フィリピン留学相談はスピーディーで選ぶ時代
ビジネス

この記事を書いた人

フィリピンのセブ島で語学学校(Brighture)を起業して約8ヶ月が経過しました。しかし今でも、海外で仕事をするという経験に色々苦戦をしています。

そこで今回は、これらの経験を共有したいと思います。そして、これからフィリピンでの起業を含め、海外で働く・英語を使って仕事をすることを考えている人の役に立てれば幸いです。

文化が違う。日本の当たり前が全く通用しない

文化が違う。日本の当たり前が全く通用しない
私が最初にセブ島に来たのは2014年の語学留学の時です。それが私の初海外だったのですが、日本の当たり前が全く通用しませんでした。

例えばタクシーです。フィリピンでは、車の渋滞が激しく、よく渋滞に遭遇します。そんな時ドライバーが言います。

「混んでるから、追加で40ペソ(約100円)払え。」

すかさず私は、こう答えます。

「おいおい。そんな時のためにメーターがついてるんだろう!混んでる時もメーター動くんやから、メーターに従え。」

今ではこんな光景は当たり前と思えるようになりましたが、経験のない方ならはじめはびっくりしたり、戸惑ったりすると思います。

次に不動産契約をするときの話。

これも信じがたい話なのですが、契約前に出された図面と、契約後に出された図面が、こちらの承諾なく勝手に変えられているのです。通常不動産の契約をした後に勝手に図面が変わってることなんて、日本ではありえません。

インターネットの接続時にも事件がありました。こちらも契約をして業者が来たのですが、日本では通常30分くらいで終わるセットアップがなんと1ヶ月以上かかりました。

こんな時には、絶対に引き下がってはいけません。自分たちの主張をしっかりと相手に伝えるのです。

ここで押し負けると完全に相手の思うツボです。たとえ相手が間違っていても、間違っている相手の主張が通ったりします。必ず自分の意見を主張しなくてはなりません。こんなこともなかなか日本では遭遇しません。

結局日本の当たり前はグローバルスタンダードではない、ということです。海外で働く場合や起業する場合、この意識を持って仕事をしないと身がもたないでしょう。

イメージとしては、斜め後ろ上方45度くらいから槍が飛んでくるイメージです。前だけを見ず、想定外のことが起きる覚悟をしておきましょう!

英語はやはり必要である

英語はやはり必要である
日本ではよく『ブロークンイングリッシュでも良い』などと言われていますが、私はそうは思いません。正しい英語をしっかり話し、意思疎通を図る必要があります。

英語に敬語はないと言う人もいますが、わん曲的に表現する方法はたくさん存在します。

例えば従業員を叱る場合などは、相手にどうやって伝えるかという英語力が必要になります。どの言葉が強くて、どの言葉が弱いのか、わん曲的に伝えるにはどうすればいいか、など。この辺りをしっかり理解しないと、従業員の信頼を得ることはできません。

私の場合もこの叱るというシーンで何度も失敗しました。実際にかなりきつい表現を使ってしまい、相手を深く傷つけてしまったのです。

もしも相手が私のことを『英語が流暢ではない日本人』とわかっていたとしても、きつい言葉を言われたら良い気持ちはしません。そして私としても『この日本人は英語が流暢ではない』と思われるのが、とてもイヤでした。

また、従業員・同僚のフィリピン人は英語ができない日本人に対して不満を持っているようです。少なくとも私たちの講師に話を聞くと、過去に勤めた語学学校の日本人経営者やマネージャーたちと意思疎通がとれずに、不満を溜め込んでいたという話をよく耳にします。

とくに東南アジアは成長スピードが速いので、英語が完璧になってから働こう・起業しよう!では遅いのも確かです。行動のスピードを重視してほしいですが、仕事をしながらでも正しい英語は身につけなければなりません。
関連記事:ビジネス英語勉強法における3つのステップ

プライドを傷つける行為はしない。そして鉄は熱いうちに打て!

プライドを傷つける行為はしない。そして鉄は熱いうちに打て!
この点もとても重要です。例えば誰かを叱る時に、人前で叱るということはよっぽどのことがない限りしてはいけません。

日本ではよく人前で部下などを叱ったりすると思うのですが、この点に関しては、海外ではとてもシビアです。

私の場合、人を叱る場合は、必ず別室で行います。そして褒める時はみんなの前で褒めます。こういった相手のプライドを思いやる気持ちが重要です。

もう一つ重要なのは、事が起きたらすぐに叱る・褒めるということ。これについてはもちろん日本でも同じです。時間が空いてから叱る、褒めるをしても効果は半減してしまうものです。事が起きたらすぐに行動する。これは海外でも日本でも鉄則です。

以上がフィリピンで起業して約8ヶ月で出会った苦労と解決策の一部です。

もちろんこれ以外にもいろいろなことがありましたが、私がフィリピンという地で起業してわかったことの中で重要と感じたことは上記の3点です。

今後、フィリピンでの起業を含め、海外で働く・英語を使って仕事をすることを考えている方の参考になりましたら幸いです。

株式会社THREE 代表取締役。1985年生まれ 大阪府出身。 高校在学中からミュージシャンとして活動。 バンド解散後アパレル系企業に従事し、西日本一位の成績を獲得。 2008年に不動産業に転職し、大学に通いながらもトップクラスの業績を収める。日本各地で講演活動も行っている。

SOUDAバナー

編集部からのおすすめ記事一覧