今回はセブ・マクタン島にある語学学校『ファーストイングリッシュグローバルカレッジ(First English Global College)』で実際に宿泊して授業を体験し、取材を行った。内部の様子を詳細に書いていきたい。
レポーター:伊藤 光太
ライター、クリエーター、音楽プロデューサー。未来の働き方を提案しながら生きてます。
Twitter: @koutaitou
取材期間 | 3日間 |
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英語力 | TOEIC750点 |
満足度 | |
ズバリ | 日本人に合わせた学校 |
ファーストイングリッシュの場所・立地
ファーストイングリッシュはセブ・マクタン島のリゾートエリアに位置している。
更に学校の前にもゲートと警備員が常駐して、部外者は入ることができない。マクタン島ののどかな田舎な上、これだけのセキュリティがしっかりしているので、治安については心配する必要はないと感じた。
だが、発展途上国であることは間違いない。深夜に一人で外をふらつていたら確実に何か犯罪の被害に巻き込まれるだろう。もちろんこれはこの語学学校がという話ではなく、フィリピン全体における話だ。
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ファーストイングリッシュの寮・滞在環境
ファーストイングリッシュの寮は学校と一体になっていて同じ敷地内にある。よって外にでなくても学校生活を送ることができる。
標準的な3人部屋タイプ。それぞれにクローゼット、鍵付きの棚が用意されている。
トイレも清潔だった。普通の語学学校ではトイレットペーパーは付いておらず、自分で購入しなければならないが、ファーストイングリッシュの場合は備え付けだ。
シャワーも非常に勢いの強いものを設置していた。もちろん温水だ。
こちらはガーデンタイプの寮だ。施設内か、別棟か好きな方を選択できる。基本的に室内は全て同じつくりだ。
ファーストイングリッシュの食事
こちらが今回提供された食事だ。どこかのレストランのような食事だった。時間になったら食堂に行けば、席に料理が用意されている。私達が訪れてた際の食事は、バラエティ豊かで味も満足いくものだった。
マクタン島の場合は外食に行くにしても時間がかかってしまうで、学校内でしっかりとした食事がでるのはありがたい。
ファーストイングリッシュの施設
寮の一階に売店があり、お菓子や軽食、飲み物、嗜好品など日常生活で必要になるものが販売されていていた。
また、ファーストイングリッシュには大きな中庭があり教師たちがズンバダンスを開催したりして生徒たちを楽しませていた。
バスケットコートも用意されていて、生徒は自由に使うことができる。
このようなフィリピンらしい建物も施設内に残っており、フィリピン文化に触れることもできるだろう。
また、学校の前では有志の生徒たちが子どもたちに日本の文化を教えたりというボランティアも行っていた。地元の人と触れ合える機会も必ずあると思う。
ファーストイングリッシュの授業
さて、ここからは肝心の授業を見ていこう。ファーストイングリッシュにはマンツーマンレッスンとグループレッスが存在する。ひとひとつ見ていきたい。
ファーストイングリッシュのマンツーマンレッスン
ファーストイングリッシュのマンツーマンレッスンはこのようなオープンブースで行う。
他の学校は自分で指定された教室に毎回行かなくてはならないが、この学校の場合は自分の席が決まっているので荷物も置いて置けるし、自分の辞書やノートもずっと置いておけるので、授業を受ける側としては非常に楽だし、やりやすかった。
ほとんどの授業ではプリントを使用し、穴埋め形式や選択肢問題を解いていく。
なかなか写真と文字だけでは伝わらないと思うので、実際に先生に自己紹介と生徒へのメッセージを撮らせていただいた。こちらの動画で確認して欲しい。
