標高1500メートルに位置するバギオには多くの教育機関が集中していることもあって学生の活気に溢れた街となっています。そんな彼らが公園で青春を謳歌する光景もここでは珍しくありません。
バギオにはいくつか大きな公園がありますが、緑と植物という点ではボタニカルガーデンに勝るスポットはないでしょう。さらにここにはかつて日本軍によって掘られた防空壕もあります。
気になるボタニカルガーデンをご紹介します。
ボタニカルガーデンの場所・行き方

市内中心部セッションロード周辺からタクシーで約15分ほど。ライトパークやマインズビューパークへと向かうレオナルド・ウッド・ロード沿いにあります。タクシー運転手には「ボタニカルガーデン」で通じます。

通り沿いの入り口付近にはイゴロット族の年配の女性たちが談笑しています。1人10ペソで記念撮影をすることができます。
ボタニカルガーデンの雰囲気
ボタニカルガーデンは緑溢れるバギオ市の中でも特に美しい植物が集められた庭園です。公園内にはイゴロット族の像をはじめ、アジア各国を模した庭園や東屋が建てられています。
美しい庭園

整備された道に沿って歩きつつ緑と戯れることができます。公園内には旅行者やカップルが思い思いの時間を過ごしています。

公園は丘がちなバギオの地形をそのまま利用して造られているため階段が多めです。

物憂げなバギオの長い雨季にもボタニカルガーデンの散策はオススメです。ひんやりとした空気が気持ち良い。
モニュメント

こちらはイゴロット族のモニュメント。たくましい筋骨に腰に据えた剣が迫力を醸し出しています。実はこのイゴロット族はかつて首狩り族として知られていました。しかしスペイン・アメリカ統治で完全にその風習は統制されました。ちなみに「イゴロット」という呼び方はスペイン人が平地民族と区別するために山岳民族に用いた蔑称だったと言われています。
中国風の東屋

緑色の園内において赤い東屋は目を引きます。赤い東屋には「CHINA」と書かれています。

実はバギオ市は中国の杭州市と姉妹都市の関係にあり、この東屋はその証のようです。
韓国風の東屋

こちらは韓国風の東屋。森の中にハングル文字の看板が立っています。

ノリノリで写真に応じてくれました。公園内を舞台に撮影をしているのだそう。
日本の鳥居・地蔵
韓国風東屋をさらに山の斜面に向かって進むと見慣れたあるものが見えてきました。

鳥居です。さらに鳥居に至る階段の両側には無数の地蔵が建てられていました。
バギオには防空壕がある?!

穏やかな空気の漂うボタニカルガーデンの一画、赤い鳥居付近にはかつて日本軍によって掘られた防空壕があります。バギオは戦時中激戦地であったこともよく知られています。

第2次世界大戦中には日本軍の野戦病院として利用されていたというこの防空壕に実際に入ることができます。山の斜面にある小さな入り口からは想像もつかないほど奥深く、いくつも小さな部屋のようなスペースが見られます。
まとめ:溢れる緑と知られざる歴史を感じよう

アクセス良好ながら市街地の喧騒ともかけ離れ、穏やかな空気が漂うボタニカルガーデン。東屋の下で談笑するフィリピンの人々の姿と、防空壕で感じる祖先の歴史。リラックスした庭園の雰囲気と歴史を知る場としての機能を果たすボタニカルガーデンには一度足を運んでみる価値ありだと思います。
雨が上がったら、今日はボタニカルガーデンに行こう。
ボタニカルガーデンの基本情報
| 英語名 | Baguio Botanical Garden |
|---|---|
| 入場料 | 無料 |
| 定休日 | なし |
| 住所 | Leonard Wood Rd、Baguio、Benguet |
| 公式サイト | ボタニカルガーデン |
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