フィリピン・ルソン島にあるコルディリェーラの棚田群の世界遺産などで知られるバギオ。近年では多くの留学生や観光客が訪れています。
しかしフィリピンと聞いて気になるのはやはり治安だと思います。そこで今回はバギオ渡航予定の方のために、現地在住の日本人のインタビューと、実際に訪れたときの様子をもとにバギオの治安について徹底的に解説していきたいと思います。
バギオについて
まずバギオという場所ですが、フィリピンの首都、マニラからバス(車)で6時間ほど北上したところに位置しています。
標高約1500mにあり、気候は年中を通して非常に涼しい、または肌寒い気候です。セブやマニラとは違い、長袖が必要になりますのでご注意下さい。
フィリピン人にも避暑地として利用されており、フィリピン大統領の別荘地もバギオに位置しています。日本で言うならば、軽井沢のような場所です。
バギオの治安について
フィリピンと聞くとマニラ、マニラ=治安悪いというイメージを持たれる方も多いかと思いますが、結論から言うとバギオは比較的安全です。
もちろん海外であることには変わりないので、日本よりも安全ということはありませんし、最低限の注意をする必要はあると思いますが、他の主要都市に比べると格段に治安が良いです。
※フィリピン全体の治安について、対策方法に関しては、こちらの二つの記事をご参考にして下さい。
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しかし油断は禁物です。実際にバギオに行く場合にはどのような点に注意し、どのように過ごせばよいのか。今回はバギオに在住している日本人の方に治安・対策方法についてインタビューを行ってきました。
バギオ在住の日本人に詳しく聞いてみた
森 章二さん
バギオにある語学学校『HELP』の日本人マネージャー。バギオ歴1年半のバギオマスター。
— はじめに、在住者目線でバギオの治安は良いと思いますか?
今まで僕はフィリピンの中でセブ、クラーク、アンヘレス、マニラ、ターラック、バギオを訪れました。その中でもやはりバギオは一番安全です。フィリピンの中でも割と田舎のほうだし、道路などもしっかりと整備されているし、街もきれいでかなり安全で過ごしやすい場所です。
ちなみにバギオの道路は第二次大戦中、アメリカ人から委託を受けた移民日本人が作ったんです。責任者の名前を取ってケノン道路と呼ばれています。
なので基本的に安全なんですが、ひとつだけ注意してほしいことがあって、それはマニラ空港での治安対策です。
基本的にみんなマニラ空港からバスに乗ってバギオに来ると思うんですけど、可能な限り学校送迎バス・ホテル送迎バスを利用して欲しいんです。
たまに少しでも安く行きたいからって言って個人でバギオまで来ようとする方もいらしゃるのですが、かなりの確率でマニラでぼったくりの被害に遭うので、トータルの出費が2・3倍になってしまうということがよく起きています。その上、非常にリスクも高いので、これはやって欲しくないなというのがありますね。どこの語学学校も空港の中でプレートを持ってまってくれているので、それを利用したほうが遥かに安全です。
あとフィリピンって言うとストリートチルドレンを思い浮かべる方も結構いらしゃると思うのですが、バギオではまず見ないですね。避暑地なので、わりと富裕層が多いというのも関係していますし、街全体でバギオの雰囲気を保っているのも関係していますが、他の都市よりは日本に近い雰囲気ですね。
特に問題はありません。しかし学生には勧めていないですね。外国なので、万が一何かがあってからでは遅いので。なのでウチの学校では夜は外出禁止にしています。
— バギオの中でも危ない地域はありますか?
やっぱり観光地です。観光客を狙ったぼったくりとかがあるので、バス乗り場周辺のタクシーとか、観光地の入り口とか、そいういった場所は少し注意したほうが良いです。
— 観光地に行く場合に気をつけることはありますか?
明らかに外国人だと分かる服装で路地に入ったりするのは、あまり良くないです。ネックレスをつけて、ブランド物のバックを持っていたり。あくまで外国ですので、最低限の常識だけ持っていれば特に問題はありません。
街中にものすごい数のタクシーが走っているので、道で手を上げて停めれば乗ることができます。フィリピンの他の場所と比べて料金も少し安いし、ボッタクリとかもないですね。
バギオのタクシーについてはこちらの記事ご覧ください!
車体に〇〇が付いている?バギオタクシーの知られざる魅力に迫る!
この記事では、バギオタクシーの基本的な情報から、他のブログでは紹介されていない知られざるバギオタクシーの魅力に迫ります。
— 今まで周りで被害に遭った人はいますか?
学校のマネージャーなので、学校の話になってしまいますが、生徒・スタッフ・先生含め、いままで何か犯罪の被害に遭ったという人はまだ1人もいません。それくらい安全ですよ。
— ありがとうございました。
このインタビューからもわかるように、他のフィリピンの他の都市と比べても確かに安全度は高いようです。
その他にバギオに行く上で注意しなければならないことがいくつかありますので、対策方法をまとめます。
マニラからバギオ移動における治安対策
おそらくバギオへの旅行・滞在での一番の難所はマニラ空港だと思います。
マニラからバギオの間にクラーク空港という空港もありますが、日本からは直行便が出ていませんので、基本的に日本からマニラまで飛行機で行き、マニラからバギオは高速バスでの移動になります。
そしてマニラ空港ですが、残念ながらぼったくりや恐喝などの犯罪が起こっています。ここではマニラ空港で被害に遭わないための対策方法を解説します。
送迎サービスを必ず利用する
まず前提条件として、インタビューでもあったように空港送迎サービスを利用しましょう。もし送迎がなく、個人で行かなければならない方は、こちらの記事にマニラ空港のタクシーの使用法と、バス乗り場までの行き方が書いてありますので参考にしてみてください。
マニラ空港で安心・安全にタクシーを捕まえる方法
何かと評判の悪いマニラのニノイ・アキノ国際空港。空港にいるタクシーも残念ながら例外とは言えず、ぼったくりや事件が発生しています。この記事ではできるだけ安全に安心に空港からタクシー乗り場まで行く方法をまとめました。100%安全というのは不可能ですが、これらの対策を行っていればある程度の防御は出来ると思います。
マニラからクラーク(アンヘレス)までバスで行く方法【保存版】
マニラのニノイ・アキノ国際空港からクラーク(アンヘレス)までバスで行く方法をまとめました。移動時間は約4時間。バズの料金は340円くらいです。マニラからクラーク、もしくはマニラからアンヘレスまでの行き方を知りたい方はぜひ記事をご覧ください。
送迎あれば安心と思うかもしれないですが、一番やっかいなのが入国時と出国時です。空港職員が手荷物の中に銃弾を入れて、賄賂を要求したり、物品を盗んだりする等の被害が起こっています。一度目をつけられてしまうとしつこくねだってきますので、事前の対策をしましょう。
最後にバギオの諸情報と注意点をまとめておきました。
各種緊急連絡先
- 警察:166
- 消防:160
- 病院:セントルイス大学病院 (074)443-5700
バギオでの注意点
- マニラ空港では送迎を利用する。税関の時には荷物から目を離さない。
- ネックレスや貴金属は身につけない。長財布等も避ける。
- 念のため夜の一人歩きは避ける。
バギオの街の様子や雰囲気に関してですが、別記事で写真・動画とともに掲載予定です。完成次第、公開します。
バギオへ渡航する方への参考になれば幸いです。