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フィリピン留学

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フィリピンでアメリカ留学を実施する語学学校「ETHOS」の校長「Barry(バリー)」さんに、語学学校を始めるまでの経緯、フィリピンで英語を教える理由を伺いました。

ETHOS Barry校長

Barryさん
35年前にバイブルティーチャーとしてセブ島に就任。バイブルティーチャー退職後もセブ島が気に入り、家族経営の語学学校ETHOS[エトス]を設立。

フィリピンで語学学校『ETHOS』を設立するまでの経緯

ETHOS Barry校長インタビュー
— フィリピンには、いつ頃いらしたのですか?

1980年に、妻と一緒に来ました。

— 奥様と?

ええ、フィリピンに来る3カ月前に結婚して、そのあとすぐに、バイブルティーチャーをするためにきました。当初は1年半だけフィリピンに滞在する予定でしたが、気に入ってしまって。ここに残ってバイブルティーチャーとして自分たちのキャリアをつくることに決めました。

— フィリピンでの初仕事はバイブルティーチャーなんですね。それを何十年も続けて、そのあとに英語学校をつくったと。

そうですね。2012年にバイブルティーチャーをやめて、ETHOSを始めることに決めました。フィリピンでは、英語ができるとよりよい仕事ができるようになるんです。私たちはネイティブアメリカンなので、英語のクラスを持ったらどうかな、と思って。

バイブルティーチャーの仕事を通して「教える」ということが本当に楽しいなと感じていて。あと、ここではネイティブアメリカンが語学学校をするなんて珍しいですからね。いまでは無事に3年目を迎えています。仕事が変わっても、異文化を持った人たちと交流するのはやはり楽しいです。もう、気付いたら35年も経っていました。

— たしかに、フィリピンでネイティブアメリカンが英語を教えるのはとても珍しいですね。

私たちは、英語を第二言語として教えるスキルをたくさん学びました。聖書についてフィリピンの人達に教える仕事は、英語を教える仕事をしているようなものです。そんじょそこらの人には負けない自信があります。

アメリカ人とアジア人の違い(言葉や文化など)を、35年間の滞在や仕事を通してを学びました。アメリカのイングリッシュスクールは、実は多くの問題を抱えています。アジア圏の文化を知らないこと、言語を知らないこと。その点を私たちはネイティヴアメリカンながら克服しています。

— さすが、30年以上も滞在されていると、説得力が違いますね。

でしょう笑。例えば、アメリカ人はものごとをすごくストレートに言うんです。例えばあなたが何か間違ったことをしたとします。すると「それは違うよ、するべきでない」といった感じ。でも、アジアの人はそうしないでしょう。「もしかしたらそうかもね」といった風に言いますよね。

だから、私たちもそれに合わせて英語を教えるようにしています。あまりストレートに言いすぎると、驚かれることを知っているので。もし間違ったらどうしよう、みたいに余計な心配をしなくていいように接しています。

— なるほど。アメリカの人たちはストレートにものごとを言うのですね。日本人もオブラートに包むというか、やんわり伝える節があります。日本にいらした経験もありますか?

ありますよ。といっても通り過ぎた感じで、あまり楽しめませんでしたね。もっと時間が欲しかった。今は日本オフィスがありますから、今度はもっと楽しめるように計画中です。忙しいからなかなか時間が作れないのが痛いところです。

— いつの日か、といったところでしょうか。

そうですね。まだ見通しはたっていませんが、日本には本当に行きたくて。友達がいるんです。ここにはたくさんの日本人が来ますからね。そういえば、近所に日本人の家族がいたこともありました。旦那さんが日本の会社の役員か何かで、奥様と3歳くらいの子供と3人で。やっぱりどこの国でも小さい子供は可愛いですね。

セブ島に語学学校『ETHOS』を創った理由

ETHOS Barry校長インタビュー
— 次の質問ですが、なぜ、セブ島で英語の先生をしようと思ったのですか?

