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日本からも近く、観光地やダイビングスポットとして、また近年ではフィリピン留学やフィリピン人講師によるオンライン英会話等で耳にすることも多くなったフィリピン。同じアジア圏にあり、日本人にとって身近な国の1つではないでしょうか。

では、そんなフィリピンのことを実際にはどのぐらいご存知ですか。フィリピン人のことを「フィリピーノ」と呼ぶことも多いですが、なぜだかご存知でしょうか。

実はフィリピーノという言葉は、長らくスペインの植民地にあったフィリピンで生まれた言葉であり、「フィリピン生まれのスペイン人」を指したことが由来となっています。

フィリピンのみならず、その国を知るために欠かせない歴史と文化。フィリピンを表す4つのFの前に、まずはフィリピンの歴史と文化を簡単にご紹介します。

多大なる影響を与え続けるフィリピンの歴史的背景

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フィリピンの歴史的背景は、日本でも学校で習うため耳にしたことがあると思います。約400年ものあいだスペインの支配下にあったフィリピンは、その後アメリカの植民地となり50年を経て、最後に日本の支配下に4年間置かれることになります。このように様々な国の支配下にあったフィリピンは、多様な文化が混ざり合い、今でも独自の文化を形成しているのです

多様な文化が入り混じるフィリピンの文化

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フィリピン独自の文化と記したものの、多様な国の多様な文化が入り混じって形成されているため、フィリピンには日本やその他の国のような「これこそがフィリピン文化」という定義づけが非常に難しいとされています。

定義づけが難しいのはフィリピン文化だけではありません。フィリピンで話される言語も170を超え、7,100もの島々から成り立つといわれるフィリピンですが、多くの離島は潮の満ち引きによって姿を現したり、消したりと正確に数えられる島の数すらないのです。世界各国のなかでも、特有の歴史と、その歴史から生み出された混合文化を持つ、珍しい国フィリピン

さて、そんなフィリピンを表す「4つのF」についてご紹介します。

フィリピンを表す4大要素「4つのF」とは?

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定義づけができないフィリピン文化ですが、この4つのFを知っておくことで、世界でも稀なフィリピン文化を少しでも理解することができるはずです。また、4つのFからフィリピン人の特徴が見え、これまで抱いていたイメージとは異なった見方ができるかもしれません。

1.Family (家族)

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異なる国の支配下に置かれ続けた時代から、いつのときも変わらず普遍的に受け継がれてきたのが、1つめのFである「Family・家族」です。フィリピンでは家族を何よりも大切に想うことは、先住民の時代から受け継がれ、長い歴史を経た今もなお人々は家族を最も重要視しています。

そのなかでも、特に年配者に敬意を払うことは絶対的なルールとして根付いており、日本の昔にはあった家族の絆の強さが、今も薄れることなく続いているのです。日本の昭和時代を思い出させるような光景が、フィリピンの家族では今もなお当たり前の日常としてそこにあり、それはこれから先もずっと受け継がれていくものといえるほど、確固たる基盤となっています。

家族みんなが助け合うのは当たり前とされるフィリピンでは、子どもが自立し独立するのが困難なほど、結婚後も両親と同居している家庭がほとんどです。三世代が一つ屋根の下で暮らす、まさに昔の日本にはあった風景がフィリピンには今も変わらずあるのです。そして、昔の日本よりももっとずっと家族を大切にする文化がフィリピンには根強くあるからこそ、4大要素の1つに数えられるほどの威力を持つ「Family・家族」という存在。

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これは、フィリピン経済にも大きく影響しており、何とフィリピンでトップ1000社ほとんどが家族経営によるものだというから、驚きです。また、その家族経営の下で働く人々もほとんどが繋がりによって働いているケースが多く、家族のうち誰か1人が大企業に就職することができれば、兄弟や子どもはもちろん、すべての親戚が就職できるように頼むのもフィリピンではよくあることであり、またその頼みを断ることなく、繋がりを大切にして親戚すべてを助けるのも、またフィリピンなのです。

ですから、1つ目のFである「Family・家族」は、一世帯だけの家族というよりも、もはや全親戚をひっくるめた家族であり、フィリピンを表す大きな要素となっているのです。さらに、血縁を持たずとも、同胞や同郷といったことに強い繋がりを感じるフィリピン人たちは、フィリピン国内にとどまらず、海外でも同国人として絆を結んでいます。

フィリピンを表す4つのFを知り、改めて日本在住のフィリピン人たちをみてみると、きっとおもしろいぐらいに彼らの繋がり・絆の固さに気づくはずです。

2. Face (面子)

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恐らくフィリピンへ渡航した経験がある方や、フィリピン人の知り合いがいる方には自身の経験を通じて「ああ、なるほど」と納得しやすい、2つめのFは「Face・面子」です。

