フィリピンではいたるところでカラオケセットがあり、いつでもどこでも熱唱しているのが普通の光景です。なんだか、にわかには信じられませんよね。
そんなフィリピンでは、驚きの歌唱力をもつ歌姫がたくさん!普通ではあり得ない場所でスカウト、デビューを果たした歌姫もいるようですよ。今回は、素晴らしい歌唱力を発揮している、フィリピンの人気歌姫を3人ご紹介します。
1.デビューチャンスをショッピングモールで掴んだ!『ゼンディ・ローズ』
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今回ご紹介した動画の女性は、ショッピングモールでスカウトされ、衝撃のデビューを果たした、ゼンディ・ローズ。別名:ショッピングモールの歌姫、またはランダムガール、とも。現在25歳。
動画は、フィリピンの首都、マニラのとあるショッピングモールで撮影されたものだとか。たまたまお店に置かれていたカラオケマシーンで歌っていたところを撮影されました。その時歌っていた曲は、ジェニファー・ホリデーの、「And I Am Telling You」。
パッと見た感じはごく普通の女の子に見えますが、その歌声は通りすがりのショッピング客をも魅了する、強く美しく、素晴らしい歌声でした。歌っているうちにあれよあれよと観客が集まり、大きな拍手と完成が沸き起こります。
こんな歌声を、生で、しかもただのショッピングモールの中で聴けるなんて、すごすぎて鳥肌が立ちます。お金を払ってでも聞きたい、聞き続けたい歌声ですよね。
大ヒットディズニー映画「アナと雪の女王」主題歌をカバーするゼンディ
力強い歌声に元気がもらえますよね。
デビュー後のアルバムはフィリピンのチャートでいきなり2位に躍り出るという快挙。今や世界中からラブコールがかかるゼンディ。目が離せませんね。
2.歌だけでなく、マルチタレントとして活躍!『サラ・ヘロニモ』
BTS of Sarah Geronimo’s OPPO F1 photo shoot
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日本でも知らない人はいないであろう、松田聖子さんの「Sweet Memories」のカバー。しっとりした歌声が特徴ですね。
歌声だけではなく、美しい容姿も魅力の一つで、これまでに10本以上の映画に出演。いま、フィリピンで最も旬な歌手といわれています。歌やドラマ、映画にも出演できる才能をもつ大人気マルチタレントですね。
ちなみに、彼女は幼いころから子役タレントとしてすでにキッズ番組に出演していたそう。2003年に行われたオーディション番組「Star For A Night」に出演、14歳にしてグランドチャンピオンになりました。幼くして、すでに実力者だったのですね。
セリーヌ・ディオンの、「To Love You More」のカバー
「Star For A Night」決勝での歌です。セリーヌ・ディオンの、「To Love You More」。とても難易度が高い曲だと思うのですが、自然に、力強く歌声を響かせています。YouTubeのコメントの中には、「2016年の今でも聴いているよ!」というコメントも見られました。フィリピンの人たちにとっては、伝説的な歌姫なのかもしれませんね。
3.世界的に最も成功したと言われる伝説的シンガー!『シャリース・ペンペンコ』
デビューアルバムがいきなり全米ビルボードチャート「Billboard 200」の中で8位にランクインするなど、驚異的な成功を掴んでいます。その後2009年にはオバマ大統領の大統領就任式にてアメリカ国家を歌うという重要な役割を担当しています。
幼少のころから歌う事が大好きで、のど自慢コンテストにたびたび出場しながら家計を助けていました。13歳で国内のオーディション番組「Little Big Star」に出演し、3位。その2年後、シャリース15歳の時に「STAR KING」(韓国のタレントショー)にも出演。10代にしてフィリピン国内だけでなく、アジアで活動をしていました。
奇跡を起こしたのは一本のYouTube動画。
彼女の熱心なファンがシャリースの今までの活動をYouTubeにアップしており、それらの動画がアメリカの大人気トークショー司会者エレン・デジェネレスさんの目に止まったのです。
ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」のカバー
伝説の世界的シンガー、ホイットニー・ヒューストン「I Will Always Love You」のカバー。自分の曲のように熱唱している姿は圧巻です。
なんと、この映像も彼女のファンにより動画サイトにアップされており、その映像がアメリカの超有名人、オプラ・ウィンフリーさんの目にも止まります。ここから、彼女の人生がまた大きく動き始めます。
約30年続いている、オプラさんの超人気トークショー「オプラ・ウィンフリー・ショー」から出演のオファーが舞い込んできたのです!慈善家としても有名なオプラさんから大きなバックアップを受けるほか、有名プロデューサーのデイヴィッド・フォースターにも支えられ、スターへの道をさらに駆け上っていく事になりました。
その後奇跡が続き、ついに彼女の憧れであったセリーヌ・ディオンと同じステージに立つ日がやってきました。
そして、彼女は全米アルバムチャートでトップ10入りの快挙も成し遂げました。これは、アジア人初の快挙!
その後、彼女はフィリピンで放送されたインタビューの中で自分が「レズビアン」であることをカミングアウト。当初のルックスとはかけ離れた男性ファッションで、全く違う見た目になっています。しかし、カミングアウト後も彼女の支持者はたくさんいるそう。
セクシュアリティの壁も乗り越え、人々の心を動かし続けているシャリース。今後も頑張って欲しいですね!
まとめ:フィリピンの歌姫が世界を繋ぐ
今回は以上となります。いかがでしたか?今回はフィリピンでの女性人気ソロシンガーに焦点をあててご紹介しました。同じアジア圏にある日本とフィリピン、まだなんとなく遠い感じがします。今後、サブカルチャー面での交流の広がりで、お互いの国の距離がより近づくといいですね。