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「3日連続徹夜できたら就職をやめる」舞台俳優友野さんの覚悟の話

新聞学科を専攻していた学生時代、同級生が就職活動をする中、俳優の道を選んだ友野翔太さん。演劇舞台と自分の関係、そして夢を追う過程でバギオ留学を選んだ経緯を語ってもらいました。

友野翔太さん(29)
舞台俳優として日々稽古に打ち込む傍ら保育士としても勤務。帰国後9月からはセルビアをはじめ、旧ユーゴ圏での舞台公演に参加する。イギリスの舞台演劇への興味が英語学習の動機に。

留学先 WALES
満足度
留学期間 3ヶ月
英語力 初心者

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By フィルポータル編集部
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撮影地:Cafe Will

バギオのCafe Willで勉強も作業もはかどるはかどる!

運命のサイコロ〜3日間徹夜できたら〜

運命のサイコロ
— 改めて、お名前とご年齢からお伺いしてもよろしいですか?

友野翔太と申します。29になりました。

— 日本ではどういったことをされていましたか?

俳優、舞台俳優です。

— 俳優、というか表現者への憧れはいつ頃から持っていらしたんですか?

子どもの時からテレビや映画に憧れがありました。それで、大学で演劇をはじめたんです。

本気で役者の道に進もうと思ったのは、大学3年のときにある演出家に出会ってその人のもとで稽古してからです。その人の言葉や考え方に共感し、しかもそれは周りの大人にはないものだったので。

— なるほど。上智大学で新聞学科に入った意図としては、テレビ業界との関わりを意識してのことですか?

そうです。今考えると中途半端な選択だったんですが、まだ演劇も本格的にはじめる前だったので演劇の専門学校に進学するという選択肢は当時ありませんでした。いわゆる普通の大学の中で上智大学の新聞学科に決めました。新聞学科ではテレビ制作というカリキュラムの中で演者やニュースキャスターと同時にディレクターやカメラワークも学べるという内容が魅力的でしたね。

— 演者側と制作側の両方を学べるというと、相当幅がありますね。

在学中はどちらもやりましたね。新聞学科なのであくまでジャーナリズムがメインでしたが。

— 演劇の道に進むときに迷いは全然なかったですか?

親にお金を払ってもらって進学した大学なので周りの反応は様々でしたが、迷いはなかったです。
…確か3日徹夜したことがなく、それができたら演劇の道に進もうと思って挑戦して、3日徹夜できたので、就職するのをやめて演劇の道に進むことにしました笑。

— え?その3日徹夜っていうのは、当時大学の課題か何かがあってちょうどハードだったからということですか?それとも日常生活の中で急に3日徹夜したんですか?いきなり「よし、3日寝なかったら俳優なるぞ」みたいな笑?

課題も何もなく、唐突にです。アホですよね笑。

夢を優先するための試行錯誤の日々

夢を優先するための試行錯誤の日々
— 面白いですね笑。大学卒業から現在までの流れを簡単に教えてください。

大学の後半で外部との関わりが既にあって、2度事務所に入ったりもしていましたが、ソリが合わなくてやめました。

それからはフリーの演者ですが、卒業してから先ほどお話した演劇の道を選ぶきっかけになった演出家の下で2年程やりました。その後文学座付属演劇研究所に入って1年、その後、現在の演出家の下で3年目になります。

演劇とはまた違いますが、2015年に保育の試験を受けて保育士にもなりました。

— なぜ保育士だったんですか?

とにかく演劇を優先しつつも、お金を効率よく稼げて融通の利くバイトを色々と試した結果ですね。

— 保育士以外にも経験されたんですか?

一番長かったのが渋谷の劇場です。そこではバギオから帰ってからも働くつもりですが、大学の3年くらいから続けていますね。

色々試して面白かったのは、保育士の前に働いていた共同シェア畑ですね笑。自分は何にも知識ないのに管理人的なポジションで、知識のある人の下で教えてもらいつつ畑を耕したりしました笑。

でも最終的には保育士に落ち着きました。今お世話になっている演出家の方もそうですけど、今の職場は留学や海外での舞台挑戦を打ち明けた時にすごく応援してくれて、正直ビックリしましたね。本当にありがたいです。

This is it!英語が必須事項になった日

This is it!!英語が必須事項になった日
— お伺いしていると未知に飛び込むことに抵抗がないというか…。なんかいいなって思います。それでは能動的に動かれている中で、英語に興味を持ったきっかけを教えてください。

2つあって、昨年の海外公演でベトナムに行ったんですけど、そこで周りが英語でコミュニケーションとっているのを見て、海外公演をしていくなら英語は必要だと思ったこと。
あとは2年くらい前に映画館でイギリスの演劇をライブで上映する企画がありまして、それを見たときに度肝をぬかれたというか、なんじゃこれはって思ったんです。

それまで日本の演劇しか見たことなくて、僕は僕の中に演劇の理想みたいなのがあったんですけど、イギリスの演劇をみて「これだ!This is it!」と思いまして笑。

— This is it!それは映画館で放映された演劇のドキュメンタリーということですか?

イギリスの劇場で行われている芝居を何台かのカメラで撮って編集しているっていう感じですね。それからイギリスに興味をもちまして、それがバギオに来る大きな動機にもなりました。

— イギリスでも舞台に出たいという願望ですか?

いえ、舞台に出たいというよりも本場の雰囲気を味わいたいんです。学校に入りたいけど、お金が足りない。でもイギリスでは演劇のワークショップが盛んなので、とりあえず行ってみてオーディションも受けてみたり、とにかく毎日本場の演劇に触れたいです。

また、イギリスでアジアの人が演劇をするのは、風当たりが強いという話も聞いているので、そこも自分で感じたい。その上でその先のことを決められたらなって思ってます。

前編のまとめ

前編のまとめ
サイコロを振るように進路を決めた友野さんの選択は、一見無謀なように見える。しかし、大学を選んだ経緯や師事する演出家を決めた理由を聞いてみると、最後の判断は自身の感覚に委ねながらも、前後の予測や計画はしっかりと頭で考え抜いている様子が伝わって来ました。

前編では演劇との出会い、英語を学ぶ動機について語っていただきましたが、後編ではバギオでの留学生活、そしてその日々の中で何を感じたかについてお話いただきました。

後編:バギオ留学は必然の寄り道。舞台俳優友野翔太が得た大きな着想

 

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インタビューと社会派コラムを担当するライターです。いろんな場所に行って、たくさんの人と話して、その声を代弁できる情報屋でありたいと思っています。個人ブログ(さぐりさぐり、めぐりめぐり)で紀行文・コラムも書いてます。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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