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エメラルドグリーンの海に浮かぶ島々。数えてみると一定範囲内に123もの島が密集しているのだとか。フィリピンの首都マニラから北へ約250キロのリゾート地ハンドレッドアイランド。打ち寄せる優しい波に陽気なファミリーの笑い声。

とりわけ休日にはフィリピン人ファミリーの姿も多く見られ、ハンドレッドアイランドは賑やかな様相。

 

フィリピン最初の国立公園ハンドレッドアイランドにあえて一人で行った話
そんな日曜日、燦々と晴れわたる青空の下、ぼくは…

 

フィリピン最初の国立公園ハンドレッドアイランドにあえて一人で行った話
一人。

もくじ

ハンドレッドアイランドとは?

ハンドレッドアイランドとは?
ハンドレッドアイランドは1940年に国立公園に登録され、マニラ地域に住む人々の休暇の地としてかねてより人気を集めています。とはいえ、未だそのほとんどが無人島であり、所々に現れるホワイトサンドビーチではこれでもかというほど自然と対峙できるでしょう。長い時間をかけて海面と接する部分が浸食されてきのこ状の形をした島々にも注目。以下は主要な島の紹介です。

ガバナーズ島

ハンドレッドアイランドとは?
ハンドレッドアイランド周遊で比較的序盤に立ち寄ることの多い島。アップダウンが激しく、高台からの展望も抜群。美しいビーチから隣の島へのジップラインまで楽しめます。しかし、ジップラインはデリケートで運転されていないことも多いです。ゲストハウスや売店も。

ケソン島

ハンドレッドアイランドとは?
ハンドレッドアイランドの中でも最も栄えたレジャーアイランド。

 

ハンドレッドアイランドとは?
アクティビティが豊富で、シュノーケリング、ダイビングなどのマリンアクティビティをはじめ、ジップラインやパラセイリングまで楽しむことができます。どれも安価に挑戦できますが、100ペソ(約215円)のジップラインはマストです。

 

ハンドレッドアイランドとは?
ケソン島では賑やかな海を眺めながら料理も食べられます。

マルコス島

ハンドレッドアイランドとは?
広く美しいビーチとイメルダケーブと呼ばれる飛び込み可能な洞穴があります。

 

ハンドレッドアイランドとは?
海の透明度も一層高く、個人的には一番おすすめの島です。

ハンドレッドアイランドの行き方

ハンドレッドアイランドはパンガシナン州アラミノス市に面したリンガエン湾に点在します。マニラ、バギオからバスで所要約5時間。

※バンをチャーターして向かう場合は所要4時間ほど。

バギオからバスで向かう

ハンドレッドアイランドの行き方
マニラやバギオからはアラミノス行きのバスが出ています。今回はバギオから向かいますが、アラミノス行きはほとんどないそうで、バスの本数という点で言えば一度パンガシナン州の主要都市ダグパンでバスを乗り換えるのが賢明でしょう。ビクトリー・ライナーからは午前3時から午後7時までほぼ毎時出ています。運賃は110ペソ(約250円)。

ここまででバギオ出発から3時間。その後アラミノス行きのバスに乗り換え、約2時間弱、料金は65ペソ(約150円)。総計5時間ほどの距離で400円という驚異の安さ。フィリピンには電車はありませんが、バス網が発達していて冒険のハードルも低めですね。

 

ハンドレッドアイランドの行き方
バス会社によって停車場は異なりますが、アラミノス市街地よりハンドレッドアイランド行きのバンカーボート乗り場であるルカプ港まではトライシクル(最大3人乗り)で約15分。定価はありませんが100ペソ(約225円)以上支払う必要はありません。

 

ハンドレッドアイランドの行き方
ハンドレッドアイランド行きのバンカーボートの港ルカプ。ルカプの他にももう一つ小さな港がありますが、どちらの港にもツーリストオフィスがあります。

 

ハンドレッドアイランドの行き方
バンカーボートは同じ価格で申し込みできますが、ルカプの方がボートの種類も数も豊富です。なのでルカプを目指す方が無難でしょう。

バギオからバンで向かう

ハンドレッドアイランドの行き方
バギオから公共のバンでアクセスすることも可能です。この場合もダグパンで乗り換えが必要になりますが、バスより30分〜1時間早く到着することができます。料金もバスに加えて10~20ペソほどなのでコストパフォーマンスも悪くありません。

