「フィリピンの人件費が安い!」ということで、多数の外資系企業がフィリピン進出しています。日系企業も同様で、僕が住んでいるセブ島でも多数のコールセンターやIT企業を見かけます。
『人件費が安い = 儲かる』という図式が成立すればいいのですが、そう簡単にはいきません。なぜならフィリピンは海外だから。フィリピン人と日本人では、生まれ育った環境も違うし、言語も違うし、宗教も違います。
実際にフィリピンを含め海外に出てみるとわかりますが、日本人が持つ『当たり前』という感覚は一切通用しません。『空気を読む』なんて日本語もありますが、フィリピン人からしたら「なにそれ美味しいの?」って感じです。
でも、多くの企業は、フィリピンを含め、人件費の安い国へ進出したいと考えます。儲けるために必死です。会社が潰れたら従業員が露頭に迷っちゃいますからね。
そういった企業がフィリピンで必ず行うこと。それが採用です。
そこで今回は、これからフィリピン進出を考えている企業向けに、フィリピン人で求人する方法を4つまとめました。ぼくの実体験に基づいてまとめていきます。
フィリピン人の求人方法その①:求人サイトを使う
フィリピン人の採用でよく使われているサイトを4つご紹介します。
JobStreet.com
JobStreet.com
Top job site for career-minded professionals looking for work in Asia. Employers, post jobs and find resumes here.
掲載費用:5,600ペソ/月(15,000円/月)
たぶん一番大手のサイトです。東南アジアで展開しているサイトで、フィリピン以外にも、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナムにも展開しています。
Mynimo
Mynimo
Cebu Jobs – Super Simple Job Search in Cebu, Philippines. Cebu’s Job Website.
掲載費用:1,680ペソ/月〜(4,700円/月)
セブ島でフィリピン人の求人をかける場合は一番おすすめです。掲載日が安い割に、かなりの応募が来ます。
Jobbank.ph
Jobbank.ph
Complete your resume today and we’ll refer you to different companies in the Philippines
掲載費用:1,350ペソ/月〜(3,700円/月)
比較的新しいサービスです。他媒体とくらべて値段が安いです。
Upwork
Upwork
Find freelancers and freelance jobs on Upwork – the world’s largest online workplace where savvy businesses and professional freelancers go to work!
掲載費用:無料
他の媒体と料金体系が異なります。Upworkでは、雇用者の支払額の10%をoDesk側に手数料として支払うという形式です。Upworkはフリーランス採用におすすめです。以前ここに開発案件を発注したのですが、大量のインド人が格安で開発してくれました。フィリピン人も数多く登録しています。
フィリピン人の求人方法その②:フィリピン人から友達を紹介してもらう
よくある方法です。日本でも同じですね。場合によってはインセンティブ(紹介料1,000ペソ程度)等もうまく使っていくべきでしょう。
注意点としては、優秀なフィリピン人の友人から、その友達を紹介してもらうようにしましょう。類は友を呼びます。
フィリピン人の求人方法その③:大学と提携する(大学とコネクションを持つ)
コネクションが必要なので難易度は高いです。でも、一番有効な方法だと思います。ぼくの知り合いの経営者もこの方法を利用しています。
手順としては、まずフィリピンで有名な大学のゼミと提携します。その後、ゼミ生をインターンとして採用します。雇ったインターン生のうち、インターン中に高いパフォーマンスを発揮したら本採用するという流れです。
余談:フィリピンの大学生はインターンシップが必須
あまり知られていないことですが、フィリピンの大学生は全員がインターンシップをします。
「あれ、インターンの期間って決まってるんだっけな…?」忘れてしまったので、Twitterで聞くことにしました。
フィリピン人の大学生ってインターン必須でしたっけ?期間の指定とかありましたっけ?フィリピンマスターのだれか、助けてください、、<(_ _)>
— マナブ@セブ島 (@manabubannai) August 26, 2015
@manabubannai フィリピンマスターの森井です。実は弊社で来年とある大学と提携してぐわっとやる計画ありますです。OJTは大学と学部によって違うのでなんともいえないなー。
— 森井健太@セブ島でビジネス (@moriken1025) August 26, 2015
フィリピンのオフショアマスターである森井健太さんがお答えしてくれました!健太さんありがとうございます!※目の付け所一緒やなという点は、別の会話なので無視してください。
というわけで、フィリピンの大学生がインターンシップ(OJT)をする期間は大学と学部により異なるようです。ぼくの実感値としては、3ヶ月〜半年くらいのインターン経験しているフィリピン人が多いように思います。
フィリピン人の求人方法その④:張り紙を使う
アナログですが意外と効きます。
フィリピンではひとつのビル内に複数企業が入っています。日本と同じですね。そういった巨大ビルには飲食店やコンビニが入っている場合が多く、そこの店舗に交渉して、募集要項の張り紙を貼ってもらいます。
この方法でどういったことが起こるか?例えば、プログラマーを採用したかったとします。まずは同じビル内のIT企業がWebで公開している求人情報をググります。そこに給料が出ていたら、同業他社よりも高い給料で張り紙を貼っておきましょう。フィリピン人は日本人と異なり、会社への忠誠心が低かったりします。つまり、給料が高ければ転職するという意味です。
追記:求人サイトとFacebook広告の組み合わせ技
うちの会社はFbで求人をだして、たくさん募集きてました。
さすがフィリピン人という感じ。
— Misaki Sugihara (@msksghr) August 26, 2015
@manabubannai フィリピン人の求人募集を求人サイトとFacebookでおこなったところ、もちろん求人サイトからも応募がありましたが、Facebookからの応募が圧倒的に多かったみたいです。求人だけでなく、その求人広告を見て仕事の依頼も来ました!
— Misaki Sugihara (@msksghr) August 26, 2015
セブ島在住のデザイナーである美咲さんから情報をいただきました。フィリピン人はFacebookが大好きなので、Facebook広告の効果が高いことは頷けます。美咲さん、情報提供ありがとうございました!
以上、フィリピン人を求人する方法を4パターンまとめました。今後フィリピン進出を考えている方の参考になれば幸いです。