「You don’t like ○○ ?」
と聞かれて嫌いなのに思わずYes! と答えていませんか?
アメリカに来て1ヶ月くらいの頃は自分も元気良く「Yeah!!」と言っていました。
日本語では、「好きじゃないの?」と聞かれたら、「うん、好きじゃない。」と答えるので、それに引きずられてしまうんですよね。
自分はアメリカの大学に交換留学に来ているのですが、ここに留学に来ている中国人や韓国人、特に日本人なんかは「No」と言わなければならない場面で「Yeah!!」と言ってしまっている印象です。
そこで今回は、実際に起こったシーンとそれを回避するための極意をご紹介します。
否定疑問文のよくある間違い『レストランでの話』
先日友達と近くのファーストフード店に行って、注文を一通りし終わったときの事です。
店員「Would you like anything else? (他にご注文はございますか?)」
友達「Yeah!!…あっ…No!!(はい、あっ、大丈夫です!)」
店員「So, you don’t like anything?(では、他に追加はございませんね?)」
友達「Yeah!!(あります!)」
店員「Um…what can I get for you? (えっと、では、なににいたしますか?)」
友達「えっ!? Nononono!!(えっ!?いらないです!)」
店員「Hahaha…Ah…okay. You don’t want anything.(ははは笑、それでは、なにも追加はございませんね?)」
友達「Yeah!!(あります!)」
としばらく続いていました…笑。日本語では他に追加はございませんね?と聞かれたら、「はい、ありません。」と答えるので、どうもそれに引きずられてしまったようです。
否定疑問文の受け答えで間違えないためには?
英語では否定形のDon’t you〜? で聞かれようと肯定形のDo you〜?で聞かれようと答えがYesならばYes、NoならNoと答えなければなりません。
このシーンでは、No, that’s it. (いいえ、それだけです。) と言えればよかったでしょう。他にも、No, thank you/ That’s fine.と言い換えても大丈夫です。
否定疑問文はネイティブでも間違えることがある
ここで豆知識ですが、ネイティブの方でもyes!と言ってしまうことはしばしばあるようです。そんなときによく使われるのがI mean…というつなぎ言葉です。さきほどのシーンに入れてみましょう。
店員「Would you like anything else? (他にご注文はございますか?)」
友達「Yeah! …I mean, no! No, Thank you. (はい、あっ、大丈夫です!)」
こういうと、店員さんはいらないんだなとわかってくれるでしょう。I meanは直訳だと「私が意味するのは」となりますが、言い直したいときに、あるいは、間違って言ってしまったことを訂正したいときに使われます。こんな場面に遭遇したら焦らずI mean〜を使って正しい意図を伝えましょう。
否定疑問文のクセモノ編『Do you mind~?』
否定形で聞かれたときの注意点をご紹介しましたが、もうひとつだけ曲者がいます。アメリカに来て実際に英会話の中で使われたことは数えるくらいしかありませんが、それは、Do you mind〜?あるいはWould you mind if I〜?と聞かれた時です。
これは「〜したらあなたは気にする?」という表現なので、気にしない場合はNo, I don’t mind(いいえ、気にしません)と返さなければなりません。yes!!と答えてしまっては、気にするの意味になるので要注意です。
具体例をみて覚えましょう
Would you mind if I smoked? (タバコを吸ってもよろしいですか?)
気にしない場合
No, go ahead. (いいえ、気にしませんよ。どうぞ)
No, not at all. (いいえ、全く気にしません)
気にする場合
I’m afraid yes. (恐縮ですが、気にします)
I’m sorry. (ごめんなさい)
※Yes!とだけ答えると少し乱暴なのでI’m afraid(恐縮ですが)をつけるといいでしょう。
頭がこんがらがってきた場合は『Sure』か『No problem』を使うべし
しかし、勉強していると、どっちがどっちだっけ?なんて、頭がこんがらがってしまいがちです。そんなときに使える語句はSure(いいよ!) あるいはNo problem(問題ないよ)です。これだけ覚えておけば、特に考える必要はありません。
まとめ:YesとNoの使い分けは想像以上に難しい
YesとNoの使い方、わかっていただけたでしょうか。自分は大丈夫と思っていても、いざこの場面になるとやってしまいがちです。そうなったときは、I meanできちんとした意図を伝えて、混乱を回避しましょう!あるいは近くの友達がこれをやっていたらHe/She means noと助けてあげましょう!笑
以上です。この記事が参考になれば幸いです。