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岩崎達朗さん

夏の近づく南半球の大都市シドニー。爽やかな風の吹き抜ける11月、取材にご協力いただいたのはPINESチャピス校で過去にもインタビューさせていただいた岩崎さんです。岩崎さんは現在、夫婦で世界一周の過程においてワーキングホリデーをされています。以下当時のインタビュー記事です。

今回はそんな岩崎さんのシドニーでの生活や英語学習のその後について伺いました。

岩崎達朗さん
7年間勤務した精密機器企業を退社後、世界一周の序章として夫婦でPINESチャピス校に半年間留学。現在はシドニーでワーホリをしながらさらなる英語習得に励む。この後2年間の世界一周。

出身校 PINESチャピス校
ワーホリ都市 シドニー
ワーホリ職種 レストラン下準備
日々の満足度 70点

インタビュー地:シドニー

インタビュー地:シドニー
オペラハウスで知られるオーストラリア最大の都市。人口約450万人で、オーストラリアの政治・経済・商業の中心地です。早足のビジネスマンも、手をつないで海沿いの遊歩道を歩く老夫婦も、ルーツを異にしてここにいるすべての人がシドニーを織り成しているのを感じます。

きっかけは自転車、世界一周への想い

きっかけは自転車、世界一周への想い
— ワーキングホリデーに来る前、お仕事は何をされていましたか?

精密機器を扱う商社で7年間法人営業をしていました。事務機、IT関連と幅広く扱っていました。

— 前回のインタビューでは、奥さんと一緒に世界旅行することを考えていたとおっしゃっていましたが、きっかけなどはありますか?

実は、4年前は1人で自転車世界一周をする予定でした。大学4年のときに親友の井上真一君に紹介してもらって読んだ「行かずに死ねるか!」の著者である石田ゆうすけさんのように、自分の力で世界中を旅したいと思い立ちました。

— 当初は自転車で旅をする予定だったのでしょうか?

自転車以外は考えていませんでした。しかし、貯金は順調に貯まる一方で、本当にそんなことができるのか自問自答を繰り返していました。

— 本格的に今回の旅を検討し始めたきっかけは何だったのでしょうか?

2011年末に同期で同郷の親友高島拓也君から突然1通のメールが届きました。「チャリで帰省せん?」始めは正直乗り気ではなかったです笑。その時に家に眠っていた自転車を引っ張り出して、年末年始5日間を使って静岡の浜松から福岡まで帰省したんです。

これが人生の大きな分岐点になりました。このときはじめて本を読んだときと同じ気持ちがこみ上げてきましたね。

— 再燃するきっかけになったようですね。他にも自転車でどこか行かれましたか?

その4ヶ月後のゴールデンウィークに、今度は自分から親友を誘って仙台から宗谷岬まで1200kmを走破しました。

名寄から宗谷岬の道中、途方もなく長い一本道に出くわしました。そして、日本離れした広大な大自然の中を走っていると、鹿の群れが目の前を走っているんです。すごく胸が熱くなったのを鮮明に覚えています。その時に決めましたね。本当に世界一周しよう、と。

同年夏には会社の先輩宮本欽章さんと韓国縦断もしました。もう勢いが止まらなくて笑。結果、自転車ではありませんが夫婦で世界一周することに挑戦できて、今は充実感で胸がいっぱいです。

多国籍の職場で違いを楽しむ

多国籍の職場で違いを楽しむ
— とても素敵ですね!ではオーストラリアのお話に移ります。ワーホリでは現在どんなお仕事をされていますか?

簡単に言えば、レストランで出す料理の下ごしらえをする仕事をしています。シェフが料理を作るために必要なものをあらかじめ我々が準備しているという形態です。

例えば、フィッシュアンドチップスの場合、魚を捌き、卵やパン粉をつけて、揚げる前までの準備をします。その他、魚など海鮮類、チキン、ポーク、ビーフ、ダッグなどを使って調理するので、楽しいですよ。ダッグ一匹丸ごと捌くこともあります。全てが初めての経験なので毎日が新鮮です。

— 現在英語はどの程度使用する機会がありますか?

本当に英語のみですよ。とても困ってます笑。職場にはぼく以外日本人はいませんし、むしろ、シドニーで妻以外に日本人で知り合いがいない状態です。

同僚が皆おしゃべりで、終始誰かが話しているので、比較的英語を使う機会が多いと思います。ネイティブや長年シドニーで生活している同僚の会話スピードには、まだまだついていけません。何を話しているのか、なんとなく把握するのが精一杯です。同僚は国籍が様々で、それぞれに発音のクセもあります。今までネイティブともあまり話したことがなかったので、まだ慣れないですね。

— 具体的にオーストラリアならではの苦労した言い回しなどはありましたか?

