フィリピンで圧倒的な人気を誇るバスケットボール。市街地はもちろん、山間部の小さな集落やひなびた海沿いの村まで、どこに行っても子供から大人までバスケに夢中です。
そんな光景を見ていて我慢できなくなったフィルポータルの元バスケ部3人でローカルなフィリピン人に3on3を挑んできました。
※ 通常5対5で行われるバスケットボールを3対3で行うスタイル。主にストリートで1つのゴールを使って行われます。
果たしてサムライ魂を見せつけることはできたのでしょうか?!
フィリピンとバスケットボールの関係
最初になぜフィリピンではここまでバスケットボールが人気のスポーツなのかについてご紹介します。
フィリピンは20世紀前半にアメリカの植民地だったことから、アメリカの国民的スポーツのバスケットボールも当時取り入れられました。
それを物語る証拠に、実はフィリピンのプロバスケットボールリーグPBAは世界的に見てもNBAの次に歴史があります。2013年のアジア選手権でも準優勝に輝くなど実力も確かです。
国内の大手企業が協賛につき、PBAはフィリピン国民を熱狂させています。
日本男児としてのプライドを賭ける
フィリピンでの熱狂的なバスケ人気を知って、セブ島のローカルエリアを訪れたぼくたち。
「うんうん、10点先取ね。」
日本からの刺客を一目見ようと地元の人々も集まってきます。
絶対に負けられない戦いがここにあります。
戦いの舞台はセブ島のローカルエリア。道路上のため車が通るたびに試合は中断します。
フィルポータルの精鋭メンバー
えいた
フィルポータルバスケ部のリーダー。
情報心理学をバスケに適用させることに成功した彼には常に2秒先の相手の動きが見えているという。
井上
被写体向きイケメンカメラマン。
レンズを通して真実を捉える視野の広さはバスケ部時代に培った。
岩辺(ぼく)
身長180㎝の愛知の星。
高校時代には全国制覇を目指して地区大会4位の成績を残す。
実況中継
いよいよ試合開始。バスケ歴10年以上のぼくの華麗なシュートで試合は幕を開けます
被写体カメラマン井上のミドルシュートも決まって騒めき出す観衆。
守っては冴えわたるえいたの情報心理学と女の子を追いかけ回す中で培ったフットワークによって相手の体力を奪っていきます。
「勝てる」
ぼくたちはそう思いました。しかし、ここから相手の反撃が始まります。
5-10
気づいたら既にぼくたちは負けていました。
さらに突きつけられる事実。いや、すでにおわかりいただけているかもしれません。ぼくたちが皆靴を履いているのに対して、なんと相手はサンダルでした。
バスケでよりフィリピン人と近づこう
そんな死闘?を繰り広げたぼくたちですが、試合が終わればお互いをねぎらい合います。蒸し暑いフィリピンで一緒に汗を流してボールを追いかけていればそこに気の利いた言葉なんて必要ありません。
「スポーツは国境を越える」とはよく言ったもので、今回ぼくたちはその真髄をセブ島のローカルエリアで見ました。モールで買い物をして、ビーチに行くのも素敵なフィリピンの過ごし方だと思いますが、次のフィリピンでは少しだけ踏み出してみてはいかがでしょうか?
きっと屈託のない笑顔で手招きしてくれることでしょう。
撮影者:大槻俊昭