マンツーマンレッスンは融通が効くというのが最大のメリットだ。ある程度形はあるが、自分で授業を作っていったほうが効率的だ。スピーキングが苦手だったら、とにかく話す授業にしてくれと言えばそうしてくれるし、ゆっくり話してと言えばわかりやすく発音してくれる。とにかく自分の英語力を自分なりに分析して足りないところを伸ばしていこう。ここではファーストイングリッシュの中でも個性的なマンツーマンレッスン、ITと復習の授業について詳しく書いていく。
ファーストイングリッシュのIT(瞬間翻訳)授業
この学校にはITという授業がある。ITとはInstant Translationの略で、日本語の文を瞬間的に英語に翻訳してパッと英語の受け答えをできるようにしようというものだ。日本人の特徴として会話以外は完璧なのに会話となると全く話せないという人を多々見かける。それはこの勉強が不足しているからだ。
経営陣いわく「英語のまま理解して英語で答えるという教育法もあるが、そもそもアルファベットでない日本語を使う日本人には不可能であり、瞬間的に日本語から英語にして答えたほうが、早く、正確に返答ができる」とのことだ。
私も実際に授業を受けてみて、たしかにそのとおりだなと実感した。おそらく英語で考え答えるというのは、ネイティブスピーカーと結婚して何年もずっと一緒に過ごしているというレベルの人間でないと不可能なように思える。
実際、この勉強法を記載した本は日本で大ヒットしていて、外国で仕事や学校に行くものにはバイブルとなっている。
全体をお見せできなくて申し訳ないが、この授業ではこのようにテキストに書いてある日本語の文を瞬間的に英語に翻訳する。
例文は最初は非常に簡単なものだ。「明日、私は会社にいきます。」など日常的に使う一文を英語に翻訳して口頭で答える。
実際、受けてみると初めはかなり言葉につまる。しかし繰り返しているうちにコツをつかみ、この場合は”are”を使って聞けばいいんだ、などとわかるようになってきてどんどん話せるようになる。このコツを掴めば日常会話で聞きたいことはほとんど英語で言えるようになると感じた。
とにかく簡単な質問をするのが苦手という人は必ず取るべき授業だと思う。
ファーストイングリッシュの復習授業
ファーストイングリッシュには復習の授業がある。これは他の語学学校にはない非常に珍しい科目だ。
一日の最後のコマに設置されており、その日の授業で聞きたいことやわからなかったことを解決してくれる。
語学を勉強するにあたり復習は非常に重要だ。
たとえば一日授業を受けてわからない単語がたくさん出てきたとしよう。復習の時間がないとその単語を覚える時間もなく次の日の授業にうつってしまい、覚えていないからまたわからない単語が増えるという悪循環に陥る。それが解消されるのは生徒にとって負担が少なくなるだろう。
ファーストイングリッシュの総評
この学校が他の語学学校と大きく異る点は以下の3つだ。
- 復習の時間が設けられている。
- 日本人スタッフが非常に多い。
- 田舎にあるので治安が良い。
これは日本で明光義塾の経営をしていた学校だからこそできることだと感じた。特に親子で留学したいという者には向いているだろう。また、田舎街にあるため非常に勉強に集中できる。セブ中心地の学校に行くと夜遊び呆けてしまって本業の勉強を疎かにしてしまうというのはよく聞く話だ。
だが、田舎にあるということは休日のレジャーは充実しているということでもある。特に自然が好きなものにとっては最高であろう。
また、この学校にはかなり多くの日本人スタッフが駐在している。そのため非常に日本人向けのサポートを受けやすい。学校内にも至るところでその配慮が見られた。例えばトイレットペーパーは全てのトイレに設置されていたし(フィリピンでそんなことは通常ありえない)、日本の学校のようにチャイムも授業開始、終了時になるようになっていたし、しっかりと復習までみてくれる。そして、もし何か不安があればオフィスに行けば日本人スタッフが対応してくれる。特に海外に不安を持つ者はこの学校に入れば不安なく過ごせるだろう。
以上が体験取材のレポートだ。できるだけ客観的に書いたつもりだが、いかがだっただろうか。もし不明点がある場合にはチャット/SNSからお問い合わせいただければと思う。
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