オーストラリアでワーホリをして2年、わたしにとっては初めての長期海外生活でした。英語学習、仕事、人間関係、さまざまなことに挑戦しては失敗したり、誤解が生まれたり、恥をかくこともありました。これから留学をお考えの方も、現在留学中で海外生活に苦戦している方も、すこし楽に考えられるような“海外生活を楽しむために役立つヒント”のひとつになればと思います。
もくじ
- 1. あいさつの重要性
- 2. あった人の名前は必ず覚えよう
- 3. イングリッシュネームまたはニックネームを持とう
- 4. わかったふりをして会話を続けない
- 5. 自己完結しないで相手に伝える
- 6. 無視しないではっきりNoという
- 7. SorryとPleaseの使い方に気をつけよう
- 8. 話すときは相手の目をみる
- 9. おもしろくないときは笑わない
- 10. 自分の意見を持つこと
- 11. ミートアップに参加してみよう
海外生活を楽しくする11のヒント
せっかく海外に住むのなら外国人の友達が欲しいと思いませんか?海外での暮らしや職場での人間関係に不安や悩みはありませんか?こちらではわたしの失敗経験から学んだ、日本で生活していたら気づかなかったことをお伝えします。
少し知っていたら、または少し行動したら海外生活がさらに楽しくなるかもしれません。そんな外国人との付き合い方で役に立つ11のヒントをご紹介します。
1.あいさつの重要性
わたしが海外で生活を始めて、最初に学んだことがあいさつです。学校や職場などで、その日はじめて会う人から「Hi ○○(名前), How are you?」とほぼ100%の確率で聞かれます。その時なんと返すでしょうか?例えば「I’m good」と答えるとします。間違いではないのですが、この返答だとそこで会話が終わってしまします。
あいさつはその日のコンディションや問題、相手の情報を得るためのきっかけです。「How are you?」と聞かれたら、「I’m good because …」と理由を添えてみましょう。語学学校の先生とあいさつをした時に「I’m fine」とだけ返して、『もう少し会話を膨らませる努力をした方が良い』とアドバイスされたことがありました。会話を広げる努力をすることで相手への興味や誠意が伺えます。「And you?」と聞き返すことも大切です。
2. あった人の名前は必ず覚えよう
はじめて会う人と必ず行う自己紹介。はじめの頃は英語の名前のボキャブラリーもないし、自己紹介をするのが精一杯で、相手の名前を聞き逃すことも多々ありました。しかし、欧米では名前を覚えていない、また言い間違えることはとても恥ずかしいことです。
一度自己紹介を交わした相手の名前はメモするなどして次回あった時も忘れないようにしましょう。また、質問や呼びかけなど会話の中でも相手の名前を呼ぶことによって、距離がぐっと近づきます。
3. イングリッシュネームまたはニックネームを持とう
海外に長期滞在するならイングリッシュネームを持っていると便利です。韓国語や中国語などでは名前の発音が難しいため、だいたいの人がイングリッシュネームやニックネームを持っています。
わたしも自己紹介をした際によく、「名前が長い。イングリッシュネームはある?」と聞かれました。わたしは特にイングリッシュネームは持っておらず、名前を聞かれた時は「Narumi」と伝えていたのですが、覚えにくいと言われた時は「Naru」と言うようにしていました。ナオミ、ミナ、リサなどは、欧米でも共通の名前なので問題ないのですが、3文字以上の名前の方はイングリッシュネームかニックネームを持っていると名前を覚えてもらいやすいです。
4. わかったふりをして会話を続けない
これも日本人がよくやってしまいがちなことなのですが、わかったふりをして会話を続けてしまうということです。慣れない英語に加え、日本での慣習で話の腰を折ってはいけないとか、あまり聞き返すと相手に悪いと思って、理解していないのにわかったふりをして会話を続けてしまうことがあります。
しかしこのようなことをしていると、相手が質問しているにもかかわらず相づちを打ってしまったり、意見を求められた時に話を理解していないがために答えられないという事態が発生します。これはその場だけの問題ではなく、人としての信頼がなくなるので、恥ずかしがらずに「英語の意味がわからない」とか「その事柄についての知識がない」とはっきり伝えましょう。そのほうがよっぽど聞き手の誠意が感じられるし、好感を持たれます。
5. 自己完結しないで相手に伝える
これは職場やシェアハウスでたまに起こることなのですが、日本人の性質として言いたいことを我慢してしまうことがあります。例えばシェアハウスに住んでいて、自分しか進んで掃除をしないとします。自分は“人よりきれい好きだから仕方がない”と判断して結局自分でいつも掃除してしまうことで、イライラが溜まってしまいます。
または職場で、同僚が暇そうにしているのに自分だけ働いているとします。何も言わずに自分だけ一生懸命働いて「なんで自分が忙しそうに働いているのを分かっているのに、手伝おうとしないんだ!」という感情が働いてフラストレーションが溜まってしまいます。
日本の社会だと“周りをよく見て空気が読む能力”は円滑に物事を進めるために重要だと浸透しているのですが、海外では必ずしもそうではありません。むしろ希望をはっきり相手に伝えることの方が、物事を早く円滑に進めるためには重要です。
もし掃除をして欲しかったら、「みんなで使う場所はきれいにしてほしい」とか「掃除のルールを決めよう」と提案すれば良いし、職場では「忙しいから手伝って欲しい」と伝えれば、なんのわだかまりもなく問題は解決します。日本と同じルールで考えてしまうから窮屈になってしまうのです。
