として当時の植民地化前後のナイジェリア社会の変化を象徴する物語です。アフリカ文学はあまりなじみが少ないかもしれませんが、多くの読者をもつこの名作は一度読んでみる価値があります。
Steve Jobs(難易度:★★★★☆)
カテゴリー:ノンフィクション
アップルコンピュータの創始者にしてカリスマ経営者、スティーブ・ジョブスの自伝書。著者はウォルター・アイザックソン。この本はジョブスの出自から青年時代、ビジネスマン時代、晩年までを忠実に描いたヒット作です。この本はある一人の男の一生として読んでも面白いと思いますが、優れた自己啓発書として読むことも可能です。何が彼をかりたてて、マッキントッシュやiPhoneのような世界を変える機械を作らせたか、想像しながら読んだら本当に面白いです。
Wolf Totem(難易度:★★★★★)
カテゴリー:ノンフィクション・カルチャー
この小説はある北京出身の学生によって自分の経験もとにして半自伝的に書かれたノンフィクションです。2015年には映画化もされています。物語は中国が文化大革命の最中にある時代、北京からひょんなことにモンゴルの遊牧民族社会で働くことになった青年の物語です。そこで出逢った、まるでオオカミの群れのように統率されたモンゴル民族の伝統的な暮らしや、たまたま森の中で拾い飼うこととなったオオカミの孤児との交流が描かれています。日常の世界とはすこしかけ離れた独特の文化や環境を追体験するような小説で、興味深く読み応えがあります。
My Fair Lady(難易度:★★★★★)
カテゴリー:映画シナリオ
オードリー・ヘップバーン主演『マイ・フェア・レディ』の映画シナリオが「ペンギン・ブックス」から出ています。バーナード・ショーの原作をアラン・レイ・ラーナーが脚色。イギリスの下町で花を売る娘イライザの訛りの激しい言葉(コックニー)を、標準的な美しいロンドン英語に矯正することはできるか、そしてレディに変えることはできるだろうか。そんな賭けをしたヒギンズ教授がイライザに特訓をほどこします。イギリスではこんな英語もあるのだなと、コックニーに対する興味が湧きます。シナリオを片手にDVDを見るという、洋書のちょっと変わった読み方はいかがでしょうか。
Shane(難易度:★★★★★)
カテゴリー:小説・西部劇
「シェーン!カムバーック!」映画史上最も有名なラストシーンかもしれません。もちろん西部劇映画の傑作でもある『シェーン』。原作はジャック・シェーファー。悪どい牧畜業者と住民との間に揉め事の絶えない街に、ふらりと流れ着いた謎の男シェーン。腕っ節は強く、拳銃の腕前もずば抜けているシェーンを兄のように慕う少年。やがて、街には不穏な気配が高まり、ついにシェーンが立ちあがる。日本では定着しにくいといわれた西部劇ですが、本作に邦訳もあり、対照しつつ読むこともできます。
The Giver(難易度:★★★★★)
カテゴリー:ファンタジー
ジョナスという賢い少年が、社会を変えようとする物語です。彼の暮らす社会にはとてもたくさんのルールがあり、人生は全て計画されており、それぞれが自分自身で何かを決断することはほとんどありません。結婚相手はすべて特別委員会が選び、それぞれの家庭には男の子と女の子が一人ずついるように決められています。ジョナスは12歳になると「記憶を伝える者」という仕事を与えられます。「記憶を伝える者」は同い年のグループに一人だけ存在し、過去の記憶を全て見ることができます。ジョナスは始めワクワクしていましたが、すぐにこの社会の不公平さを知り、それぞれが自分たち自身で決断して欲しいと思うようになります。そしてジョナスはこの社会を変えるための面白い作戦を考えつきます。
A Wrinkle In Time(難易度:★★★★★)
カテゴリー:サイエンスフィクション
この本では、きっと覚えたくなる言葉がたくさん出てくると思います。14歳のメグは、周りからトラブルメーカーで出来の悪い生徒だと思われています。それに比べ、彼女の家族は全員完璧そうです。お母さんは美人科学者、双子の兄弟はとても元気一杯で運動神経も抜群。5歳の弟、チャールズ・ウォーレス・ミュリーは天才児で、たまにメグの心を読んだりすることもあります。ある晩、なかなか眠れないメグが下の階に降りると、弟がキッチンテーブルに座って牛乳を飲んでいました。ほどなくお母さんも参加し、さらに不思議なご近所さん、ワトシット夫人もやってきます。おしゃべりなワトシット夫人は「四次元空間」は本物だという話をします。
以上となります。記事が参考になりましたら幸いです。