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フィリピン留学

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丸山ゴンザレスが学校経営者にきくフィリピン留学の現状

近年、フィリピンが留学先の候補として当たり前に挙がるようになってきました。理由は5年〜10年前まではなかった細かい情報が手に入るようになったからだと思います。そんな喜ばしい状況の中、次に問題になっているのは溢れる情報の中で正しい情報はどれかという問題です。

そしてこの問題とともに急増しているのが、英語が伸びなかったという留学難民たちです。

そこでフィリピン留学の現状を今一度お伝えするべく、人気TV番組「クレージージャーニー」でも活躍されている、丸山ゴンザレス氏がフィリピン留学のパイオニアの1人である松本文夫さんにおこなったインタビューを記事化しました。

インタビュアー:丸山ゴンザレスさん
昨年セブ島で自ら取材をして『フィリピン留学潜入DVD』を出版し、自身もフィリピン留学を経験している。人気TV番組「クレージージャーニー」でも活躍している。

 

インタビュイー:松本文夫(Mio)さん
英米比豪4か国で語学留学を経験。ベルリッツで語学講師を経て自身の経験をもとに確実に英会話を習得できる授業法を開発し、ストーリーシェアの経営者になる。

 

真の情報が得られず急増する留学難民とは

丸山「よろしくおねがいします。単刀直入お尋ねしたいんですが、よくおっしゃられているフィリピン留学難民ってなんですか?」

Mio「フィリピン留学しても英語が話せるようにならない人たちのことです。また、複数の学校を試しながら転校を繰り返す人たちです。」

丸山「なるほど。留学難民というのはわかりました。では、留学難民が生まれる過程や理由はなんですか?」

Mio「理由は二つあります。学校の経営や実態が悪い場合と、生徒さんが正しい情報にアクセスできていないこと。正しい情報をつかめていないと、学校と生徒の要望やレベルにミスマッチが起きる。後者は学校が100%悪いわけでない場合も多いです。」

丸山「というと?」

Mio「今はフィリピンに語学学校が多すぎます。そしてもちろんどの学校も自校の強みを発信するので、生徒は決めあぐねます。それで、学校をたくさん知っている留学エージェントに問い合わせる。それが意外な落とし穴で、エージェントや情報サイトの中には語学学校からもらえる紹介料の大きさで薦める学校を決めているところもあるという話です。」

丸山「大変ですね。ネガティヴな情報が隠れていたり、情報が少ないままで判断させられた結果、自分の目的や学習タイプと違う学校に決めてしまうってことですよね。学校選びと同じようにエージェントもしっかり選ばないといけないんですね。では、よくあるミスマッチや失敗する例を教えてください。」

Mio「英語上達だけを考えた場合の典型的な失敗するパターンとしては4つくらいあります。」

1)多国籍の学校の場合

たくさんの国籍の生徒に囲まれて楽しく切磋琢磨するイメージと現実は違い、それぞれ国別の生徒で固まってまい、輪の中に入れないことがあります。結局3〜6人の日本人でずっと過ごすパターンですね。「思ってたより英語を話す機会がなく、授業以外は日本語ばっかりだった。」という生徒さんはいます。EOP(英語しか話してはいけないルール)がきちんと守られている学校は、こういったことにはなりません。もちろんEOPにも賛否はありますが。

2)自己学習の暗記が多いスパルタ式学校の場合

授業を大量にとらせるスパルタは授業の予復習ができないので、初心者はオーバーロード(詰め込み過ぎ)になる人がいます。予習復習のための自己学習メインのスパルタもありますが、自己学習が苦手なタイプは眠くなったり、他の事を考えたり集中力が続きません。またTOEICなど試験では点数は伸びるのですが、スピーキングが伸びない人がでることもしばしば。

3)セミスパルタやマンツーマンレッスン数が多い学校の場合

「セミスパルタ」は宿題もテストもマンツーマンレッスンの数もバランスが良さそうですし、マンツーマンレッスン数が多いと成長が早いと勘違いされる人もいますが、きちんとしたメソッドのない学校だと慣れると授業がダレたり、なあなあになる場合。マンツーマンレッスンが長い学校はシステムだけでなく、授業の中身が大事です。

4)日本人経営の語学学校の場合

日本語ばかりになり、いつまでたっても初心者のまま。すごい学習メソッドや独自の方法があると説明を見たり聞いたが、留学してみたらただの暗唱だったり暗記だったり講師の質もよくなかった場合。

 

ミスマッチが起こりやすい学校の決め方
広告の写真やキャッチコピー、ウェブサイトの見栄えで決めてしまう。
「一流の講師陣」など抽象的な強みを信じてしまう。
施設や定員が大きいと安心して、調べずに決めてしまう。
アクティビティーや食事の評価など語学の面以外で選んでしまう。

セブ、マクタン留学をする場合
これは語学学校についてではなく、地域の特性なのでオマケとしてあげさせていただきます。カナダのバンクーバーにワーホリにいくと英語が話せるようになりにくい話は有名ですが、セブ留学にも同じ現象が起きはじめています。とにかく日本人が多く、楽しいので遊んでしまいます。(*もちろんひとによりますが、傾向が強い)また、フィリピン留学の90%がセブに集中しています。語学学校やオンラインスクール乱立が原因で、優秀な講師が枯渇している事実があります。

インタビューを受けている松本さんの学校はこちら

注意すること、解決策はあるのか?

