パインス語学学校へ留学後、スカラー、インターンを経てマネージャーをされている日暮武蔵(ひぐらしむさし)さん。さまざまな視点から学校を見た日暮さんに、語学留学をする上でのバギオの特徴、パインス語学学校の強みをお伺いしました。
日暮武蔵さん(26歳)
パインス語学学校(クイサンキャンパス)のマネージャー。もともとはパインス語学学校の留学生で、バギオの滞在は合計で2年と2ヶ月。
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3つのステップを経てマネージャーへ
— 日暮さんはマネージャーになる前、インターンとして参加されたのでしょうか?
はい。スタッフになったのが1年以上前ですかね。最初はスカラーシップという制度(無料で授業を受ける代わりに、授業以外はお仕事の手伝いをする)を6ヶ月間経験し、そのあとにインターンシップ、スタッフとしてやらせていただいているって感じですね。
最初にフィリピン留学に来たのが2013年の9月で、2か月間パインスに留学していた経験もあります。
— ステップが3つくらいあるんですね。
学生にも「どういう経緯でここにいるんですか」ってよく聞かれるんですよ。僕は「4つのステップがあって、学生、スカラー、インターン時代を経て、今ここ」って説明をしています。
ステップを経るごとに見え方が変わった
— 4ステップ目が現在ということですね。学校の見え方は変わりましたか?
結構変わりました。パインスって、王道のイメージがあると思うんです。整っていて、設備がしっかりしていて、スパルタで、みたいな。でも学生に視点を向けると、変えられることが無限にある。
例えばコース変更の手続きを簡略化したり、部屋を変える時も簡単にしたり。先生を変えたいって要望をちゃんと聞けるようにしないといけないなど、スタッフになってみて、まだまだやれることがたくさんあるんだなって気付きましたね。
— 提供するものをどんどん変えていけるんですね。カリキュラムについては、既にかなり豊富だなという印象があります。留学生の英語レベルを1〜10段階に分けられますよね。
そうですね。パインスでは、1〜3の学生がリフレッシャーキャンパス。4〜5がブリッチングキャンパス。6以上がチャピスキャンパス。数字が増えるほど上級者です。
リフレッシャーとブリッチングは同じ建物内にありますが、3つのキャンパスがある感じですね。
英語に慣れさせて、あえて鼻っ柱を折るスタンス
リフレッシャーキャンパスは、和気藹々として楽しい雰囲気です。行ってみるとよくわかりますよ。英語に慣れてないとかテストの点数がイマイチ取れないとか、リフレッシャーの学生は、英語を話す機会が今までなかったためにシャイなんですよね。
リフレッシャーの先生が心がけているのは、楽しく話そう、英語に慣れていこう、多少はミスって身も気にするなってスタンスなんですよ。で、ブリッチングキャンパスに上がってくると、鼻が伸びてるんです。
ブリッチングでは鼻をへし折ります。英語に慣れ親しんだとしても、文法に視点を向けると、まだまだ分からないことがたくさんある。難しい表現とかリスニング能力、スピーキングの速さもまだまだって気づいてほしい狙いです。
ぽきっておられた鼻が治り気味になってくるとチャピスキャンパスに行くんですけど、そこではより高度な授業を受けてもらいます。「英語を学ぶ」から「英語で学ぶ」環境になっているのがチャピスキャンパスの特徴です。
— レベルの高い英語を学ぶとなると、先生自身も大変ですけど採用も大変そうですよね。
チャピスキャンパスの講師は年齢層も高めなんですよ。チャピスキャンパスでは30〜30後半の人が増えている。彼らは英語を話せるだけじゃなく、30年間の人生を全うしたバックグラウンドがあるじゃないですか。
子供を産んだり大学出たり仕事で壁にぶち当たったり。それがあるからこそ、英語以外にもいろいろなことを教えられるのがチャピスの講師陣。
聞き取れるほど伸びが早い。入学テストではリスニングを重視
— 留学生のレベルに合わせた3つのキャンパスがあるのですね。レベル分けテストは、入学後にやるのですか?
入学後です。土曜日にピックアップ、日曜日に学校に到着して、その日の午後からライティングとリスニングのテストを受けてもらいます。月曜日にはスピーキングのテスト。
— レベルチェックチェック後の振り分けについて、詳細にお伺いしてもよろしいでしょうか。
そうですね。厳密に言うとリスニングが一番配点としては高くて。なんでかというと、僕らが子供の頃って絵本を読みきかせられたりするじゃないですか。で、いつの間にか日本語を扱っている。
リスニングの能力が高い人は、インプットできる量が多く、いずれはアウトプットに結びつくって考えているんです。
— 聞きとれれば理解が進み、授業の内容もより濃くなると。比率的にはどのレベルの留学生が多いでしょう。
だいたいレベル2、3が多いです。2〜3割が留学中にブリッチングキャンパスに行きますね。実は1タームごとにレベルが1個上がるんですけど、チャピスキャンパスに行くためにはPEPT(Pines English Proficiency Testの略称)っていう難しいテストがあります。
パインス独自で開発されたテストで、このテストを通過しないとチャピスキャンパスにはいけません。
— 1タームが1か月でしたよね。ちなみにPEPTの通過率はどれくらいでしょうか?
はい、1ヶ月です。肌感覚ですが、通過者は受講者の50%くらいですかね。かなり厳しいです。
2年過ごして見えたバギオの特徴とパインスの強み
— 日暮さんは合計で2年くらいバギオに滞在されていますよね。長期滞在者として、バギオにはどんな印象をもたれていますか。
バギオって仲間意識が強いんですよね。それぞれの学校に強みがあって、横のつながりを強くすることによって日本の英語学習者のニーズに対応している感じです。
— 競争というよりは共存に近いイメージでしょうか。他の学校と比較したパインスの特徴は?
