今回はセブ島にあるアメリカ人が家族で経営する語学学校『ETHOS(エトス)』に徹底取材を行った。施設や授業の様子、そして実際に宿泊も行ったので、内部の様子をつつみ隠さず詳細にレポートしていきたい。
レポーター:伊藤 光太
ライター、クリエーター、趣味で音楽プロデュースも。未来の生き方みたいのを実践中。
Twitter: @koutaitou
取材期間 | 一週間 |
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英語力 | TOEIC750点 |
満足度 | |
ズバリ | 自分がアメリカ人になれる学校 |
ETHOS(エトス)の場所・立地
ETHOS(エトス)はセブ島の中心部から車で30分ほどの場所に位置していた。おそらく空港からは一時間もかからないだろう。日本に例えるならば空港が千葉、セブシティーは東京、そしてここは埼玉というイメージだ。少し都心からは外れているが、ショッピングモールなどは充実していて、住む分には問題がないという立地だ。また空港から学校まではスタッフがピックアップをしてくれるので特に心配する必要はない。もし1人で行かなければならない場合は『Shop Wise』というショッピングモールがあるので、そこを目的地にして行けば目の前にエトスがある。
こちらがエトスのある建物だ。典型的なフィリピンの町並みという雰囲気だ。
エトスのすぐ隣にはマクドナルドがあった。食に困るフィリピンでは、マックが一番美味しいと外国人には言われるくらい全てが美味しくない。よって隣にマックがあるのは想像以上にあなたを助けてくれることになるだろう。
入り口の上に大きく看板が出ているので、行けばすぐに気付くと思う。
このように入り口はしっかりと施錠されていて、防犯対策も万全だった。アメリカで生活していた分、知識も豊富なのだろう。
中に入ってみると外の雰囲気からは想像も出来ないくらい綺麗な室内だった。まるで新築のアメリカの家のようだった。
こちらは生徒が共同で使うリビングルームのような場所だ。自習にも使える。ゴミ一つ落ちてない清潔な部屋だった。
生徒のためにロッカーも用意されていた。貴重品(現金・パスポート)などは南京錠をつけてここに保存できる。
またリビングの奥には本棚があり、大量の本が置いてあった。ここにも秘密があるようで、アメリカ人が学校で英語を習う時に使う現地の教材をほぼ全てアメリカから持ってきたという。
つまり授業の時間以外でもここにある本を自分で読んで勉強すれば、ここにいる間は完璧な英語教育を受けることができる。授業だけは提供するが、授業以外の自習はほったらかしという学校も少なくないが、ここでは自習の時でも本物のアメリカの教材を好きなだけ提供してくれる。
こちらはお手洗いだ。日本の高級ホテルレベルに掃除が行き届いていて、とてもフィリピンの語学学校とは思えない綺麗さだった。
ETHOS(エトス)の授業
レベルチェックテストを受ける
ここからは授業について見ていこう。今回は実際に生徒と同じ条件で入学から卒業までを体験した。まず入学初日には今の英語力がどれ位あるのかをチェックされる。
一番初めは申し込みフォームに自分のことについて簡単に記入する。
その後、単語チェックのテストを受ける。マークシート式で問題は非常に優しいレベルだ。
次にライティングのテストを受ける。与えらた簡単な問いに対して自分の意見を制限時間以内に書く。
次に発音のテストだ。モニタに映しだされる文章を読む。それを教師が録音して間違えている発音を洗い出してくれる。これを元に授業で発音の矯正をしてくれる。
こちらの問題は通常のテストの半分のボリュームにしてあり、問題は全てエトスのオリジナルだ。最後に推定のTOEICスコアも算出してくれる。
これらのテストの結果を元に教師たちが生徒に最もあった授業スタイルを話し合って決めてくれる。基本的に語学学校は英語が話せない人が来る所なので、自分の今の英語力を心配することは特にない。
ETHOS(エトス)の食事
テストが終わるとちょうど昼食の時間になった。
エトスの昼食は近くに住んでいる地元のおばちゃんが手作りで作ってくれた料理を学校まで届けてくれる。
もちろん強制ではないので、外食することも可能だ。自分の好きなものを選ぶことができる。
私の場合は、このような組み合わせにした。全部で40ペソ(100円前後)だった。
袋から出すとこのような形になる。おふくろの味とでも表現すれば美味しさは伝わるだろうか。100円でこれが食べられるのは非常にありがたい。
ETHOS(エトス)のグループクラスレッスン
続いてはグループクラスレッスンを見ていこう。
私の場合、3人の少人数授業だった。グループクラスレッスンは、ネイティブスピーカーのアメリカ人が行ってくれる。
言うまでもないが生まれてからずっとアメリカ英語を話しているので、発音はフィリピン人と比べ物にならないくらい綺麗だった。
今回は初心者コースに参加させてもらった。モニタに映し出される画像について英語で説明をするという授業だった。例えば二匹のトラが獲物を追いかけている画像が映し出され『この状況を英語で説明して』と言った具合だ。
わからない場合は教師が横から助け舟を出してくれる。授業の雰囲気も非常に暖かく、教師の話す言葉は普段ネイティブスピーカーが会話しているときによく聞くフレーズが多く、勉強になった。
ETHOS(エトス)のマンツーマンレッスン
続いてはマンツーマンレッスンの授業だ。マンツーマンも大きなモニタを使ってこのような部屋で行う。フィリピンのマンツーマンレッスンで、これだけ良い設備でしっかりとした部屋で授業ができるところは正直少ない。
