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フィリピンのバギオで活動するNGO団体、CGN(Cordillera Green Network)。主にフィリピン・バギオのコーディリエラ地方の暮らし・自然環境を守る(また、良くしていく)活動をしています(詳しくはバギオで活動するCGNと栽培技師山本博文氏のコーヒーセミナーをご覧ください)。

今回はCGN主催の「植林ツアー」に同行させていただき、活動レポートを書かせていただきました。東南アジアの自然環境、またローカル地域に関心のある人はご覧下さい!

TALAゲストハウス集合

TALAゲストハウス集合
CGNが運営に関わっているTALAゲストハウスに7時30分に集合。今回の参加者はTALAゲストハウスを切り盛りするあゆこさんをはじめ、インターンシップをしている大学生、現地の協力者、マニラからのご夫婦など、性別や年齢層などさまざまな方達が集まっていました。

 

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植林には年齢も国籍も関係ありませんね。環境教育に関心があったり、バギオの山に興味があったり、現地を生で見てみたかったりと、参加動機も人それぞれ。植林といえどもたくさんのことを学べるんだなぁと感じます。

 

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そんなことを考えつつ、片道2〜3時間ほどの植林地「AMBONGDOLAN」へと移動。あいにくの雨でしたが、小雨決行ということで天気の回復を祈りつつ、出発しました。

苗木の買い付け

苗木の買い付け
バギオの木は「松」ということで、苗木の買い付けにいきました。松といえば日本人にも馴染みのある木で、なんだか親近感がわきますね。

 

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しかしこの松の苗木、ちょっと普通とは違うんです。

 

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なんと葉っぱが3つあるんです。日本の松の木は2本で、見る人(学者など)が見ると大興奮するそうです。バギオは南国にある高山地帯ですから、もしかしたら環境が特殊なのかもしれませんね。

 

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苗木屋さんで働くバーナードさん曰く、この小さな苗木を育てるのに、半年〜1年かかるのだとか。普段はDENR(Department of Environment and Natural Resources)というフィリピンの団体が買い取っているそうです。根気のいる大切な作業。彼らの協力なくしては成立しない植林活動です。

 

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松の木以外にもたくさんの苗木を栽培されていました。

 

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青いレインコートを着ている方が、バーナードさんです。

小休憩

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ジプニーでの移動はとってもつかれるので、天候の回復も祈りつつ道中で小休憩を挟みました。

 

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皆でコーヒーを啜りながら談笑して仲が深まり、植林作業前のいい雰囲気作りに。

鶏を購入 

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途中で鶏を購入(昼食用)。通常の植林ツアーにはないのではないでしょうか。このあとは絞めて、焼いて、解体して煮込んで美味しくいただきました。

くちばし以外は全ていただき、日本人が食前に言う「いただきます」の意味合いが一層濃くなる食事となりました。生き物はもちろんのこと、育ててくれるかた、関係者の方々を尊び、いただきますと言うのですね。

とても勉強になる内容でしたが、全体的に刺激の強い場面が多かったため割愛させていただきます。

植林オリエンテーション

植林オリエンテーション
植林前は、CGNスタッフの森林官レナートさんよりオリエンテーションをしていただきました。植林の目的、植え方を熱心に説明している姿からは、地元民の方々がバギオやコーディリエラ地方の自然を愛していることが伺えました。

 

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テーマは「SAVE AMBONGDOLAN」で、AMBONGDOLANは、バギオから2時間ほどの位置にある自然あふれる地域です。今回の植林はこの地域の自然を守るための活動で、AMBONGDOLANに暮らすコミニュティや農場への水の供給、二酸化炭素削減(酸素の供給)、自然災害(台風・大雨・洪水等)からの被害を防ぐことが目的だそうです。

松の木は根を深く張るため、地盤を強化し貯水する機能を果たす。何本植えるかより、何本生き残るかが重要。植えるための植林ではなく、残すための植林。時間はかかるが、未来のAMBONGDOLAN地域をつくるための、大切な作業だと教えてくれました。

いざ、植林

いざ、植林
オリエンテーションを終えて、いざ植林です。植え方はいたってシンプルで、穴を掘り、苗を植え、土をかぶせて、苗を支える棒(笹)を立てて完了です。

 

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とても、傾斜の険しい土地でした。

 

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1つずつ、丁寧に植えていきます。倒れてしまっては、育つことができません。

 

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上り下りだけでも、なかなか大変作業でしたが、汗をながすと気持ちが良いです。2〜3時間ほどで作業を終え、ジプニーへと戻り帰路につきました。

まとめ:素人でも貢献できることがある

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みんなかなりの急斜面に戸惑ったものの、一生懸命に植えていました。時折雨に襲われてとても大変な作業でしたが、最後には皆、充実感あふれる顔をしていました。植えた松の木が無事に育つことを祈ります。

参加者は全員が素人でしたが、使用したの道具はスコップのみで、問題なく植えることができました。「環境保全」と聞くと専門家が特殊なことをするイメージかもしれません。しかし今回のような植林であれば、素人でも十分に貢献できますね。

とはいえ私たちが参加できたのは、植林場所の狙い付けやツアーの進行は、主催者の方々の事前準備あってこそ。レナートさん、あゆこさん、協力者の方々には大変お世話になりました!

私たちが参加したのは、苗を植えるというほんの一部。事前準備、植樹、木の育成管理、森の状況を見た上で再び管理方法を考える、といった循環が植林活動です。

主催者の方々のように、目の前だけでなく森林全体に想いを馳せられるようになりたいですね。

おまけ:日本では味わえないもの

日本での植林と違って、現地の雰囲気を生で感じ取ることができました。

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放浪系フリーライター。引っ越しは年に4回くらい。日本ではゲストハウスに住み込みで働きながら執筆をして生計を立てていました。現在はセブ島でコンテンツライティングのお仕事をいただきながら編集と英語の勉強中。個人ブログ(放浪系フリーライターの日常)も書いています。味覚がハジケルほど旨みのある暮らしを追い求めています。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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