やっぱり、大きな学校なんですよね。日本人スタッフも5名いますし。500人位は許容できます。その分、いろんな学生に出会いますよね。僕が留学中に出会った同期のなかには、留学終了後に世界一周をすると言っていた一つ年上の女性もいました。
キリマンジェロに登って、27か国ヒッチハイクでまわって、ホームステイして、今はオーストラリアにいて永住を狙っているそうです。そういう出会いっておもしろいじゃないですか。めちゃくちゃ色んな人がいるんです。その人たちと出会えるのがパインスの特徴なのかな。
もう一つが、コースがたくさんあることですね。一つずつ説明してもいいですか。
様々なニーズに応える豊富なカリキュラム
10コースありますね。パワー、インテンシブ、プレミアムセブ、プレTOEIC、プレIELTS、TOEIC、 IELTS、TOEFL、OPIc、ギャランティーIELTS。
— 全てお伺いすると膨大な時間になりますね笑。主なコースをお伺いしてもよろしいでしょうか。
はい笑。一つは、パワーESL。このコースはマンツーマンの授業が4時間と、グループ(4対1)の授業が4時間の、合計8時間。主に、英語にたくさん触れよう、いろんな学生と触れ合おうってコースになっています。
パインスでは、いろんな国籍の人とグループ授業を持てることが特徴ですね。韓国人・中国人・ベトナム人・フィリピン人、ちかごろはモンゴルからの留学生もいます。
インテンシブコースというのはマンツーマンが5時間、グループは2時間です。これは日本人向けに開発されたといっても過言ではないコースです。日本人ってシャイじゃないですか。グループで自分の意見が言えない、もっとマンツーマンの時間がほしいっていう人向けです。
— 7時間ですと、予習・復習の時間がパワーESLよりも増えますね。
そうですね。その他はプレミアムESLコースがあります。7コマすべてマンツーマンのコースで、講義を自在にアレンジすることができることがメリットです。
— 先生と随時相談しながら授業内容を決めるということでしょうか?
入学の段階で担当のヘッドティーチャーと面談してもらいます。面談をしてある程度ニーズを引き出した上で、じゃあこういう構成にしていこうっていう具合です。
学生さんが、ちんぷんかんぷんな場合にも備えて、パインスではA〜Eのオプションを用意しています。スピーキングをやりたい人はオプションA、ライティングはBがオススメ、と提案できるようにしています。
— 授業のパッケージが幾つかあるようなイメージで合っていますか?
そう、パッケージです。あとはテスト対策コースですね。TOEIC や IELTSなど。
— 資格試験に特化したものもあるのですね。日本の方はTOEICを気にすると思いますが、専門の先生がいらっしゃるのでしょうか。
TOEICに関してはチャピスキャンパスでやっています。TOEICはマンツーマンが4時間、グループが4時間の合計8時間です。講師は基本的にTOEICをずっと教えている人が担当しています。
ベテランがTOEICを教えている感じですね。新任に教えろと言っても教えられないので、ある程度現場になれた講師に担当してもらっています。主なカリキュラムに関しては、ざっとこんな具合ですね。
これから留学される方へ
— 豊富さが十二分に伝わってきました。レベル別に3つのキャンパス、10個の学習コース。たくさんの留学生を許容できるのもうなずけます。最後に、留学生にお伝えしたいことがありましたらお願いします。
“Expose by yourself.”っていう言葉をよく伝えています。僕の2年間を集約した言葉ですね。
エクスポーズっていうのは、自分を危険な目にさらすみたいな意味があります。僕は、現段階の英語能力ではギリギリ越せない壁を探して、そこに自分を追い込むようにしています。例えば、英語を流暢に話せないけど、先生方にプレゼンするとかスピーチするとか。
— なるほど。ギリギリできるかできないかのレベル。
失敗だらけでしたが、英語学習って長い道のりじゃないですか。僕もまだまだ勉強してるし、だからエクスポーズしてくれって学生さんに言ってるんです。エクスポーズしまくったら、英語はもっと伸びると。
その上で大事なのは、意外と留学中じゃなくて留学後。例えば留学後に日本の居酒屋でバイトしていたら、留学になんか意味あったのかなって思っちゃいます。
— 英語を使う機会が減ってしまっては、レベルが落ちる一方ですもんね。
そう。ですから日本に帰ってから英語とどう向き合うか、もっと真剣に考えてほしいですね。これから来てくれる人は、留学後、英語を使っている自分をもっとイメージしてきてもらいたいです。
留学が終わって、まだイメージした自分じゃないのであれば、別の国に行ってインターンしてもいいし、別の国で就業してもいい。それを繰り返すと、最終的には英語を扱う人材になっていると思います。
なので留学中は、留学後のことを考えてエクスポーズしてくださいとよく言っています。
— “Expose by yourself.” ですね。ありがとうございました。
インタビュー後記
キャンパスの特徴、カリキュラムの特徴、語学留学をする上でのバギオの位置付けがとてもよく理解でき、日々改善の姿勢で働く日暮さんの姿が目に浮かぶインタビューでした。500名以上も収容できる大きさ、豊富なカリキュラム、それ故に様々なバックグラウンドを持つ方と出会える。
迷ったらパインスへ行こう、と言えそうですね。
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【徹底取材】英語上級者はバギオのPINESチャピス校へ【施設・寮・食事】
フィリピンバギオ留学のパイオニアであるPINES(パインス)のチャピスキャンパスを取材しました。パインスは2つの校舎を持っており、本記事はは上級者向けキャンパスの授業、施設、食事のご紹介です。バギオ留学が気になる方はぜひご覧ください。