Mio「と、事実は事実としてお伝えしつつもセブにはいい学校も、もちろんありますよ。私もセブでゲストハウス式の語学学校をやっています。矛盾して聞こえるかもしれませんが、結局どの学校に行ってもなにか弱点があるのは当然のことで、事実です。私も1つの学校で誰にでも、どのレベルにも合う学校というのは作れません。」

丸山「たまにあるハリボテの学校をのぞいて、語学学校も弱点改善に向け日々努力はしているということですよね。やはりどれだけミスマッチをなくすかですね。では具体的な解決策とかあるんですか?」

Mio「色々な学校や授業メソッドがありますが、まずは体験をしてみることをお勧めいたします。体験しないでパンフレットやウェブサイトだけで決めて、多くの方がミスマッチを起こします。」

丸山「確かに申込む前に、気になる学校の体験授業を受けてみて自分に合う学校を選べるといいですね。体験授業を受けさせてくれない学校は「選択肢からはずす」でもいいかもしれない。」

そもそもいい学校や授業とは?

丸山「では、いい学校や授業って何ですか?また、上記を踏まえて松本さんの学校ストーリーシェアでは、具体的にどのような授業を展開されていますか?」

Mio「お、いい質問ですね!宣伝になっちゃいますけど、せっかくなので遠慮なく。いい学校と授業はイコールなので授業メソッドの観点から話します。」

Mio「実際のところ「机で1日10時間本読んで勉強したら英語が伸びた」っていうのはだいたい生徒さんがすごいんですよね。普通の人はそんなに長時間机に向かって集中して勉強できない。成功している例があるからって、無理して走り続けて壊れる感じですよね。日本人、韓国人の良くない所だと思います。」

Mio「本当に良い学校は授業自体で効率的に自然に話せるようになるものを提供していくところだと私は思っています。そうじゃないと、わざわざ留学する意味がない。」

丸山「そうですね。基本的には授業で伸びなかったら意味がないですよね。まあ、もちろん予習復習全くゼロなんて生徒さんは英語をやる気があればいないでしょうし。」

Mio「僕が思う言語の習得っていうのは、重要なのは丸暗記ではなく単語や言い回しが、自然と蓄積していくこと。日本語に変換しないで口から出てきたり、理解できる回路を作り上げることだと思っています。身についているから、考えないでパッと出てくる。そうなるまで、英語のシャワーを浴びるプロセスが必要です。」

丸山「なるほど。ミオさんの実体験から導いた答えですか?」

Mio「そうですね。僕はロンドン、ニューヨーク、マニラで留学をし、自己学習も食事以外はいつもやっていましたし、外国人の友達も作り、一緒に生活もしました。日本語も一切使いませんでした。それでも当時は留学難民でしたね。」

丸山「そういう経験があるから、授業が無駄にならないように、無駄にならないようにって、常にそこを気をつけているんですね。」

Mio「義務教育とは違って、お金を払って来ている学校なわけです。6時間になり8時間なり授業の中で、どれだけ伸ばせるのかっていう方法でやらないとおかしい。」

英語の回路を作る作業

丸山「なるほど、そのお話を聞くとストーリーシェアで体験させてもらったCLメソッドという授業は理にかなってますね。」

丸山「経験として、海外で飛行機に乗り遅れそうになった時にスマホのアプリを開いて翻訳とかしていたら間に合わないんですよね。身になっていない言葉以外は使えない。そういう時は脳内で変換してるんじゃなくて、英語の回路がつながっていることでパッと出てくる。これをできるようになったのはCLの授業を受けていたからだと思っているんですね。」

丸山「CLメソッドって子どもが言葉を学んでいくプロセスに似ていると思うんですよ。このやり方が僕には合っていた思うんですよね。」

Mio「まさにその通りですね。忘れそうになった時に同じ言葉が出てきたり間違った時にその場で直されたり。それをずっと繰り返していくっていうのは子供が何年間もかけてやっていることを凝縮して授業の中でやっているのだと思っています。」

丸山「そういうとにかく反射的に英語で聞いて英語で答えるトレーニングのような授業をマンツーマンレッスンでやるっていうのは、自分の語学のセンスに自信がない人や勉強のやり方がわからない初心者には必要だと思う。」

Mio「はい。特に初心者は補助輪と言うかそういうノウハウがないとフィリピン留学しても、自己学習しても、大切な時間を無駄に使ってしまう可能性があるということです。」

丸山「ストーリーシェアだけを極端に押すのもおかしいかもしれないですけど、でもやっぱり僕はすごくやりやすかったと思いますよ。」

Mio「ありがとうございます。」

丸山「ちなみに、僕はフィットしたわけですが、ほかにどんな人がストーリーシェアに来て効果を発揮していきましたか?」

Mio「英語に苦手意識がある人とかですね。特にいろんな学校に行ったけど伸び悩んでいる人ですね。」

丸山「友達に紹介したとかリピートしたとかいう生徒が多いですよね、ストーリーシェアは。口コミってやっぱり大事で、卒業生たちの声を生で聞くことができたら、留学難民が減ると思うんですよね。」

Mio「そう思います。そう言ったものは信頼できる情報ですよね。」

丸山「僕は仕事の都合上、1週間とか超短期の留学しかできてないので、上達したかは置いておいて、おかげさまで留学難民は避けられました笑。皆さんも失敗しないように、まずは体験授業を受けてみることをお勧めします。ありがとうございました。」

 

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By フィルポータル編集部
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昔から縁のあるフィリピンにて、肩書きのない個人として様々なことに挑戦しています。その中でこのフィルポータルでは企画・編集・執筆に携わらせていただいてます。旅と自然と言葉とバスケが好きで福岡→京都→東京を経て、フィリピンに流れ着きました。水のような風のような人生です。「何か一緒にしたい」という声もお待ちしてます。Twitter

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