先日に、以下のような相談を受けました。
「年金の支払いや海外保険、住民票等、手続きが必要になるものを一から教えて頂けると助かります。」
フィリピン留学に限らず、長期間での留学(半年以上)をする場合は、各種手続きをしておいたほうが、税制面で有利になる場合があります。
そこで今回は、次のテーマに沿って解説します。
退職した社会人向け:長期留学前の準備
この記事は会社を退職して長期留学へ行く方向けの記事となります。学生の場合は、とくに手続きをする必要はありません。
記事内では、以下2つの方法をご紹介します。
それでは、解説していきます。
長期留学前に、海外転出届を出す方法
結論から言うと、これがベストの方法です。
メリットとデメリットをまとめます。
海外転出届を出すメリット
- 手続きが簡単。近くの市町村に届け出を出すだけ。
- 年金の支払いが不要になる
- 健康保険の費用が無料になる(つまり失効する)
- 住民税がかからなくなる
いいことだらけに見えますが、もちろんデメリットもあります。
海外転出届を出すデメリット
- 年金の支払いができなくなる
- 健康保険が失効する
- 日本に一時帰国予定がある人は手続きが面倒
年金の支払いが出来なくても大丈夫なの?
問題ないです。
将来受け取る年金が減ることは確かですが、あとから支払いをすることもできます。あとから支払いをした場合は、将来受け取る年金額も通常どおりになります。
健康保険が失効しても大丈夫なの?
問題ないです。
日本に帰国したタイミングで有効に戻すことができます。海外からの帰国後に近くの市町村へ届け出をしましょう。海外にいるときは必ず保険に入りましょう。尚、5ヶ月以内の滞在なら、クレジットカード保険のみでOKです。
海外旅行保険は必要なし!クレジットカード保険を5ヶ月間に延長する裏ワザ
日本に一時帰国予定がある人はどうすべきか?
次項で説明する、海外転出届を出さないで節税する方法をどうぞ。
海外転出届を提出する際の手続き方法
近くの市町村に行くだけです。
多分なくても大丈夫ですが、身分証と印鑑、国民健康保険のカードは持って行きましょう。国内で引っ越した時にも転出届けを出しますが、その手続きと同じです。
長期留学前に、海外転出届を出さないで節税する方法
ぼくが利用している方法です。少々面倒ですが、日本と海外を行ったりきたりの人におすすめの節税方法です。
海外転出届を出さないメリット
日本に一時帰国した際に手続きがいらない。
海外転出届を出さないデメリット
- 健康保険の費用がかかる
- 年金の支払いが発生する
日本にいないのに、日本にいる人と同じ費用を支払う必要があります。長期留学で、日本に戻る予定のない人にはおすすめしません。
海外転出届を出さないで節税する際の手続き方法
少々めんどうですが、節税のためにがんばりましょう笑。尚、以下に示す方法は、会社を辞めた人限定で使える方法です。
年金の節税テクニック
国民年金の退職(失業)による特例免除を利用しましょう。近くの市町村で申請書を書くだけです。しかし、ハローワークで、雇用保険受給資格者証を貰う必要があります。ハローワーク行くのが怠いって人は使えません。ぼくもハローワークが怠すぎたので、申請していません。
申請書用紙の見た目をチェックする
健康保険の節税テクニック
国民保険料納付免除・納付猶予を利用しましょう。これも近くの市町村で申請書を書くだけ。これだけで、保険料が減額されます。
申請書用紙の見た目をチェックする
以上、退職者向けに会社の辞めたあとに長期留学する際の準備をまとめました。記事が参考になりましたら幸いです。
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3回のフィリピン留学の後ニュジーランド留学を経験。もういちどニュジーランドに行くつもりだったという予定をフィリピン留学に変更したミツさん。現在は退職しており、いったん英語力向上にフォーカスするとのことです。今回フィリピン留学を決意した理由や学校での過ごし方をお伺いしました。
社会人がフィリピン留学したら、100%ビジネスアイデアが浮かぶ話
私はフィリピン留学中にビジネスアイデアを見つけ、フィリピンで起業しました。どのようにビジネスアイデアを見つけたのか?さらには、なぜフィリピンで語学学校を起業したのか。今後、フィリピン留学しつつ、ビジネスアイデアを探したい方向けの記事です。