なんとマンツーマンレッスンもネイティブのアメリカ人が行ってくれた。フィリピンでアメリカ人のマンツーマンが受けられるのは、おそらくここだけではないだろうか。
日本人の不得意とする母音の使い分け方もオリジナルのテキストで徹底的に教えてくれた。
授業ではモニタや、プリント、参考書、アメリカの教科書、そしてホワイトボードなど様々な手段を使って授業を展開してくれる。
学校の先生というよりかは、子供に一生懸命母国語を教える母親というイメージの授業だった。
温かみがあったし、本当に心から教えてくれていた。出来なくても特に怒ることもなく出来るまで何回も教えてくれる。
やはり熟練しているのか、非常にわかりやすい授業だった。生徒達にも一番人気の授業だという。
初めのうちは一個一個のアルファベットの発音を丁寧に正していく。
まずは全ての子音をしっかりと発音できるようになるところから始める。
LとRの発音の違いは日本人が皆間違えるようで、教え方がかなり上手だった。おそらくどんな日本人でもこの授業を受ければ発音は完璧にマスターできると感じた。
こちらはLとRの発音の特訓だ。出来るまで5回言おう!と言われ、できるようになるまで練習した。
こちらはWの練習。これもできるようになるまで何度もやってくれた。
最後ちゃんと発音できるようになったら『出来たじゃないか!わっはっはっ!』とまるで自分の子供のように喜んでくれた。校長先生もどちらかということ自分の子供に一生懸命母国語を教えているようなイメージの授業だった。どの先生もビジネスチックな要素は一切なく、本当にお金とか抜きに英語を話せるようになってもらいたいという気持ちがすごく伝わってきた。
ETHOS(エトス)の寮・滞在環境
エトスには2つの宿泊プランがある。ホームステイ型とシェアハウス型だ。どちらでも好きな方を選ぶことが出来る。個人的にはホームステイがおすすめだ。料金もホームステイのほうが安いし、朝起きてから寝るまで英語の日常生活を送ることができるからだ。
エトス(ETHOS)のホームステイ
まずはホームステイ型を見ていきたい。
テレビやゲームも備え付けてある。彼らによると実家にいるような気持ちでリラックスして過ごしてほしいとう考えがあるそうで、できるだけ英語圏に住んでいる一般的な家族と同じ家にするように心がけているという。
こちらがホームステイ者用の部屋である。大きさは一般的なアメリカの子供部屋と同じくらいのサイズだろう。
こちらも部屋は非常に綺麗に掃除されていて、シーツも毎日洗濯してくれている。実際に宿泊してみたが、非常に快適であった。ただしこの家は道路沿いのため車の走行音が気になる人は耳栓などを持参したほうが良い。
ETHOS(エトス)のシェアハウス
こちらはシェアハウスだ。
日常生活に必要な冷蔵庫やウォーターサーバや台所は全て設置されている。
シャワーは温水がでる。勢いも悪くなかったのでそこまで問題無いだろう。
トイレと洗面所はシャワーの隣に備え付けてある。もちろん共同だ。
そしてこちらが宿泊する部屋だ。かなり綺麗に掃除されていた。シーツも新品でおそらく毎日変えてくれているのではないか。ベットも非常に柔らかく熟睡することができた。
ホームステイにしても、シェアハウスにしても放課後は校長先生が家族でのパーティーに誘ってくれたり、どこかに連れて行ってくれたり、週末は行きたい所があれば車でどこへでも連れて行ってくれる。わからないことがあれば校長の妻が何でも助けてくれる。
ETHOS(エトス)の総評(口コミ・レビュー)
まず率直な疑問として、なぜアメリカ人のマンツーマンレッスンが安い値段でセブ島で受けられるのということだ。まずはそこを説明していきたい。
校長とその妻は30年ほど前に教会の牧師としてセブ島に派遣されたそうだ。その後も特に転勤の希望は出さずにセブ島で仕事を続けた。そして数年前に退職したが、そのままセブ島が気に入り家族で語学学校を作ったというからくりであった。家族が皆手伝ってくれるし、年金、退職金、補助金等があるため、安価でセブ島でマンツーマンレッスンを開催できているというわけだ。
なので、この学校はわりと穴場の学校かもしれない。アメリカ人がマンツーマンレッスンしてくれる時点で、他の学校が敵うわけがない。ホームステイともなれば、家に帰ってからも英語だし日常生活をアメリカ人一家と一緒に朝から晩まで行うことが出来る。放課後は完全に家族の一員として過ごすことになるし、夕食時にはいろんな所に連れて行ってくれる。週末はどこかに行きたいと言えば車で連れて行ってくれる。
ただし、デメリットもある。もともと牧師のためその考えは残っているということ。たとえばクラブや酒や夜遊びやタバコが彼らは大嫌いだ。なのでそういった娯楽が好きな人はセブシティーの学校に行ったほうが良い。
そしてもちろん牧師ということはキリスト教だ。そのことは少し考えたほうが賢明だ。すごく家族を大切にするし、愛や温かみを求めし、神様を信じている。もちろん生徒に宗教の話をすることはない。念のため校長にも直接伺ったが、宗教に触れることは絶対にないと断言していたので、そこは安心してかまわないと思う。
ただ、英語はキリスト教から来ている上に、英語を話す人はほぼキリスト教である。そのことを考えると、ここは英語を学ぶだけでなく欧米の文化をもろもろ全て学習する場所なのだと思う。
以上が学校取材の全レポートだ。内容がセンシティブなゆえできるだけ客観的に述べたつもりだが、いかがだっただろうか。なにか不明点がある場合には、チャットかSNSでお問い合わせいただければと思う。
セブ島でアメリカ留学:ETHOS(エトス)
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