シドニーで留学生やワーホリ検討者をサポートしているシドニー留学センター。今回は現地オフィスでマネージャーを務める須田啓之さんから、シドニーのワーホリ事情を中心にお話を伺いました。今後オーストラリアでワーホリをしようと考える人には必見の内容です。
須田啓之さん
知人のビジネスを手伝うところから留学業界に触れ、オーストラリアでもエージェント業に携わる。現在はシドニー留学センターにて留学やワーホリする人をサポートしている。
インタビュー地:シドニー
オペラハウスで知られるオーストラリア最大の都市。人口約450万人で、オーストラリアの政治・経済・商業の中心地です。早足のビジネスマンも、手をつないで海沿いの遊歩道を歩く老夫婦も、ルーツを異にしてここにいるすべての人がこの街を織り成しているのを感じます。
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知り合いを通じて留学ビジネスに
— まず、須田さんのオーストラリアとの関わりについて教えていただけますか?
はい。私は現在シドニーに来て2年半ぐらいで、オーストラリア歴でいうと13年になります。最初はワーホリで来て、そのときから現在までずっと留学業界で働いています。
— オーストラリアに渡航される前にも日本でエージェント業をされていたのでしょうか?
いえ。オーストラリアに来る1年前から知人の留学ビジネスを手伝っていて、その流れでここまで続いている感じです。その知り合いに出会っていなかったら、今オーストラリアにはいなかったかもしれないですね。
— 縁でここにいるという感じですね。オーストラリアに本格的に住もうと決めたのはどの段階でしたか?
そうですね、永住権を取ったときでしょうか。永住権がないと、やはり外国人ということで職を探す上でも現地の人とはスタートラインがまったく違ってきます。未だにこの地にずっといるかは自分でもわかりませんが、やりたい事に制限が掛かるのがイヤだったので永住権を取りました。
シドニーでは飲食業が盛ん
— ではワーホリ事情について伺っていきます。シドニーではどんな職業が人気ですか?
やはり飲食業やホスピタリティ系、ツアーなど観光業がメインになってくると思います。ただ英語力がある人は日本での前職に近いお仕事に就ける場合もありますし、デザインや広告・マーケティングの仕事をされる方もいますね。
— これまで相談に来られた方の中でも、ユニークな仕事をされている方などはいましたか?
日本人の方でも、バスキングというファイヤーダンスをする大道芸人の人はいましたね。あとは絵描きを目指す人やダンスをする人など。シドニーでは法的にかないませんでしたが、日本でスプレーアートをしているという方も相談にきました。
— 本当に色々な方がいておもしろいですね。シドニーでワーホリや留学をする人は、基本的にホームステイやシェアハウスなどで暮らしているのでしょうか?
日本からワーホリに来た方は、大体ホームステイですね。約4週間から8週間くらい。それ以降はシェアハウスに移動というパターンが圧倒的に多いです。私の会社でも、ホームステイ先や学生寮、シェアハウスといった居住先を紹介しております。
チャンスに溢れるシドニー
— シドニーで仕事をする上で、須田さんの考える大事なことは何ですか?
そうですね。少なくとも履歴書を持って、足を使って配るということでしょうか。外国人なのでそもそもスタート地点が全然違います。これをしていかないと条件の良い職にありつくのは難しいです。
— たしかに元々ハンデのようなものはありますよね。オーストラリアには法定賃金に準じたローカルジョブと比較的時給を抑え目のキャッシュジョブがあるそうですが、須田さんはどうお考えでしょうか?
そうですね。まず最低賃金がおよそ17ドル程(注:職種・ポジションによって異なります)という設定ですが、これは普通に考えたらありえない時給だと思ってほしいというところでしょうか。そもそもワーホリにやってくる人の多くは仕事の経験や英語力もそれほどないという場合も多いです。
ローカルジョブに越したことはありませんが、たとえキャッシュジョブで働くことになっても金銭について不満を述べるのであれば、厳しい物言いかもしれませんが日本で普通に働いたりアルバイトしていた方が良いと思います。やはり海外に来るということは、仕事以外の面でどれだけプラスアルファを得られるかが大事なところかなと思っています。
— 日本では得られない体験を得るというのがワーホリをするにあたってカギになりそうですね。では、どのような方にシドニーはオススメですか?
そうですね。チャンスや情報という意味では他の都市に比べても圧倒的に多いです。なので、人脈を広げたい、英語力を向上させるなど目的を持っている人には、シドニーは生活がしやすいのかなと思います。
交流を広げる方法としては、Meet upと呼ばれるインターネット上のサービスがおすすめですね。スポーツなど共通の趣味を通じて交流を計るのが目的で、毎月決められたパブにて交流会も開かれたりもします。ワーホリや留学生も使えるのでぜひトライしてみてほしいですね。
シドニーに浸かる。可能性を拡げる
— 在住者ならではの回答をありがとうございます。ではワーホリを検討されている方へ事前にアドバイスされていることはありますか?
そうですね。1つ言えるのは、日本の感覚をそのまま持ち込まないで下さいねということです。「日本だったら」とか「日本人だから」という思考が常にあると、それだけで可能性が潰れていってしまいます。いつも簡単な例として、バスや公共交通機関も日本のような至れり尽くせりなサービスは極めて稀だという旨を説明しています。
あと、日本の感覚のままだと本人もストレスを溜めやすいかと思います。海外に行く1つの意味が、そうした認識を取り払えるところにあると私は思っています。
— 郷に入っては郷に従えという感じ、すごくわかります。ではワーホリで理想の環境を実現するために最初はいくらくらい持ってきたら良いか教えてください。特にシドニーの場合で。
最低限の現地での生活費・交際費・家賃(ご到着時早々にシェアハウスへ移動をされる場合)を含めた資金として20~25万円は持ってきましょうと伝えています。生活ができないと行動も起こしづらいので。もちろん早く来たいという人も中にはいますが、そういった方には仕事が決まらない場合のリスクについても説明し、時期をずらしてもう少し資金を貯めるアドバイスをしています。
— そのほうが現地で選択肢も広がりそうですね。
絶対に広がりますね。
— ありがとうございます。ではインタビューは以上とさせていただきます。
インタビュー後記
シドニー、オーストラリア全体の留学・ワーホリ市場を考察され、これから渡豪する人に的確なアドバイスを送る須田さん。
ワーホリの本当の目的は、日本以外の環境に身を置くことで得られる異文化体験や生活ギャップであるという点。シドニー留学センターでは、あなたのワーホリスタートをしっかりサポートをしてくれます。シドニー(シドニー以外のオーストラリア全土も対応しています)で困ったらシドニー留学センターでお話を聞いてもらうことをおすすめします!