ただし満員にならないと発車せず、車内は狭いので意外と苦しかったりします…。

バンカーボートでハンドレッドアイランドへ

ハンドレッドアイランドの行き方
ハンドレッドアイランドはバンカーボートなしには行くことができません。団体の人数によって船のタイプとそれに伴って料金も変わってきます。以下2017年2月の公式料金表です。

バンカーボート料金(セイラー込)

ツアータイプ 日帰り 1泊2日
Small(最大5人) 1,400 3,000
Medium(最大10人) 1,800 3,800
Large(最大15人) 2,000 4,500

その他費用

環境税(日帰り) 40(1人)
環境税(1泊2日) 80(1人)
入島料 30(1人)
保険料 10(1人)

※いずれも「ペソ」省略。

人数が少ないと割高になります。

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く

孤独なとき、人間はまことの自分自身を感じる。

トルストイ

本当でしょうか?虚ろな空気の蔓延するこのご時世。生きる力とはいったいどこから湧いてくるものなのでしょう。ロシアの思想家トルストイによると、そのヒントは「孤独」にあるそう。どれどれ、いっちょ試してみようではありませんか。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
「ふう、危ない危ない。今週も惰性で平凡な日曜日を過ごしてしまうところだった…それにしてもボート代が結構かさむなあ。」

 

昨日と同じ今日、今日と同じ明日。そんな毎日に変化を求めるとき、決まってぼくは旅に出る。そうやってはるばる噂のハンドレッドアイランドへとやってきたのです。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
エメラルドグリーンの海を一人進む、その心はまるでジャックスパロウ。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
水先案内人が渋い。これが「寡黙な男は信頼できる」の法則なのでしょう。「ヘイ、ブラザー」「フレンド」などと声をかけてくる奴にろくな人はいません。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
「仲間を増やして次の島へ」危うく揺らぎそうでしたが、今日は一人を貫くのです。ちなみに家族はマニラから来たのだそう。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
晴れるか、覆われるか。空模様が示唆するものはなんたるか。思索にふけります。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
これは団体用のバンカーボート。休日にはこのボートが盛んに島を行き交います。でもね、一人で行くと何も揉めずに航路を決められるんですよ。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
バンカーボートから眺めると、確かに海面と接する部分が長年の波の浸食によって削られています。一人で行くと悠久なる自然の神秘に気づくことだってできるんですね。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
孤独は創造力も育みます。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
美しいものを、美しいと思える自分のことがなんだか好きになってきました。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
一人でいるとみんなが羨ましがって上陸しようと追随してくるので足早に島を去ります。美しいものはいつだって注目を嫌いますからね。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
ケソン島でとった食事。ぶれずにフィリピン名物のアドボを注文しました。ビールに合いすぎて一人悶えます。

食堂の女(50歳前後)が「私も付いていきたい」と勇気を振り絞ってぼくに告げてくれましたが丁重にお断りしました。今日は孤独だけが友達です。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
鉱山に向かうわけではありません。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
空を飛ぶのです。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
孤独は自由の証し。しかし自由にはいつだって責任も伴います。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
ジップラインによる極限の孤独に耐える恐怖からか笑いが止まりません。

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
「Are you alone? You are fuc○ing crazy man!」

 

ハンドレッドアイランドで孤高を貫く
「I know.」

まとめ:一人でもハンドレッドアイランドは行ける。でもみんなで行くともっと楽しい、きっと。

まとめ:一人でもハンドレッドアイランドは行ける。でもみんなで行くともっと楽しい、きっと。
島ごとにそれぞれ特色を持ち、アクティビティから美しいビーチまで楽しめるフィリピン屈指のレジャーエリア。そんなハンドレッドアイランドでは気高い姿勢を保つことで、一人でも楽しむことができます。ここで突然ですが、寂聴さんの言葉を見てみましょう。

人間は生まれた時から一人で生まれ、
死ぬ時も一人で死んでゆきます。
孤独は人間の本性なのです。
だからこそ、
人は他の人を求め、
愛し、肌であたため合いたいのです。

瀬戸内寂聴

素敵な場所に、愉快な仲間。やはり一人よりもみんなでその瞬間を共有できればさらに幸せなんでしょうね。

「ぼくも今度は友達と行こう」そう決めました。

撮影者:岩辺智博

インタビューと社会派コラムを担当するライターです。いろんな場所に行って、たくさんの人と話して、その声を代弁できる情報屋でありたいと思っています。個人ブログ(さぐりさぐり、めぐりめぐり)で紀行文・コラムも書いてます。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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