アジアの人たちが夢を叶えるための助けになりたい、というのが大きな理由ですね。多くのアジア人は英語を上手に話せるようになりたいと思っていますよね。この仕事を通して、英語圏の大学に行きたいとか、英語を使った仕事に就きたいとか、そういったキャリア形成の助けになりたいと思っています。

— なるほど。ステップアップのための語学留学ですね。

そう、生徒たちの多くは英語を勉強して留学をしたいと言っています。そのためには英語を話せることは必須で、私たちはネイティヴスピーカーとしてそれの手助けができる。それをしたいと思っています。これはアジアだけに限りません。オンラインクラスではスペインの生徒もいます。

この学校を始めて以来、たくさんの日本人と会ってきました。皆、自分たちの弱点を知りたいと思っていることがわかってきました。わたしたちはそれを把握しているし、それの解決方法も熟知しています。

— ここに来る前はなにをされていましたか?

ふふ、それは大昔の話ですね笑。

— 今は2015年だから、35年前ですね笑。当時のことは、覚えてらっしゃいますか?

もちろん覚えていますよ。学生の頃はテキサスの大学で物理を勉強していました。それと並行して、電気工事の手伝いをしていました。父親が電気工事士の仕事をしていて、叔父は設計の仕事をしていました。それを通して、施工のスキルを身につけ、そのうちに趣味のようになりました。私たちの家族にも伝染していて、私と妻、子供達、家族全員で施工について話すことができます。

この校舎にはまだ工事中の部分があって、古い部分は全部自分たちで改修しています。壁・天井、照明、床までも全部剥がして新しくしています。働くのが好きなのかもしれません。

— はぁ〜、それはすごいですね。

大学で物理を勉強しながら電気工事の手伝いをしていて、そして妻と出会いフィリピンへきて、私の人生が変わりました。

ETHOSでフィリピン留学する生徒に望むこと「Use it or Lose it ?」

ETHOS Barry校長インタビュー
— 生徒さんたちも、英語を習得して人生が変わったら嬉しいですね。こうなって欲しい、といった願望はありますか?

難しい質問ですね。

ひとつめはもちろん、より英語への理解を深めて、自信をもって英語を操れるようになることですね。あとは、アメリカ人やアメリカの文化についても、理解を深めて旅立ってほしいと思っています。

ニュースや地上波の映画では、アメリカ人が乱暴な印象を与えるものをときどき見かけます。まるでアメリカ人が怒りっぽい人々であるかように報道していたり。でもそれは一部の人たちで、決してアメリカ人を代表しているわけじゃない。だから私たちは生徒たちを丁寧にケアして、それを知ってもらいたい。

だから留学とはいえ、私たちとは家族のように過ごしてほしいと思っています。ここは家族経営で、私の子供や孫もいます。週末に家族で出かける時も、孫たちと一緒に遊んでもらいたい。暮らすことを通してアメリカ人のことやアメリカの文化に触れてもらいたいですね。

以前、東京で英語学校を運営している方(50代・女性)がいらっしゃいましたが、彼女はアント(孫、5歳)とたくさん会話をして過ごしていました。

— 祖母と孫がお話する情景が目に浮かびました。

5歳とはいえ彼の英語はとっても上手で、彼女も実の孫と戯れるかのように楽しく英語の練習をしていました。英語のレベルが似通っていたものですから、とてもいい機会になったんじゃないかと思います。留学中の彼女は、四六時中アントのことを気にしていました。授業中でも休み時間中でも「アントはどうしているの?」と私たちに訊ねるくらいでした。

— なるほど、年が離れていても英語のレベルが同じくらいならば、良い練習になりますね。5歳の子どもと話して英語が上達するなんて、考えたこともありませんでした。

私たちはあまりビジネスビジネスして英語学校をやっているわけではありません。他の学校のなかには、ビジネス色の強い学校がありますよね。私たちはあくまで、暮らしのなかで関係をつくっていって、英語を上達させるサポートをしています。

だから私たちは、ここで楽しく暮らしながら「英語が理解できるようになった」「英語が話せるようになった」という自信をつけて欲しいですね。

— 生徒の一人ひとりを丁寧にケアするには、とても大変な労力が必要かと思います。そのモチベーションは一体どこからくるのでしょうか?

