フィリピン留学ブームで脚光を浴びつつあるバギオ。セブ島をはじめビーチリゾートが注目されるフィリピンですが、国内では昔から人気の避暑地として知られています。
またバギオは世界遺産の棚田群や多くの先住民族が暮らすコーディリエラ地方の入り口です。魅力的なルソン島北部の旅にはじっくり時間をかけたいところ。そんな旅の拠点にオススメするのが今回紹介するTALAゲストハウスです。
TALAゲストハウスのコンセプト、施設、オプションをご紹介します!
TALAゲストハウスとは?
TALAゲストハウスのコンセプト
TALAゲストハウスはコーディリエラ地域を中心に活動する環境NGO団体CGN(コーディリエラ・グリーン・ネットワーク)協力の下オープンしました。ゲストハウスのコンセプトは「親子で滞在できる空間」なのだそう。学生や旅行者にとっての国際交流の場であることはもちろん、とりわけ「母と子」にこだわりを持つことには理由があります。
きっかけは2011年の東日本大震災と原発事故による放射能被害、そしてそれによって露骨になった日本のジェンダーギャップ。多くの人が被害に苦しむ中で一際頭を悩ませていたのは小さい子供を持つ母親たちでした。仮に家族がいても育児への責任はほとんど母親の側にあるのがまだまだ日本の現状。
そんな社会に危機感を持って、CGNが提案したのがバギオという地でした。標高1400メートルで空気のきれいなバギオには豊かな自然と子供の早期教育に最適な環境が揃っていました。
またフィリピンでは女性大統領が生まれるなど性差別の少ない国としても有名です。ベビーシッターを低賃金で雇うことができ、なおかつ英語教育も受けられるバギオは日本で苦しむ母親たちに最適な場になると考えた末のアクションでした。TALAゲストハウスにはそんなストーリーがあります。
「TALA」ってどういう意味?
TALAはコーディリエラ地方の先住民族であるカンカナイ族の村で見られる鳥の種類のことです。灰色で小さく、特徴もこれといってあるわけでもない地味な鳥ですが、カンカナイ族の命の糧である棚田を守っていたTALAは村人たちにとってとても大事な存在でした。
よく見るとゲストハウスのロゴも三角屋根にとまった鳥のイラストになっています。ぜひ確認してみてください。
またTALAはタガログ語では「星」を意味するそうで、マニラ方面からやってくるフィリピンの人々はこちらの意味で捉えられているそうです。「夜道を照らす道標のような宿であれたら」という素敵な秘話があるようです。
TALAゲストハウスの場所・行き方
コンセプトについて紹介したところで実際に足を運んでみましょう!
TALAゲストハウスはバギオの有名観光地マインズビューパークやライトパークの近くにあります。タクシーで目指す際にはGibraltar Road沿いの「ホテル・エリザベス」と伝えましょう。
そこからJ.Felipe Stを50メートルほど進むと見えてくる青い三角屋根の建物がTALAゲストハウスです。
ゲストハウス内の雰囲気
全体的に木製家具で統一されたアンティークな宿内には旅や日常の疲れを癒してくれる仕掛けがたくさん!