フィリピンのみならず、その他アジア諸国にも通じるところがありますが、フィリピン人は特に面子の意味でのFace、つまり面子を保つことをとても重要とします
例えば、旅行で訪れた際に道に迷ってしまったので道行くフィリピン人に道を尋ねたとして、たとえ知らなくても自分の面子を保つため、おそらくほぼ全員が「知っているよ」ということでしょう。

こういったことであれば、まだ可愛いぐらいで良いのですが、フィリピン人の面子は彼らの置かれている経済状況に関わらず重要視されるため、ときに借金を背負ってまで面子を保とうとするのです。ただし、フィリピン人たちを表す2つめのFである「Face・面子」は、自分の面子を保つことだけではないのです。

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フィリピンでは、自分の面子とともに他人の面子も保つことも大切とされています。例えば、パーティー等にフィリピン人を誘った場合、彼らは決して「ノー、行けないよ」とは言いません。誘ってくれた人の面子を保つため、たとえ行く気がなくても、行けるかどうかわからない場合にでも「イエス、行くよ」と答えてくれるのです。

実際に経験するとなかなか理解するのが難しいところでもありますが、2つめのFを知っておくと、フィリピン人らしい愛すべきところだと、私は思います。もちろん、すべてのフィリピン人がこの通りということではなく、一般論ではありますが、もし「ノー」をはっきり言えるフィリピン人に出会ったとすれば、それはフィリピン系アメリカ人とも呼ばれるアメリカナイズされたフィリピン人であるはずです。

3. Faith (信仰)

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歴史的背景からもわかるように、フィリピンは約400年にもわたりカトリック教文化の下にあり、フィリピンを表す3つめのF「Faith・信仰」は今もなお、彼らの基盤となっています。信仰深いフィリピン人たちは、カトリックの祭日や儀式、祝祭にも従順で、多くの人が毎週日曜日には教会へ行き、お祈りをしています。

そのため、教会はフィリピン人コミュニティのなかでも大きな役割を担っており、日本の教会でも在日フィリピン人を多く見かけることができます。そのため、フィリピン人に出会いたいなら、まずカトリック教会へ出かけることが近道ともいえます。

また、日本のみならず、世界各国のカトリック教会にはフィリピン人コミュニティがあるといえるほど、彼らの信仰は深く、「Faith・信仰」がフィリピンを表す要素となっているのです。

4. Fiesta (祝祭)

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4つのFの最後は、カトリックのお祭りを指す、「Fiesta・祝祭」です。
3つめのFである「Faith・信仰」とも大きく関わる、「Fiesta・祝祭」。フィリピン人の友人や知り合いがいるとよくわかりますが、彼らは本当にお祭りごとが大すきです。

カトリックのお祭りというと、一見かしこまった行事を想像しますが、フィリピン人のお祭りは御馳走をメインとした、もっともフィリピンらしいお祭りです

フィリピンでは良く耳にするバハラナ(bahala na)という言葉があります。これは、「神様がなんとかしてくれる」という意味を持ち、フィリピン人にはこのバハラナ精神がとても強くあります。「何とかなるさ」という意味のケセラセラのフィリピンバージョンとでもいえば、わかりやすいでしょうか。

このバハラナ精神からフィリピン人は人生に対して楽観的かつ、とても快楽的です。
そのため、お葬式でさえ「Fiesta・祝祭」の1つとして数えられ、御馳走を食べ、お酒を飲み、麻雀をして過ごすのです。

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フィリピンを表す4つのF、「Family・家族」「Face・面子」「Faith・信仰」「Fiesta・祝祭」

フィリピンの歴史的背景と、そこから生み出された世界でも稀な混合文化
これらがそれぞれ4つのFに大きな影響をもたらし、フィリピンを表していることがよくわかります。また、フィリピン人の愛すべき人柄が良くも悪くもそれぞれのFによく出ており、「フィリピンを表す4つのF」とはよく言ったものだと、改めて感心します。

フィリピンのみならず、その国のことを知ろうと思えば、今見える現状だけでなく、歴史的背景とそこから生まれた文化を知り、理解する必要があります
そうすることで、もっと深く、そして何か見えてくるものがあるはずです。もし日本をこの4つFのように表せるとすれば、今の日本では何が挙げられるでしょうか。

悲しくも、フィリピンの最初のFのように「Family・家族」が挙げられた時代はすでに去ってしまったように感じます。フィリピンには、私たちが歴史のなかに忘れてきてしまった大切なものが、長いあいだ他国の支配下の下、多様な文化をもたらされた今もなお、とても深い絆で守られていることが、素直にうらやましく感じられます。

現在はイギリス在住。子育てしつつライター業(経験年数7年)をしています。海外旅行が好きで現在は50か国ほどを渡航済み。フィリピンセブ島はハネムーンで訪れた思い出の地です。

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