私たちは教えることそれ自体がモチベーションとなっています。エトスでの仕事自体が楽しいですね。バイブルティーチャーを辞めたときに「教える」という部分を残して、なにか他の仕事ができないかと考えたときに思いついたのがエトスでした。教えることそれ自体がモチベーションとなっています。

— 「教える」を楽しむ、という感覚でしょうか。

「助ける」ということもモチベーションの一つかもしれません。英語を教えるという行為は、人々の助けになる。英語を上達させて留学をしたい人たち、新しい仕事を見つけたい人たち、たくさんの人と交流を広げたい人たち、たくさんの人の助けになれる。

フィリピンに暮らす、多くの人たちは英語のトレーニングを必要としています。英語が話せるようになれば、今よりいい仕事が見つかって、賃金もよくなるからです。現在は、週末に聖書の読み方を教えるチャーチサービスというプログラムを提供しています。

将来はもっとお金を稼いで、貧しい人たちに、英語の上達や就職支援を無料で提供できる仕組みづくりをしたいと考えています。そこに向けて活動しているというのも、モチベーションの一つです。

— なるほど、ちなみにバリーさんの趣味はなんでしょう?

ははっ。趣味ですか。ずいぶんとカジュアルになりましたね。若い頃は、バスケットボールに夢中になっていました。いまは施工が趣味になっています。この学校も、自分たちの住む部屋(学校のと同じ建物の3階部分)も、自分たちで施工しました。あとはそうですね、ジムに通うことでしょうか。

— アメリカ在住時に、働くうちに好きになった施工ですね。たくさんの質問に答えていただいてありがとうございました。それでは最後の質問です。

全然大丈夫ですよ。たくさん話したと思いますが、あっという間ですね。

— 英語学習者に向けて、メッセージをお願いします。

「Use it or Lose it ?」ですね。

— 「Use it or Lose it.」とは?

使うか・失うか。どっちがいい?といった意味です。生徒たちはお金を費やして、1か月、2ヶ月、3ヶ月といった期間をここで過ごします。一生懸命勉強をしたら、英語は上達するでしょう。しかし日本へ帰り、ここで得たものを何も使わなかったら、そのうち忘れてしまうでしょう。おそらく2、3週間でかなり忘れてしまいます。

— 使うか・失うか。実にシンプルですね。

私はいつも、「use your English」と言っています。英語のレベルに関係なく、とにかく自分のボキャブラリを使い倒しましょう、という意味です。とにかく使うことが大切です。

“Voice of America”というサービスをチェックしてみてください。これはアメリカ政府がスポンサーになっているウェブサイトで、英語学習者をサポートすることを目的に作られています。
VOA – Voice of America English News

最も大切なことは、それを使うか否か。多くの日本人は、アメリカ人と会話をするときに、下手な英語を話したら笑われる、嫌われると思っているかもしれませんがそれは違います。アメリカ人は、英語でコミュニケーションをとってくれようとすることに嬉しくなるのです。多くのアメリカ人は、表現をすることが好きだし、相手がどのように表現するのかにとても興味があります。

— カンバセーションをするのが好きなんですね。

そうです!ガンガン話しちゃいましょう。わからないことがあったら、とにかく聞いてみましょう!間違えたっていいんです。間違っていないか心配だったら、「私の英語、間違ってないですか?」という風にそれを質問すればいいんです。とにかく使っているうちに友達ができて、さらに上達しやすい環境になるでしょう。「Use it or Lose it?」

— いい響きですね。「Use it or Lose it?」

そうだ、Tシャツに印字したらどうでしょう?けっこうかっこいいんじゃないでしょうか。よかったら日本でも広めてください笑。

— ふふ、かしこまりました笑。日本に戻った時は「Use it or Lose it?」Tシャツを作成しますね。ではでは、ありがとうございました。

まとめ

ETHOS Barry校長インタビュー
バリー校長はジムが趣味のアメリカ人というだけあって、ガタイもよく、ものすごく迫力のある方でした。

しかし身振り手振りを交えて「助けることがモチベーション」と語る様子はとても柔らかく、そのギャップが印象的でした。ぼくは宿泊体験もさせてもらったのですが、本当にアメリカでホームステイをしている気分でした。学校を自分たちで施工したり、ドア枠をアメリカサイズに改修したりしているところにテキサスを感じ、フィリピンにいるのに、アメリカにいる感覚がしていることにとても驚きました。

放浪系フリーライター。引っ越しは年に4回くらい。日本ではゲストハウスに住み込みで働きながら執筆をして生計を立てていました。現在はセブ島でコンテンツライティングのお仕事をいただきながら編集と英語の勉強中。個人ブログ(放浪系フリーライターの日常)も書いています。味覚がハジケルほど旨みのある暮らしを追い求めています。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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