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ビジネス英語勉強法、3つのステップ【僕がアップルで学んだこと】

※この記事は、米国アップル本社のシニアマネージャーとして働き、現在はBrighture English Academyの英語学習最高顧問を務める松井博様からの寄稿記事です。アップル本社で培った経験がベースとなっているビジネス英語学習のノウハウ記事が3回に分けて掲載されます。今回は第一弾、ビジネス英語入門編です。

巷にはたくさん「ビジネス英語」の書籍が溢れています。そしてその多くはフレーズなどを暗記した上で、用意されたシナリオで会話練習といった感じに構成されています。また英会話教室などでも、やはりこの「フレーズ暗記&スキット練習」という構成でビジネス英語を教えています。

しかし、書籍にせよ教室にせよ、期待していたような効果はなかなか得られないものです。一体これらの書籍や教室からは、何が欠けているのでしょうか?

問題点はいくつもあります。まず第1に、現実のビジネスの現場での会話は、おいそれと例文集通りには進んではくれないという点です。また、それにそれぞれの業界や会社で、業界用語、社内用語といったものが存在しますが、そういったものがこうした例文集で網羅されることもありえません。

また実際のビジネスの現場でもっとも重要な、自分の押し出し方、声のトーン、雰囲気の作り方などといった部分がすっぽりと抜けてしまっています。部下を叱るのか、あるいは上司に進言するのか、他部署と交渉するのか、はたまた会議で発言するのかでは、すべてが変わってきます。また、現地で働いたり支店などを展開するのであれば、その地の商習慣や文化理解などにまで考えを及ぼす必要がありますが、こうした英会話以前の問題が取り上げられることもありません。

では一体、どのような順序を踏んでビジネス英語を学習していけばよいのでしょうか? この記事では、まず初心者に対象を絞ってビジネス英語の入門をお話したいと思います。

ビジネス英語の入門編、3つのステップとは

ビジネス英語の入門編、3つのステップとは
ビジネス英語勉強には次にあげる3つの段階があります。

  1. 事実を伝える
  2. 交渉する
  3. 統率する

日本語でのビジネスだって同じですよね。入社してきたばかりの新卒に、交渉を任せたり、部署を統率することを求めたりはしません。まずは簡単な業務をこなしてもらい、事実を正確に伝達するところから覚えていってもらうものです。英語だって同じことです。事実の正確な伝達さえできないうちに、交渉したり統率したりするのは難しいものです。まずは正しい英語で、事実を正確に伝えることが何よりも大切なのです。

ビジネス英語勉強の最初のステップ、それは「書く英語」

意外に思われるかもしれませんが、ビジネス英語の勉強は、会話よりもまず「書く英語」から始めるべきです。ビジネスではメールやレポートなどといった書面でのコミュニケーションも非常に重要な位置を占めます。日本語でもそうですが、書いたものはずっと残って言質を取られたりもしますし、不適切な文面で怒りを買ってしまうことなどもしばしばあります。また、文面があまりにも稚拙だと、ビジネス以前にまずこちら側の知性を疑われてしまうのです。

ですので、ビジネス・ライティングでは何よりも正確さが求められます。会話ならばアドリブもジェスチャーも表情も使えますし、自分の人となりを知ってもらうこともできます。しかし書面はそうはいきません。そうした腹芸はすべて使えない上に、一度送ってしまったら撤回は難しく、永久に残ってしまう。それが書く英語の怖さなのです。だからこそ、まずはここから始めるべきなのです。

ビジネス・ライティングで注意すべき3つの点

ビジネス・ライティングで注意すべき3つの点
上でも述べた通り、ビジネス英語の基本は、事実を簡潔に伝えるところから始まります。その際に気をつけるべきは次の3つのポイントです。

  1. 日本語で下書きしない
  2. フォーマットに気をつける
  3. 簡単な文法を用いて、簡単な文章を書く

一つずつ解説しましょう。

1. 日本語で下書きしない

もっともありがちな間違いは、日本語で下書きしてしまうことです。まず、日本とその他の国では商習慣が異なるケースが多々あります。その上、英語と日本語とでは発想の順序も異なる上、日本語に存在しない時制なども存在します。そのため日本語で下書きしてから翻訳すると、ほぼ確実にちぐはぐな英文が出来上がります。

どんなに英語ができなくても、まずは英語で書いてみて、そこから直していくほうが実力も付く上に、オリジナルの日本語に引きずられた奇妙な英文を書くことから逃れられます。どうしても日本語で書き始めたい場合には、要点を箇条書きするだけに止めましょう。

2. 書く順序

また英文で事実を伝える際に、「書く順序」が非常に重要になります。メールならばタイトルの付け方に注意を払い、「結論を冒頭に書く」という当たり前のフォーマットをシッカリと守ることが非常に重要なのです。

要するに新聞記事などと同じです。特にタイトルと、冒頭の1文は非常に重要です。現代のビジネスシーンでは1日にメール100通もらうなんてザラですから、陳腐なタイトルをつけるとそれだけで読んでもらえません。また、最初の1行でピントがずれていると、その先を読んでもらえなくなります。キレの良いタイトル、キレの良い最初の1行を考えて書いてみるだけで、随分と読んでもらえやすい、伝わりやすい文章が書けてきます。

3. 英語を間違えない

次に大切なのは、英語を間違えないことです。あまりに稚拙な間違いだらけのメールを送っていると、自分の知性や信頼性そのものを疑われてしまいます。使う文法は中3までに習う簡単なもので十分ですから、その代わりに間違いがないように心がけます。関係代名詞を用いて長文を作る必要もありません。むしろ、なるべく簡単な文型を使って簡潔に書いたほうが、誤解を生む余地を減らすことができます。

また、箇条書きにしたほうがわかりやすければ、そうしたほうがいいのです。日本人がもっとも間違えやすいのは冠詞と可算、不加算名詞ですから、ここに特に注意を払って正確な英文を書くことを心がけましょう。

実際にやってみるとわかりますが、簡潔な文章を書くというのは難しいことです。文法も定かではなく、最初の頃は3〜4行の英文を書くのに半日かかってしまうこともザラなのです。

ビジネス英会話だって同じです

ビジネス英会話だって同じです
この3つの注意点はビジネス英会話にもそのまま当てはまります。

  1. できる限り日本語で考えながら喋らない。
  2. 回りくどい状況説明は後にし、結論から伝える。
  3. 時制は簡単なものを用い、冠詞、可算/不加算名詞を間違えないように気をつける。

これだけで、随分通じやすい英語になります。よく「ネイティブはそう言わない!」なんて本が売っていますが、あんなのは無視して構いません。まずはあまりに稚拙な間違いはしないこと。話はそれからです。

それでは次回は、交渉に必要な英語力の学習方法について説明したいと思います。
第二回記事:実践ビジネス英語の例文【インド人に負けずに発言する方法】

沖電気工業、アップルジャパンを経て2009年まで米国アップル本社 シニアマネージャーとしてiPodやMacintoshの開発に携わる。その後、教育事業と執筆活動を開始。著書に『僕がアップルで学んだこと』『企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン~新しい統治者たちの素顔』、『10年後の仕事のカタチ10のヒント シリコンバレーと、アジア新興国から考える、僕達の仕事のゆくえ』などがある。

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