ちょっとしたブームを巻き起こしつつある2カ国留学。その中でも人気の組み合わせは、フィリピンとオーストラリア、そしてフィリピンとカナダです。
この2カ国間を移動する際、直接行く人、途中で旅行を挟む人、日本へ一度帰る人、などそのスケジューリングはさまざまです。
2カ国留学するにあたって一時帰国すべきかどうか。今回はこの部分にフォーカスしてまとめていきます。
2カ国留学で一時帰国する3つのメリット
まずは一時帰国なしで2カ国留学するメリットを見ていきましょう。
1.持ち物を減らせる
フィリピンは常夏です。夏の衣類しか必要ありません。一方、カナダにもオーストラリアにも冬がありますから、冬物衣料が必要です。2か国間を移動する際に一度帰国するのであれば、フィリピンへ行く時には夏物衣料しか持っていかずに済みます。
また、『留学が初めて』『海外で暮らすのは初めて』という場合、どうしても荷物が多くなりがちです。フィリピンでの留学体験を経て、考え方や荷造りの仕方が変わる可能性も十分にあります。
『やはり日本製が一番!』と思うものは、一時帰国の際に改めて購入し次の留学先へと持っていくことが可能ですし、現地のもので十分使用可能と感じたものは、もう持って行く必要はないでしょう。
ホームステイ先へのお土産なども一時帰国の時に十分準備することができます。
2.計画が立てやすい
2カ国留学を一気に済ませる場合、出国前に全ての計画を立てておく必要があります。何が起こるか予想もつかない留学生活を2カ国分も一気に計画するのは、たとえベテランのアドバイスを聞きながらであっても少々不安…、という場合は思い切って一度帰国しましょう。
一時帰国している期間はだらだらと間延びしないように注意が必要ですが、フィリピン留学後、違った価値観や優先順位を持って新たな留学目標設定を掲げることが可能です。2カ国目の滞在をより有意義にすることができるかもしれません。
3.日本からの往復航空券で入国をスムーズにできる
当たり前ですが、一時帰国しないほうが航空代金は安くなります。
ただし、極稀に2カ国目の入国時にトラブル(入国できないこと)が発生します。下記4点はしっかり確認しておきましょう。
- ワーホリのVISAを取得すること。
- ワーホリに必要な書類を持っていくこと (例:残高証明・VISAの書類など)
- 帰りの航空券を買っておき、そのコピーを持っておくこと。
- 今回のワーホリが人生で初めてであること。
4の補足
2カ国留学(フィリピンとカナダ)の前に別の国でワーホリ経験があると入国拒否される場合があります。ワーホリが2回目の方は無犯罪証明書を取得しましょう。
2カ国留学で一時帰国する3つのデメリット
メリットがあればデメリットもあります。2カ国留学で一時帰国するデメリットを見ていきましょう。
1.航空券代金が余分にかかる
当たり前のことですが、フィリピンへの往復チケットに加え、2つ目の留学先への往復チケットが必要です。
一気に2カ国留学をした場合の一番の心配は、荷物の多さですが、超過料金をとられたとしても航空券ほどの金額にはなりません。さほど荷物が多くない人は、一時帰国しないほうがコスパよく留学できます。
2.一時帰国中の手続きに想像以上に時間がかかる場合がある
一時帰国の間にいろいろ手続きすればいいから…、とのんびりした気持ちでフィリピンに旅立った場合、フィリピン留学後の一時帰国が随分長い滞在になってしまう人があります。
手続きには意外と時間がかかります。3ヶ月、4ヶ月、と思った以上に長引くケースもあります。学校手続きのみで済む場合はそう心配する必要はありませんが、2カ国目のためのビザの申請や健康診断など、公的手続きには数か月を要することもあるため、せっかく間髪入れずに2カ国目へ、と思っていてもなかなか旅立てない、ということもおこりえます。
一時帰国するにしても、ざっくりとした計画はしておきましょう。
3.英語力が落ちる
2カ国留学は2カ国セットだからこそ、高い英語力の伸長をはかれるのですが、一時帰国を挟むとついつい、途中で気持ちが途切れてしまいがちです。
日本に滞在する期間の長さによりますが、場合によっては完全に2つの別々の留学となってしまい、たたみかけるように英語を習得するという2カ国留学の魅力が半減する可能性があります。
日本に一時帰国しても、英語学習のモチベーションを保つようにしましょう。
まとめ
2カ国留学の移動をどのようにするかは、経済面、英語力などに大きく影響します。2カ国目が語学留学なのか、ワーホリ留学なのかにもよりますが、一時帰国する場合も手続きや気持ちに途中で水を差すことなく、2カ国まとめてやり遂げましょう。
フィリピン留学をステップにすることで得られる経済的メリットを十分生かすためには、費用を総合的に考える必要があります。また、フィリピン留学でのきめ細かい英語レッスンによる英語の伸びを生かすためには、本番である2カ国目への移動をスムーズに行う必要があります。
せっかくの『留学』ですからベストの態勢で臨めるよう、自分自身を取り巻く要素と相談しながら十分検討しましょう。