はい。オーストラリアはアメリカ英語と違うので、ゴミ箱もtrash canじゃなくてbinと言います。職場で初めて聞いた時には「瓶」を想像してしまいました笑。国籍によって発音もまちまちで、本当に苦戦しています。とにかく今は慣れるしかないのだと思います。

ワーホリの目的は英語習得

ワーホリの目的は英語習得
— なるほど。もともとワーホリをするに上でしたかった仕事はありましたか?

正直なかったです。この後2年間世界一周をするのですが、最初の1年間で英語を習得したいという想いがあっただけで、もともとワーホリに興味はなかったです。でも、1年間留学しようとすればフィリピンでも生活費を含めて350万から400万ぐらいかかります。そうなると旅の予算がきつくなってしまうので、1年間の留学は資金的にも苦しい選択でしたね。

— 留学に400万の費用がかかると、世界一周の旅が制限されたものになってしまいそうですね。

はい。半年では絶対に話せるようにならないと思っていたので、実践的な形で英語を学べるワーホリをすることに決めました。

— 英語習得に重点を置きつつも、その後の旅のための経済面も考慮しての選択だったのですね。

はい。ただ、旅の予算は既にあるので目的はあくまで英語習得です。飲みに誘われたら行って、英語を話す機会を作っています。特に同僚の韓国人とは仲も良く、仕事終わりによく1杯飲みに行きます。1~2時間話すだけでも練習になるし、何よりも、外国人と意見交換し、異文化を知ることは本当に興味深いです。これが私の英語習得の源です。

— 充実されているようですね。では今住んでいる部屋はどんなタイプかお聞きします。

マレーシア人の家にホームステイしています。10年前、学生時代に語学留学をシドニーで5週間したことがあって、その時お世話になった家に住んでいます。10年間連絡も取り合っていたので、快く了承してもらえました。家賃も2人で週200ドルなのでかなり安い方ではないかと思います。

人との関わりをさらに

人との関わりをさらに
— オーストラリアに来て3ヶ月くらいかと思いますが、来て良かったと思う場面はありましたか?

結論から言って、本当に来て良かったです。実際にシドニーに来るまでは、ここで英語習得ができるかどうか不安でした。結局ネイティブの人と関わりを持てず、英語の訓練もできず、お金だけが貯まるみたいな。ですが、ローカル(正規)で働くことで、100%英語環境に身を置けることができたので、非常に良かったですね。

— 今後のワーホリの目標としては、より人との関わりを増やしていきたいといったところでしょうか?

はい。ぜひ増やしたいですね。せっかくオーストラリアにいるので、オーストラリア人とも深く話したいです。また多国籍の職場なので、今後はもっと他の国籍の人とも関わりを作って意見交換をしていきたいですね。

— 充実しつつもまだ改善の余地がありそうですね。現時点での日々に点数を付けるとすれば、100点中何点ぐらいですか?

70点くらいです。半年間、フィリピンでとにかく英語を詰め込みました。シドニーではインプットしたものをひたすら実践したいと思っていました。でも、まだまだです。アウトプットを中心にしていきますが、学習も忘れずにしていきたいと思います。

旅、発見の日々

旅、発見の日々
— では最後に、ワーホリ後のプランをお聞きします。

今の計画では、ワーホリ後、オーストラリア国内を少し回り、次はニュージーランドを少し旅する予定です。その後南米最南端ウシュアイアへ飛び、本格的な旅をスタートします。

— 旅の後はアメリカで働きたいと前回のインタビューではおっしゃっていましたね。

はい、最終的にはアメリカで就職し、最低でも5年は住みたいと考えています。どこまで行けるかわかりませんが、挑戦したいと思います。そうした意味でも、フィリピン留学を経てオーストラリアに来てみると、ネイティブ英語の難しさも感じますし、改善点がたくさんあることに気づけたので良かったです。

— その都度、課題を発見していく旅にもなりそうですね!

はい。もちろん旅の中で気持ちに変化も出てくると思います。そういった心情の変わり目にもちゃんと向き合いつつ、旅を楽しみたいと思います。

— 今後の経過も楽しみですね。それではインタビューは以上とさせていただきます。ありがとうございました。

インタビュー後記

インタビュー後記
フィリピン留学、ワーホリ、世界一周、海外就職。一冊の本から旅に魅せられ、常に信じたものに真っ直ぐな岩崎さん。慣れない環境で「大変」とは言いながらも、日々を楽しんでいる様子が表情から存分に伝わってきました。

当記事の通り、英語学習について「フィリピン留学に行けば完璧」というのは幻想に過ぎません。そこに意味があるとすれば、留学後にどうやって継続して英語を学べるかという部分に帰着するのではないかと思います。

「フィリピン留学のその先に何を見据えているのか」という部分を考えて留学に臨むことで、充実度ははっきり変わってくるのではないでしょうか。

インタビューと社会派コラムを担当するライターです。いろんな場所に行って、たくさんの人と話して、その声を代弁できる情報屋でありたいと思っています。個人ブログ(さぐりさぐり、めぐりめぐり)で紀行文・コラムも書いてます。 Phil Portal全員のメンバー紹介ページはこちら

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