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英語学習

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事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる

事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる
ここではより現実的に、事前学習をした場合、しなかった場合に発生しうる損得を詳しく見てみます。
留学は自己投資ですが、事前学習も未来の留学をより実りあるものにするためにする時間とお金の投資であることに違いはありません。

条件設定

英語レベル 超初心者(中学レベル未満)
留学まで 1か月(30日)
事前学習時間 : 一日4時間
留学期間 3か月(12週間)
マンツーマン授業 : 一日6時間
総マンツーマン授業時間 360時間(平日5日間×12週間×6時間)
留学費用 40万円
航空券、現地支払費用、お小遣い等別途
このうち授業料は60%ととし、3か月で24万円、1か月で8万円
マンツーマン授業1時間あたり約666円
事前学習内容 単語 2000語レベル
(例:キクタンEntry 2000)
中学英文法
(例:Mr.Evineの中学英文法を修了するドリル)

事前学習をした場合

事前学習費用 3,100円+税
単語 1,400円+税:キクタン Entry(アルク出版)
文法 1,700円+税:Mr. Evineの中学英文法を修了するドリル(アルク出版)
事前学習時間 120時間
単語 2時間×30日間=60時間
文法 2時間×30日間=60時間

留学期間中の授業内容

1ヶ月目 リスニング/リーディング/発音/スピーキング/文法(基礎復習/応用)
2か月目 リスニング/リーディング/発音/スピーキング/ライティング/会話
3か月目 リスニング/リーディング/発音/スピーキング/ライティング/会話/ディスカッション

【考察】留学中に得られること・損なわれること
事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる
事前学習用に購入する教材への投資がありますが、これは必要なものです。やると決めて、しっかりと学習できれば浪費ではありません。ただ、いざ買ってそのまま日々の忙しさに流されて本棚の肥やしになってしまってはいけません。時間も一日4時間と長めです。留学前の一か月間、この時間を確保できるかできないか、するかしないかはあなた次第ですが、この投資した時間がその先の留学生活で無駄になることはありません。

留学期間中の授業内容は、入学初日のレベル分けテストによって決まることがほとんどです。事前学習はこのテストで点数を取ることを目的にしているわけではありませんが、ここの単語及び文法のパートでしっかりと理解を前提とした回答ができていれば、その後の授業において、講師と共に単語や文法を学ぶ時間は圧倒的に少なくなります。

また全ての授業は単語と基礎文法の理解をベースに行われますので、基本4技能や他科目、授業の進度、取り扱う内容の中で、あなたの英語学習の効果をより高めます。3か月間、360時間のマンツーマン授業を留学中にしかできないことに使うことができるからです。

 

事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる
講師は英語そのものを教えてくれると同時に、自分が1人占めできる話相手、細かな文法、語彙、発音の間違いを正してくれるトレーナーの役割を持っています。全ての役割を果たしてもらうには学生が主導権を握っていることが必要です。この主導権を握ることが、第二言語として英語を使う話者が「自信」を持つことに直結します。日本人に必要なのは、英語を“自信をもって”使うことです。これはアウトプットを繰り返し、実践的な経験を積んだ結果得られます。

留学の限られた時間の中でアウトプットに注力できるのは、事前学習をこなした人です。さらに、言いたいことが増え、表現のバリエーションの少なさに気づき、もっと知りたい、もっと欲しいという、知の探究が起こり、英語学習のモチベーションが上がり、英語力がグングンと伸びていきます。もちろんスランプになったり、自分の理解を超える部分も見つかり、壁にぶつかることもありますが、留学後も英語を活用する意識が高まり、英語をコミュニケーションツールとして利用する機会を自ら増やします。

どんなに事前学習を頑張った方でも「もっとやればよかった」と思うこともあります。やりすぎてフィリピン留学の効果が得られない、ということはありません。基礎的なものが備わっていれば、授業を講義としてではなく、訓練の場として使うことができます。自分の納得のいく準備をしましょう。

事前学習をしなかった場合

事前学習費用 0円
事前学習時間 0時間

留学期間中の授業内容

1ヶ月目 文法(基礎)/リスニング/発音/スピーキング
2か月目 文法(基礎)/リスニング/リーディング/発音/スピーキング
3か月目 文法(基礎と応用)/リスニング/リーディング/発音/スピーキング

【考察】留学中に得られること・損なわれること
事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる
留学前の金銭的、時間的投資は一切ありません。もしかしたら中学、高校時代に使った参考書を引っ張り出すかもしれません。しかし覚悟を決めずに取り組むことは、モチベーションも上がらず、継続が困難です。

留学が始まり、そこから全ての学習が始まります。授業はもちろん英語で行われます。単語力も無く、文法もわからないままでは授業中に空白の時間が多く流れることになります。日本でできたはずの英単語と基礎的な英文法を、留学中の貴重な時間を使って、英語を介して学ばなければなりません。

一定のレベルに達するまでは、英文法は母国語で学ぶのが効率的です。単語を電子辞書で調べ、理解ができない部分も乏しい文法で講師に尋ねなければなりません。この間、費やされているのは時間だけではありません。

1時間当たり約666円の授業料を支払っているのです。事前学習をしていればその授業は666円分の価値、またはそれ以上のものになるかもしれません。ですがフィリピン留学におけるマンツーマン授業の形式を、その費用対効果の高さから選んだにも関わらず、その恩恵を最大限に受けられない受講姿勢と知識の場合、恐らく666円分の価値はないでしょう。

 

事前学習の有無で生じる損得をシミュレーションしてみる
スピーキングを伸ばしに来たはずなのに、スピーキングの授業ができないことはあります。それは学校のカリキュラムが原因ではありません。インプットの無いままのアウトプットは、クローゼットが空のまま洋服を選ぼうとしているようなものです。

学校はまずインプットの授業をあなたに提供し、ある程度クローゼットが満たされたら、アウトプット、スピーキングの授業に効果を得られる段階に達してから、その授業を提供します。ライティングやディスカッションの授業も、基礎ありきの応用です。最初からこれらの授業を受けても、無力感を味わうのみとなってしまいます。

事前学習をしてこなかったことへの後悔、講師や他国籍生徒とのコミュニケーションが上手く取れないこと、自分が思い描いていた理想の留学生活が叶っていないなど、多くの心的ダメージもここにのしかかってきます。これらの弊害は最初の1週間などで終わることなく、約2か月間、その大きさに大小はあれ、ずっとあなたにつきまといます。事前学習の無い準備がもたらすのは、留学中の時間的、金銭的、心的な浪費です。

まとめ

まとめ
いかがでしたでしょうか?留学を控えている、または考えている方にとって耳の痛い話で、辛辣な言葉が散見されますが、これまでに多くの留学生たちが後悔していることです。同じように後悔しないために、本気で留学を成功させたい、英語を習得したいと思うのであれば、是非真剣に受け止めて、今から準備を始めて頂ければ幸いです。

 

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BESA日本事務局長兼A&Jマネージャー。1986年、東京都生まれ。埼玉県育ち。埼玉大学教育学部卒。俳優、救急医療スタッフを経験。英語初心者へのアプローチを研究、実践し、日本人の英語教育にイノベーションをもたらすために日々奮闘している。得意な演技はオネエキャラ。好きな作家は水野敬也氏。好きな言葉は "Life is not worth to live unless it is lived for someone else." 夢は「情熱大陸」への出演。FACEBOOKTwitterinstagram

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