外国人に対して“この人は空気が読めない”と自分で判断して、毛嫌いしたり付き合いをやめてしまうのは、とってももったいないことだと思います。自己完結しないで、まずは自分の要望を相手に伝えてみましょう。
6. 無視しないではっきりNoという
オーストラリア滞在中にこんなことがありました。日本人の友達が外国人男性からデートに誘われていたのですが、友達にその気はなくメールの返事を無視していました。それをわたしがオーストラリア人の友達に話したところ、「それは日本人の悪いところだ」と言われました。日本であれば、相手から連絡がなければ『自分に興味がないのかな』と察して深追いしなくなると思うのですが、オーストラリアではこのような対応はすごく失礼だと言われました。興味がない場合は「彼氏はいらない」や「デートする気はない」と相手にはっきり伝えましょう。
7. SorryとPleaseの使い方に気をつけよう
日本人が海外でやりがちな間違いのひとつがSorryの多様です。道を譲って欲しいときに「Excuse me」ではなく「Sorry」と言ってしまうというようなことはよくあります。何人かのオーストラリア人に「日本人は小さなことでもSorryと言い過ぎ、そんなに謝る必要はないよ」と言われました。
外国人と接していると『本当に彼らはなかなか謝らないなあ』と感じます。謝るという行為はときに自分を弱くしてしまうので、使いすぎに注意しましょう。Pleaseの使い方については逆で、心がけて使うことをおすすめします。
ホームステイしていたとき、まだ英語がまったく話せなくて、YesかNoくらいしか返事できずそればかり言っていたら、ホストマザーに「英語は礼儀正しい言葉なのよ、”Yes”だけでなくて、”Yes, please”と言いなさい」と言われました。そこで自分は失礼なことをしていたのだと気付きました。それからはホストマザーだけでなく、学校の先生やお店でもPleaseを使うことを心がけています。
8. 話すときは相手の目をみる
オーストラリア人だけでなく、ヨーロピアンや南米人と話していてもそうなのですが、彼らは人と話すときじっと相手の目を見て話を聞きます。これによって相手の話を真摯に受け止めているという印象が与えられます。
そこで恥ずかしがって目を逸らしてしまうと、話し手に無駄な不安感を与えてしまいます。はじめは西洋人の目力に圧倒されるかもしれませんが、目を見て話すことを心がけましょう。
9. おもしろくないときは笑わない
笑顔は人に安心感をあたえます。しかし、変なタイミングで笑ってしまうと、外国人は怪訝に思ってしまいます。冗談を言ったり何かおもしろいハプニングが起こったときなどはもちろんおもいっきり笑いますが、なにもないときに愛想笑をしたりすると、本当に『なにがおもしろいかわからない』というようなリアクションをされます。
また、おかしくない場面で笑ってばかりいると人格に何か問題があるのかと疑われてしまいます。愛想笑いをするのは日本特有の文化のようです。
10. 自分の意見を持つこと
外国人と話しているとよく「なぜ?」と聞かれます。日常会話の中でも「赤色が好き」「なんで?」、「キリンが好き」「なんで?」など、そんなのどうでもいいじゃん!ということでも“なんで?”とよく聞かれます。「なんで?」と、答えの理由を3回連続で聞かれたこともあります。
英文法的にも「I think ○○, because…」という形で、いつも自分の意見と理由はセットで、理由を答えなかった場合「なぜ?」と聞かれることはごく普通のことです。なので、常に会話の中にも答えとその理由を用意しておくことが大切だと思います。外国人と接することでいかに自分が今まであまり物事を深く考えていなかったということを思い知らされました。
語学学校でも、意見やアイデアを求められることがたくさんあり、その際はもちろん先生から「それはなぜ?」と聞かれます。ほかの生徒や先生を見ていると、日本以外の多くの国では私たちが受けている教育とは違う方法で教育を受けているのだなと感じました。
こちらもおすすめ!
目をそらしていませんか?日本人が英語を話せないたった1つの理由
11. ミートアップに参加してみよう
留学にいっても結局日本人と一緒にいて外国人の友達ができなかったということがないように、ミートアップに参加して外国人の友達を作ってみましょう!ミートアップとは簡単にいうと“目的を持ったコミュニティー”のことです。
写真や音楽、スポーツなどジャンルはさまざまで、グループによって活動頻度や内容が違います。わたしはシドニー滞在中にジャパニーズミートアップによく参加していました。参加者の国籍は関係なく“日本が好き、日本語を勉強したい、日本人の友達が欲しい、日本に旅行に行くから日本の情報が欲しい”などの目的をもった人が集まっていました。
そこでさまざまな人と出会って、一緒にパブに行ったり、ビーチに行ったりする中で英語はもちろん、他国の文化やルールを教えてもらいました。日本にもあるらしいので、帰国後の英語力の維持のためにも行ってみようと考えています。
まとめ:異文化を知って、体験して、楽しんでみる!
海外で生活してみると、実体験をもって日本との文化の違いに驚いたり戸惑ったりすることがたくさんあります。もちろん違いを感じて、日本の素晴らしさを再確認することもありました。“郷に入っては郷に従え”という言葉がありますが、まずは相手を知ること、挑戦してみることが大切だと思います。
世界中にはたくさんの文化、風習、常識があります。日本のルールで考えているから「上手くいかない」と思っているだけかもしれません。少しでも海外での常識を知っていると生活が楽になるかもしれません。簡単にできることもあるので、ぜひ実践してみてください!
こちらもおすすめ!
憧れのオーストラリアワーホリ中に体験したアジア人差別の話
【ワーホリに行こう!】オーストラリアで部屋を探す方法まとめ
【ワーホリに行こう!】オーストラリアでの仕事探し攻略法まとめ