英会話の学習をする際によく「中学英語」という言葉が使われます。世の中的には「中学英語 = 簡単」という文脈で使われることが多いのですが、実際はどうでしょうか。
結論から言えば、英語に慣れている人では難しいというレベルではないかもしれませんが、これからという人には中学英語は簡単だと手放しで言える内容ではありません。
今回はこの中学英語について考えてみたいと思います。
もくじ
中学英語は3年かけてやるという前提の上に成り立っている
厳密に言うと、中学英語とは3年間何百時間もかけて勉強するカリキュラムの総称です。それだけ時間がかかるものが簡単かというと、答えはNOだと思います。
中学英語の教材を買って「難しい!」とか「身につかない」と感じるのは当然です、それらは何百時間やってようやく身につくものです。
簡単なはずのものが難しいと感じるため「中学英語もわからない私なんてダメ」だと思う人もいますが、英語初心者の方にとって、何度も言いますが中学英語は簡単ではないので気にする必要はありません。
本を探せば中学3年間を○○時間、○○日で復習と言う本もありますが、それらは何百時間すでにしっかり向き合ってきた人が思い出すための本で、これからという人の本ではありません。
したがって中学英語とは3年間かけてやるもの、簡単ではないということをまず理解する必要があります。
難しいとした上で、中学英語とどう向き合うか
ただ難しいと言ったところで解決にはならないので、どうやって取り組むかを考えてみたいと思います。
一番は時間をかけて、ゆっくりと理解を進めることです。そもそもが何百時間かければ理解できるようになると国が想定しているものですから、言い換えれば何百時間をかければできるようになるということです。何百時間と言えば多いようですが、1日1時間で1年やれば365時間です。やれない範囲ではないと思います。
フィリピン留学中は手をつける範囲をより限定したほうが良いと思います。留学中はとても効率良く勉強できますが、皆さんの滞在期間は限られているため、一つ一つをマスターできる十分な時間が取れるとは限りません。
長い人では3ヶ月以上滞在できる方もいますが、1ヶ月という場合ではできることは限られてしまうでしょう。
自分の滞在が短いなと思う場合は中学2年生までをマスターするつもりでやってみるのをお勧めします。中学2年生までに出てくる文法は理解しやすく、また日常会話で利用する頻度が高いものが多数含まれています。中学3年生になると、現在完了など難しい文法が出てきてしまうので、時間が限られている時には手を出すべきではありません。
まとめ:中学英語とは今の自分ができるところだけ向き合う
中学英語という言葉が市民権を得て、あたかも楽勝みたいな扱いをされていますが、それは大きな誤解です。中学英語がどういうものかを客観的に理解した上で、どう向き合うかを考えて学習に臨みましょう。
特に留学期間が短い方(3ヶ月未満)は自分ができるところだけ向き合うということをお勧めします。