自由に使える共有ダイニングのキッチン
調理器具や食器、さらには調味料まで備わっているので自炊には完璧な環境です。長期滞在者には嬉しいですね。
ダイニングは世界各地からやってくる旅人たちの交流の場となっています。「Hello」もしくは「こんにちは」なんて挨拶からはじまって気づけば夜な夜な語ってしまったり。
ゲストハウスの醍醐味はなんといっても出会いですよね。そんなダイニングでは意気投合した新しい友達とのビールも進みます。
リビングのソファ
ふかふかのクッションで至福な座り心地のソファ。アバカというマニラ麻で作られたフィリピンならではのソファに腰掛けて飲むフィリピンコーヒーはまさにシアワセそのもの。
日本語の本が読める
長く海外にいると日本語の本が恋しくなったりもしますよね。TALAには歴代の旅人たちが残していった本やスタッフが仕入れている日本語書籍がたくさんあります。
暖色の間接照明
各部屋に備え付けられている間接照明。このランプはフィリピン演劇界で多くの功績を残してきた日本人アーティストSHOKOさんによって作られました。日本から取り寄せた手漉き紙とコーディリエラのイフガオ族の竹細工作家に制作を依頼したというこだわりのランプで優しい夜を過ごすことができるでしょう。
ホットシャワー&ドライヤー
各フロアにホットシャワー、ドライヤーが用意されています。ドミトリールームにもシャワールームがあります。寒いバギオでは水シャワーというわけにもいきません。TALAでは四六時中温かいシャワーが浴びられます。
部屋タイプ
TALAにはシングル、ツイン、ドミトリーと主に3タイプの部屋がありました。
シングル
大きな窓と落ち着いた色調の室内に心休まること間違いなしです。トイレはツインと共同。
ツイン
清潔感溢れる白くて大きなベッドが特徴的です。トイレはシングルと共同。
ドミトリー
広い室内に2段ベッドが2つ並んでいます。受付フロアが男性用ドミトリー、その上の階が女性用ドミトリーです。
ドミトリー内にもトイレ・バスルームが備わっています。
ドミトリーにはエキストラベッドを2つ加えることもできます。
他にもご家族連れや団体のお客様向けのグループルームがあります。こちらはフロアに布団を敷くタイプという海外では珍しいタイプとなっています。
それぞれブランケットやシーツなど完備です。毎日清掃スタッフが綺麗に掃除しています。
部屋タイプ | 料金(ペソ) ※1ペソ=2.3円(2016年7月レート) |
---|---|
シングル | 1,200 |
ツイン、 ダブル |
1,600 |
ドミトリー | 1人600 |
グループ | 1人600 |
エキストラベッド | 400 |
TALAゲストハウスでは13時からチェックインできるため翌朝10時のチェックアウトまでゆっくりとくつろぐことができます。
TALAゲストハウスならではのオプション
TALAゲストハウスは単なる宿泊施設にとどまりません。
宿には先住民族の手工芸品が販売されています。こうした商品の収益によって先住民族の生計に貢献しています。
それに関連して伝統的な暮らしを続ける彼らの村を訪問するスタディツアーや植林ツアーなども定期的に執り行っています。
またTALAゲストハウスで販売されているKAPITAKOコーヒーはコーディリエラ地方で森林栽培された自家焙煎コーヒーです。標高700メートル以上で雨季と乾季のはっきり分かれた限られた地域でしか栽培できない希少なコーヒーで苦みが少ないのが特徴です。
宿の地上階にはCafé YAGAMというカフェが併設されていて、こだわりのアラビカコーヒーを楽しむことができます。
他にも旅の手続きやディープな旅の相談から英語留学のアドバイスまで受けることができます。
まとめ:TALAゲストハウスからバギオの旅を始めよう!
いかがでしたか?
「ゲストハウス」というと少し敷居が高いかもしれませんが、TALAゲストハウスには常に楽しい「何か」が始まる予感があります。単なる宿泊施設ではなく、人生を大きく揺り動かしかねない出会いやきっかけが溢れています。
フィリピン旅行の一コマに、留学生活の週末に、ちょっと足を運んでみるのはいかがでしょうか。
日本人スタッフコメント
最後にTALAゲストハウスの日本人スタッフあゆこさんより一言いただきました。
「TALAゲストハウスでは様々な国や地域からお客さまがいらっしゃいます。今後も国籍や背景の違うみなさまの素敵な出会いな場であり続けたらいいなと思っています。バギオにいらしたら一緒に美味しいコーヒーを囲みましょう!」
とっても素敵な笑顔で迎えてくださりありがとうございました!
TALAゲストハウスの基本情報
英語名 | TALA Share & Guesthouse |
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住所 | 25 J.Felipe Street, Gibraltar, Baguio City, 2600 Philippines |
チェックイン/チェックアウト | 13:00/10:00 |
電話番号 | +63-(0)999-697-0197 日本語OK +63-(0)917-707-5714 日本語OK 携帯電話: 現地時間AM9:00~PM10:00 (日本時間AM10:00~PM11:00) |
WiFi環境 | あり |
公式サイト | TALAゲストハウス |