ーーー腹が減った。
いつものように一人で入れる店を探し、街を歩きさまよう。
わたしは孤独を愛する男だ。ぼっちでレストランに入ることなど日常茶飯事。
今日の気分は、、、
そうだな、KUBO GRILLで豚キムチライスでもいれていくか。
※KUBO GRILLはバギオの韓国料理店である。
バギオの名物韓国料理KUBO GRILLの場所・行き方
韓国料理店の激戦区、レガルダ通り沿いに位置するKUBO GURILL。プリンスプラザホテルを背に正面少し右にあります。中心街であるセッションロードから徒歩で15〜20分ほどの場所にあります。
おしゃれタウン・バギオの表参道「セッションロード」を歩いてきた!
バギオの韓国料理店KUBO GRILLの外観、店内の様子
テーブル席がいくつか並び、奥には竹でできた個室席がある。これはKUBOといって、古くからフィリピンで作られてきた伝統的な小屋。KUBO GRILLというお店の名前の由来になっている。
バギオに滞在の筆者による、KUBO GRILLの正しい楽しみ方
席に座るやいなや店員のオカマちゃんが「スパイシーポークライス?」と聞いてくる。わたしがこの店で注文するのは9割以上がスパイシーポークライス(豚キムチライス)であり、オカマちゃんはもはやメニューを見せる素振りもみせない。KUBO GRILLとはそういう店なのだ。
ビールやソジュなどのアルコール類も充実しているが、わたしは酒を飲まない。男はだまって水を飲めばいい。
※筆者は平均して週3回はこの店に通っている。
豚キムチが運ばれてくるまで、お通しの「甘辛いタレのついたお芋」「キムチ」「豆もやしを茹でたやつ」「ほうれん草っぽいナニカのおひたし」をやりながら待つ。
※いずれも正式名称は知らない。
韓国料理店はこういった小皿がフリーなのがいい。わたしは常連なので、「小皿は勝手にとってネ」と、セルフサービスで取りに行く。KUBO GRILLとは、そういう店なのだ。
スパイシーポークライス 149ペソ(約340円)
10分もすると注文した豚キムチライスが運ばれてくる。
キャベツと肉の配分はその日によってまちまち。ライスと具の量も日によってまちまち。KUBO GRILLとは、そういう店なのだ。
味はというと、日本の定食屋で出てくる豚キムチよりもちょっとだけ辛い。実をいうとわたしは辛いものが苦手だ。しかし、ここの辛さはギリギリいける。
豚キムチライス→お芋→豚キムチライス→豆もやし→豚キムチライス→水→豚キムチライス→ほうれん草的なやつ→豚キムチライスというローテーションで箸をすすめる。この作法を守ることによってなんとかやっつけることができる、そんな絶妙な辛さだ。クセにになる。
補足しておくと、水も自分で取りに行く。KUBO GRILLとは、そういう店なのだ。
わたしはこの店のファンだ。上記の文を読むと、いかにもサービスの悪い店に感じるかもしれない。しかし、これは店と客の信頼関係があってのことだ。店を通りかかるだけでもオカマちゃん達とは挨拶をするし、冗談もいいあう。すこし値段の高い鍋料理なんかを頼むと、サービスで割引き価格にしてくれたりもする。
なによりもオーナーのおばちゃん、彼女のホスピタリティこそが最大の魅力だろう。おばちゃんのスマイルには不思議な安心感があり、自然とKUBO GRILLに足を運んでしまう。この店では、ぼっち飯なのに完全にぼっちではないのだ。
(別にさみしいわけじゃないんだからね!///)
レストランでお店の人と信頼関係を築くということ。システム化された日本のレストランでは難しくなっているんじゃなかろうか。実際、フィリピンですらその波を感じる。KUBO GRILLには、そんな失われつつある文化が残っている。ノスタルジーを感じることのできるレストランなのだ。
この店の常連たちはおばちゃんに会うためにやってくる。わたしたちにとって彼女は「バギオの母」であり、KUBO GRILLとは、つまるところそういう店なのだ。
サムギョプサルをはじめ、激ウマ韓国料理の並ぶKUBO GRILLの料理
サムギョプサル食べ放題 299ペソ(約680円)
破格の安さである。とにかく空腹を満たしたいならこれを選べば間違いない。肉だけでなくサンチュ、ナムルチャプチェなども食べ放題。ただ、調子に乗ってお皿に盛りすぎるのは注意が必要だ。「残したら300ペソのペナルティ」と張り紙に書いてある。
餃子 200ペソ(約450円)
大きめの焼き餃子。酒飲みはこれとビールだけで十分だろう。わたしは酒を飲まないが、酒のツマミは大好きだ。タレはけっこう辛いので注意。タレ無しでも十分にいい味をだしているから問題なし。
スパイシーソーセージ鍋 700ペソ(約1600円)
辛ラーメンの乾麺がのっているのがうれしい。先に紹介した餃子を鍋にいれて食べるという合せ技がわたしのオススメだ。見た目は辛そうだが、実は辛さを調整してもらえる。マイルドにしてネ、といえば辛いのが苦手な人でも平気。
ピビンパ 149ペソ(約340円)
豚キムチライスの気分ではない時に頼むのがこのピビンパ。味はふつうにピビンパって感じでおいしい。コチュジャンで辛さを調節し食べる。余談だが、ピビンパの他にもオムライスを頼んだことがあるが、味はイマイチ。ハズレだった。
まとめ:やっぱりオススメは豚キムチライス。
KUBO GRILLでの食事を楽しみたいならば、まずは友達とくるのではなく一人で店に入ってみよう。そして豚キムチライスを頼む。とうぜん酒ではなく水だ。これでアナタもバギオでぼっち飯デビューをかざれることだろう。
ただ、ぼっち飯初心者がいきなりKUBO GRILLに挑戦するのはハードルが高いかもしれないな。そんな方はフィルポータルに問い合わせてほしい。わたしが一緒に食事をともにすることもやぶさかではない。
先に述べたように、わたしは孤独を愛しているが複数で食事を楽むこともできるフレキシブルな男だからだ。(別にぼっち飯がさみしくて言ってるんじゃないんだからね! /// )
KUBO GRILLの基本情報
英語名 | KUBO GRILL |
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住所 | 18 Legarda Rd, Brgy. Burnham – Legarda, Baguio, 2600 Benguet |
営業時間 | 11:00~23:00 |
定休日 | なし |
電話番号 | (074) 246 0347 |
WiFi環境 | なし |
公式サイト | KUBO GRILL |