勤めていた銀行を退職後、オーストラリアで留学・ワーホリをした後セブ島に留学した尾濱さん。その時の経験も交えて、フィリピン留学の感想や現地での生活についてお伺いしました。
尾濱満さん(29歳)
オーストラリア留学、ワーホリでの経験から「スピーキングを伸ばすこと」を目的にフィリピン留学。
オーストラリア留学・ワーホリでの経験:納得のいくコミュニケーションをとれなかった
— 以前オーストラリアに留学した際、とてもショックを受けたそうですね。
はい、前年の9月から3ヶ月間通っていた学校でのできごとです。授業が全部グループレッスンだったんです。休み時間は日本人同士で集まってしまうし、他の海外の学生、特に南米の人は積極的に話しかけてくれるんですが、発音が違うためにうまくコミュニケーションが取れなくて。
日本人は文法ができるけど喋れない、でも他国の学生は文法ができないけど喋れるという状態で、授業にまとまりがありませんでした。もちろん、レベル分けはありましたが、やはりグループでのレッスンでしたから、自分自身で納得のいく授業を受けることができなかったように思います。3ヶ月間留学してみて、ほとんど上達を感じられませんでした。
— 学校以外でのオーストラリア生活はいかがでしたか?
3ヶ月間の留学後はワーホリをしました。現地で仕事を見つけて働き始めました。学校よりも働いているときの方が楽しくて、その上英語の勉強もできていましたね。
日中は日本食レストランで、オーナーがマレーシア人だったので、仕事中は英語で話をしていました。仕事中も英語だし、お客さんはオーストラリア人ばかりだったので、ほとんど英語で話せてとても楽しかったです。夜は学校の寮の食堂で、やはり外国人相手に働いていたので、ずっと英語を話していました。
ワーホリで海外の人たちの仕事に対する姿勢に刺激を受けた
その後は、1度帰国して、友達からの誘いもあってカナダにワーキングホリデーに行きました。海外に行ったときの不安さが好きなので、いろんな国に行ってみたいし、将来的には海外で働きたいなと考えています。
仕事に対する姿勢が違うんですよね。日本人は「お客様は神様」なんて言われるくらいお客さん優先なのに対し、海外の人はお客さんとは対等な立場で考えています。店員さんとも友達感覚で仲良くできるこちらの働き方が、自分は好きなんです。
日本では仕事が終わって、飲みに行ってまた仕事仲間と話をする(決まった人たちと)というライフスタイルを経験しましたが、海外では一味違うんですよね。周りの人たちが皆すごく気にかけてくれるし、フレンドリーです。バスの運転手でさえ気軽に話しかけてくれるんですよ。
オーストラリアにいた時、そうした日本にはない雰囲気が良いなと実感したので、もう少し海外での生活を楽しみたいなと思います。
— なんだか全体的にオープンな雰囲気が心地良いですよね。ではGeniusでの授業についてお伺いします。授業の様子やご自分の勉強方法について教えていただけますか?
マンツーマンの授業で、すごく楽しいです。日常会話をしたり、ボキャブラリーを増やしたりしています。文法やリスニングの授業もありますが、私としてはスピーキングがメインでやりたいと考えています。先生に要望を伝えれば、スピーキングの時間を多めにとってくれることもあります。
— Geniusの特徴は国際色豊かとお伺いしておりますが、いかがでしょうか。
はい。一番多いのが日本人で、その次に台湾、サウジアラビアが多いですね。他にもロシア、スペイン、ベトナム人の生徒さんがいます。
— 英語の伸び具合について、ご自身で実感できていることはありますか?
はっきりとはわかりませんが、英語で話をするときに文章の構成ができるようになったと思います。「こういうシチュエーションではこの言葉を使う」というような、だいたいの言い回しはわかってきました。
ワーキングホリデーで英語を使い、働きながら学びたい。
本当は戻りたくないんですが、1回帰国します。でも定職に就く予定はありません。私は今、29歳で、ワーキングホリデーのビザを取得できるのが30歳まで。カナダとニュージーランドの両方を取って、両方とも行きたいと考えています。
ワーホリのビザって、取得してから1年以内に入国しなければならないんですよね。そこから1年間滞在できるので、例えば最初にカナダに行って、1年間ギリギリまで現地で仕事して、それからニュージーランドに入国できたらな、と。現地の語学学校に行くにはお金も必要だし、グループレッスンを受けるなら最初から働いてもいいかなって思います。
— 例えば、カナダだと具体的にどの都市を希望されていますか?
カナダだったらトロントなど、東側のエリアがいいですね。実は、私が初めて一人で海外に出かけたのがニューヨークで、ニューヨークに近いトロントに行きたいなと思います。
— ニューヨークに行ったきっかけは何かあったのですか?
もともと海外旅行が好きで、銀行で働いていたときに1年のうち1回だけ、9日間の休暇を取得できたんです。9日間もお休みがあれば海外に行こうと計画するものの、社会人になるとなかなかお休みを合わせることができないんですよね。
それなら1人で行こうと思って世界の中心というイメージがあったアメリカのニューヨークに行ってきました。飛行機やホテルもすべて自分で手配して、その時は軽い気持ちで「現地で日本人に会えるだろう、日本語通じるだろう」なんて考えていましたが、実際は違いましたね。
英語はわからないし、日本語をしゃべる機会なんてありませんでした。日本人が経営するホテルを予約していたので、宿泊先では日本人を見かけられましたが、一歩外に出たら日本人なんていないんです。
でも、1週間の滞在で地下鉄を乗りこなせるようにまでなったんですよ。他にもオーストラリア、ハワイ、グアム、バリ、マレーシア、シンガポール、韓国、台湾に行きました。でもヨーロッパにはまだ行ったことがないですね。
街並みがすごくきれいだとは思うんですけど、私はどちらかというと旅先で刺激を受けたいと思っていて、アメリカのようなガヤガヤした雰囲気はまさにぴったりなんです。セブもガヤガヤしていますけど、戻ってくるかどうかはまだわかりませんね。
— これで最後の質問になります。英語の勉強はどのように続けていこうと考えていますか?
スピーキング重視で、とにかく喋れるようになりたいですね。ネイティブスピーカーと普通に喋れるくらいまでにはなりたいです。先生との会話には慣れていて喋れるようになった気分になっていても、日常生活だとそこまで喋れないと思うんですよね。
そこを伸ばしていくためにもカナダかニュージーランドへワーホリで行きたいと思います。また、もし日本に帰国することになった時のために、TOEIC®の勉強を始めなきゃいけないなと思います。あと、銀行業界はもう戻らないと思います。いい経験にはなりましたが、固い仕事は肌に合わない気がするんです。3つくらい仕事を掛け持ちして自分のペースで仕事をしたいと思います。
— 自分のペース、というのが肝になりそうですね。ご協力ありがとうございました。
インタビュー後記:英語を活かしてワーホリを楽しむ。ワーホリで学ぶ。
尾濱さんの口からは「仕事に対する姿勢」「日本とは違うライフスタイル」といった言葉が頻繁に登場。留学やワーホリで知らない世界に飛び込み、たくさんの人たちとふれ合うなかで尾濱さん自身に合ったスタイルを模索している途中なのだと感じました。現地の生活に触れる、という目的での留学も良いかもしれませんね。
ワーキングホリデーしたい人にオススメの学校【SOUDA】
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